日本の電子楽器メーカーATVによる電子ドラムのシリーズ。アコースティックドラムに近い演奏感を電子ドラムで得ることを狙い、パッドの寸法をアコースティックのサイズに合わせている点が設計の軸。aDrums artist では18インチのキック、13インチのスネア、14インチのハイハット、18インチのライドを組み合わせ、打点間の距離やスティックの振り幅がアコースティックのセットに近くなる。打面には複数のセンサーを配置し、中央と端でのレスポンス差(ホットスポット)を抑えることで、弱打から強打までの幅を連続的に拾う。スネアにはメイプル材のサイドリムを取り付け、打点の周波数成分の違いから検出を分けるため、モジュール側で設定を切り替えずにリムショットとクローズドリムショットを叩き分けられる。ハイハットは光学式の非接触センサーで開閉量を検出し、素早いペダルワークにも追従する。シンバルパッドは3ゾーン構造で全方位のトリガーとチョークに対応し、ピボット機構によって打った方向へ自然に揺れる。キックは18インチのフルシェル構造と大型スパーにより、踏み込み時の安定性と発音の速さを確保する。シェルはバーチ材でブラックラッカー仕上げ、スタンド類はクローム仕上げというアコースティックドラム然とした外観をとる。音源モジュールのaD5はハイレゾリューションかつ高速なダイナミクス処理を特徴とし、他社製パッドの接続にも対応する。インストゥルメントごとのステレオオーディオ出力や個別のMIDI設定を備え、ライブやスタジオでの使用を想定した音色構成となっている。ラインナップはシンバル1枚とタム構成を抑えたSTANDARD SET、タム2+フロアタム1にシンバルを追加したEXPANDED SET、音源モジュールを含まないパッドのみのBASIC SETに分かれる。関連するシリーズとして、xD3音源を搭載したEXSシリーズもある。
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