スタジオ用のラックマウント型コンプレッサー/リミッター。英国のジョン・オラムが設計し、Oram Sonics名義で展開された。特徴は性格の異なる2種類の圧縮回路を1台に収め、瞬時に切り替えられる点にある。ひとつはLDRを使ったヴィンテージ的なオプティカル方式で、スレッショルド付近のニーが丸くなだらかになり、ピークを目立たせずに処理しながら平均レベルを穏やかに抑え、ダイナミックレンジを整えてからのゲインメイクアップにつなげる。もうひとつはソリッドステート方式で、突発的なピークを瞬時に押さえ込み、録音メディアや送出機器が過大入力にならない範囲へレベルを収める。1Uサイズの Sonicomp 1 はメーター表示がLEDで、音質面は上位機と同等の設計。2Uの Sonicomp 2 は大型VUメーターを備え、レベル表示とゲインリダクション表示を切り替えられるうえ、動作モードがひと目で分かるようメーターの色が変化する。ソリッドステート動作はSS、オプティカル動作はLDRとして選択する。2チャンネル構成で、各チャンネルを独立して使うほか、直列に接続して2段掛けの効果を得ることもできる。チャンネルごとにサイドチェインを切り替えられ、外部EQを挿しての帯域依存のコントロールやダッキングに対応する。リンクではAとBを連動させてステレオ像を保つ設定、AまたはBのどちらかをマスターにする設定が選べる。入出力はXLRとTRSフォーンのバランス、サイドチェインはTRSフォーン。2023年にはAcustica AudioがJohn Oramと共同で、Sonicomp 2のサウンドをもとにしたプラグイン Opal Comp を発表している。
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