入力された音の強さに応じてフィルターの周波数が動く、エンベロープ・コントロール方式のフィルター。1972年にMusitronicsから登場し、設計はMike Beigelが手がけた。Guild向けに進められていたギターシンセサイザー計画が中断した際の回路を土台としており、製品化前は「Auto-Wah」の名で呼ばれていた。Mu-Tron IとIIは存在せず、IIIという数字は設計者の好みの数から付けられている。コントロールはフィルターの種類を選ぶMode(ローパス/バンドパス/ハイパス)、カットオフ付近の強調量を決めるPeak、入力に対する反応の深さを決めるGainのノブに加え、エンベロープが動く周波数帯を切り替えるRangeスイッチ(Low/High)、スウィープの向きを反転させるDown/Upスイッチ、電源のOff/Onスイッチという構成。エンベロープの制御素子にフォトレジスタ(オプトアイソレータ)を用いた全アナログ回路。電源は±9Vで、NEDA 1604電池2本、またはMusitronicsのPS-1アダプターで駆動する。筐体は約8¾×5×3⅛インチ、重量は電池を除いて約3¼ポンドの金属製ボックス。
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