Crossfaith
- メンバー
- 2人
- 掲載している機材
- 27点
サポートメンバーを含む場合があります。
Crossfaith(クロスフェイス)は、大阪を拠点に活動してきた日本のメタルコアバンドである。ヴォーカルのKenta Koie、ギターの武村和樹(Kazuki Takemura)、プログラム/ヴィジョンを担当するTerufumi Tamano、ドラムのTatsuya Amanoという編成を軸に、メタルコアやハードコアの重さへエレクトロニカやダンスミュージックの質感を大きく持ち込んだサウンドを鳴らしてきた。結成は2006年11月で、発足時はここにベースのHiroki Ikegawaを加えた5人編成だった。ストリングスや電子音を織り込んだドラマティックな展開と、スクリームとメロディを行き来するヴォーカルが、初期から一貫した特徴として挙げられている。
結成地である大阪のライブハウス・シーンを足場に活動を始め、2009年に『The Artificial Theory for the Dramatic Beauty』を発表。ラウドロック/メタルコアのフィールドで名前を広げるとともに、早い段階から国外流通を伴う形での発表を重ねていった。2012年8月15日にはEP『Zion』をリリースし、この時期からヨーロッパやオーストラリアを含む海外でのツアー活動が本格化していく。
2013年9月4日には2作目のフルアルバム『Apocalyze』を発表した。同作は日本、ヨーロッパ、そしてワールドワイドと地域ごとに異なるレーベルから流通しており、活動範囲の広がりがそのままリリース形態に表れた作品となっている。エレクトロニコアやインダストリアル・メタルの要素を含む作風で、バンドの国際的な知名度を一段押し上げる位置づけの一枚となった。
続くアルバムとして、2015年9月18日に『XENO』、2018年8月1日に『EX_MACHINA』をリリースしている。『EX_MACHINA』は日本ではソニー・ミュージックから発売され、シンセサイザーやプログラミングを大胆に前面へ出したアレンジと、コーラス主体の楽曲構成が同居する内容となった。この作品以降、バンドは次のフルアルバムまで約6年の間隔を空けることになる。
ライブ面では、早い時期から海外の大型フェスティバルに進出したことが活動の柱になっている。2013年にはイギリスで開催されたWarped Tour UKに出演し、2014年にはイギリス最大級のロックフェスティバルであるDOWNLOAD FESTIVAL 2014のメインステージに立った。この出演に続いて、バンドにとって初となるヨーロッパでのヘッドライナー・ツアーが行われている。国内でもSUMMER SONICをはじめとする大型フェスに出演し、海外アーティストとの共演を重ねてきた。
2022年9月2日、バンドはライブ活動を継続して行うことが困難な状況にあるとして、当面のあいだライブ活動を休止することを発表した。この決定により、9月から12月にかけて40公演以上が予定されていたワールドツアー「ATLAS OF FAITH - WORLD TOUR」や、12月に予定されていた渋谷Spotify O-EAST公演、主催イベント「NITROPOLIS vol.3」が中止となった。バンドはメンバーとスタッフで話し合いを重ねた結果の判断であると説明し、再開時期の目処は立っていないとしていたが、2023年にはライブシーンへ復帰している。
2024年1月には、2022年9月から活動を離れていたベースのHiroki Ikegawaの脱退が発表された。一方で、2022年7月からサポートギタリストとして参加していたDAIKIが2024年2月に正式メンバーとして加入。同時にワーナーミュージック・ジャパンとの契約が発表され、新体制での最初の楽曲となる「ZERO」が2024年2月15日に配信リリースされた。DAIKIはHER NAME IN BLOODのギタリストとして活動していた人物である。
2024年6月26日には、約6年ぶりのアルバムであり新体制では初となる『AЯK』を発表した。「ZERO」に加え、イギリスのバンドSTRANGE BONESのボーカルであるBobby Wolfgangを迎えた先行トラック「L.A.M.N feat. Bobby Wolfgang」などを収録した全11曲で、活動休止やメンバーの脱退・加入を経た区切りとしての位置づけを持つ作品となった。アルバムのリリースに合わせて全国ツアーも実施されている。
2025年6月、ギターのDaikiが未成年のファンと不適切なやり取りをしていたことが確認されたことを受け、バンドは開催中だったヨーロッパツアーを中止した。Daikiは脱退し、バンドは予定していた公演の中止と活動の休止を発表。2025年8月1日には、バンドとしての在り方を見つめ直し体制を整える時間が必要と判断したとして、無期限での活動休止が公表された。この発表では、バンドとしての活動は休止する一方で、各メンバーが個人としての活動を続けていくことも示されている。
音作りの面では、ダウンチューニングを用いたギターとプログラミングの組み合わせが軸になっている。ギターの武村和樹(Kazuki Takemura)は、FGN(フジゲン)とともに開発したシグネチャー仕様のモデルを使用してきた。ダウンチューニング時に「スケールが足りず音が抜け切らない」という課題に対し、弦を極端に太くせずテンションを確保するため664mmという長めのスケールを採用した点が特徴で、マホガニーのボディとネック、ローズウッド指板、フロントにEMG 81TW/リアにEMG 81というピックアップ構成、GOTOH AS103Bブリッジといった仕様が公開されている。レギュラースケールから持ち替えた際の違和感を抑えつつ、クランチ寄りの鳴りと下から回り込むような低域を狙った設計とされる。Y-UPでは、FGN / EFL-DE664 や FGN / JIL-ASH-DE664-M といった彼の使用ギターの登録を確認できる。
ケーブル類ではOyaideの製品を用いており、武村和樹(Kazuki Takemura)はギターに Oyaide / QAC-222G を、電源に Oyaide / L/i 50 G5 を、ワイヤレスシステムに Oyaide / WL-606 を組み合わせ、抜けの良さや粒立ち、ハイゲインアンプとの相性といった観点を挙げている。ベースのHiroki IkegawaもFGNの4弦ベースを使用し、アッシュ・ボディにハードメイプル・ネック、ローズウッド指板という構成をパッシブからアクティブ仕様へ改造し、パッシブ/アクティブの切り替えスイッチを備えた個体を用いていた。4弦に5弦ベース用の.125ゲージを張って低域の守備範囲を広げる一方、激しいステージングでノブが動いてしまわないよう埋め込み仕様にするなど、ライブ運用を前提としたカスタムが施されている。プログラムを担当するTerufumi Tamanoは、シンセ周りにOyaideのd+シリーズやQAC-202、電源にBLACK MAMBA-α V2を用いており、電源ケーブルの変更で音の印象が大きく変わったことに言及している。