スピッツ
- メンバー
- 4人
- 掲載している機材
- 55点
サポートメンバーを含む場合があります。
スピッツは、草野マサムネ(ボーカル/ギター)、三輪テツヤ(ギター)、田村明浩(ベース)、﨑山龍男(ドラム)の4人からなる日本のロックバンド。1987年に結成され、1991年にメジャーデビューした。公式サイトでは英語表記として「Spitz」が用いられている。ボーカルの草野マサムネもギターを弾くため、三輪テツヤと合わせたツインギターに、田村明浩のベースと﨑山龍男のドラムが加わる編成でステージに立つ。
メジャーデビューは1991年3月、ポリドールから。シングル「ヒバリのこころ」と、バンド名をそのまま冠したアルバム『スピッツ』を発表してのスタートだった。レーベル業務はユニバーサル ミュージック内に置かれた公式ページで引き継がれており、ディスコグラフィや音源のフォーマット情報もそこで公開されている。
結成から編成が変わっていないことは、このバンドを説明するうえで外せない点で、デビュー時の4人がそのまま活動を続けている。ライブの記録は1991年の「CONCERT TOUR 1991 名前のないツアー」までさかのぼって公式サイトのアーカイブに残されており、ツアーの積み重ねをたどることができる。
作品面では、1994年のアルバム『空の飛び方』と1995年のアルバム『ハチミツ』が代表作として挙げられる。『ハチミツ』は100万枚を超える売り上げを記録した。両作はいずれも発売から30年の節目に「30th Anniversary Edition」として再発され、『空の飛び方』はCD・カセットが2024年9月18日、アナログ盤は同年11月27日に発売され、『ハチミツ』はCD・アナログ盤・カセットが2025年9月17日に発売されている。シングルでは1995年4月に発表された「ロビンソン」がミリオンセラーとなり、バンドの認知を大きく広げた。
新曲の発表も途切れておらず、2026年8月7日には配信シングル「見知らぬ糸」がリリースされている。同曲はTBS系ドラマ「Tシャツが乾くまで」の主題歌に起用された。
ライブ活動は、シリーズ化された自主企画とツアーが軸になっている。「Spitzbergen tour」に「GO!GO!スカンジナビア」の副題を付けたツアーは、1995年から1996年にかけてのvol.1を皮切りに番号を重ね、vol.9まで続いている。アルバムに合わせて組まれる「SPITZ JAMBOREE TOUR」でも、2007年から2008年の「さざなみOTR」、2016年の「醒 め な い」、2019年から2020年の「MIKKE」といった公演が行われた。結成から30年にあたる時期には「SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"」も開催されている。
大阪を拠点とする主催イベント「ロックロックこんにちは!」は1997年に始まり、回を重ねてVer.28がZepp Nambaで組まれている。草野マサムネの名を冠した「ロク漫祭 ~SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊祭り~」は有明アリーナを会場としている。
機材については、弦楽器を担当する3人がそれぞれ作り込んだシステムを使う点が知られている。草野マサムネはラックを中心にした構成で、Free The Tone の ARC-3 をMIDIコントローラーとして機能させている。入力側には同社製のカスタム・インプットセレクターが入り、4系統の入力それぞれでフロント(アンバランス)とリア(バランス)を切り替えられる仕様になっている。このセレクターのチャンネル操作には専用のフットスイッチが接続される。アンプまわりには Kemper のプロファイリング・アンプ、ワイヤレスには Shure 製が組み込まれている。Y-UPでも、Kemper の Profiler、Shure の AD4D、Free The Tone の FC-410 Custom Input Selector、Custom Foot Switch、ARC-3 といった品目を確認できる。
三輪テツヤも Free The Tone との関わりが深く、2022年10月からプリアンプ/ドライブの Red Jasper RJ-2V を導入している。足元にはディレイの Flight Time FT-2Y やインプットセレクターが並び、信号の切り替えは ARC-3 の機能をベースにアナログの信号ラインを作り替えた特注のルーティング・システムが受け持ち、あわせて ARC-4 をベースにしたカスタム・ユニットも組み込まれている。電源には最大10台へ供給できる専用ユニットが組まれ、MIDI信号を分配するカスタムのMIDIスルー・ボックスは、のちに市販される MB-3 と MB-5 の開発につながった。Y-UP側にも、Free The Tone の FC-377 Custom Routing System、FC-378 Super Power Supply、FC-379 Super Power Supply、Custom MIDI Thru Box、LDP-1 が並んでいる。
田村明浩のベース・システムには Pete Cornish 製の機材が複数組み込まれている。ドライ音とエフェクト音をミックスするブレンド・コントロールを備えた Deluxe Blend SS-2、フランジングの速さを足元で動かせる Tycobrahe の Pedalflanger といった希少な機材が並び、2本のベースが常時接続されて切り替えられる構造になっており、ラインドライバーには Pete Cornish 製が使われている。ボードへの電源供給は Free The Tone の PT-3D が担い、チューナーはラック型とペダル型の両方が使われている。Y-UPには Pete Cornish の Custom Routing System や 3 Way Splitter、Fender の Jazz Bass なども登録されている。
楽器本体に目を向けると、国産ブランドの Sago New Material Guitars が公式サイトのアーティスト一覧に草野マサムネ・三輪テツヤ・田村明浩の3人を揃って掲載しており、弦楽器を担う3人がそろって同社と関わりを持っていることが分かる。Y-UPで確認できるスピッツのギターも同社の個体が中心で、Curious -Shinon-、Charm Custom、Classic Style S Custom が並び、ベース側にも SB-55GT と、名前のとおり注文で作られた Custom Order Bass がある。アコースティック・ギターについては Martin の D-28 と D-45 が登録されている。ドラムの﨑山龍男は、Gretsch の USA Custom というキットに Zildjian の K Hi-Hats を組み合わせ、ペダルに DW の 9000 を据えた形がY-UPに記録されている。スティックは1種類に絞られておらず、Gretsch の GR-TS145 と Lerni の H-145TS という2ブランドのモデルが確認できる。