英国イーストサセックスで手作業により組み立てられるGrey Seriesのディストーション2機種。どちらも入力段に高入力インピーダンスかつユニティゲインのクラスAバッファプリアンプを持ち、RFI(放送電波などの混入)を抑えながら低インピーダンスで送り出すため、長いケーブルを引き回す使い方に対応し、バイパス時にゴーストディストーションが生じない設計。回路の土台はBig Muff系のトポロジーで、ハイカット型のトーン回路を簡略化したうえにクラスAバッファを組み合わせる。基板は2機種で共通で、部品の選定によって性格を分けている。P-2は高ゲイン側で、Ram's Head期のMuffに近い方向。太く伸びるサステインとコードの分離の良さを持ち、リードや重めのリズムに向く。SustainとTone、Volumeを備え、Toneは反時計方向いっぱいで3kHz付近を約14dB減衰させ、時計方向いっぱいで倍音成分が最大になるパッシブの減衰型。Guitar Player誌のEditor's Pick Awardを受けている。DRYとWETを混ぜるブレンドつまみを加えたP-2 Blended、Deluxe P-2といった派生モデルがある。G-2は4段のディスクリート・トランジスタによるクラスA回路にゲルマニウム素子を加えた構成で、クリッピングにゲルマニウムダイオードを使う。P-2よりゲインは低くEQの設定も大きく異なり、1970年代のブリティッシュロックで聴かれるフルアップしたマーシャル的な歪みを狙う。ゲインの領域はSS-3のリズムクランチ付近から上に相当する。筐体はダイキャストで、チキンヘッド型のノブとLED付きの金属フットスイッチを備え、寸法は171×121×55mm。電源は引き出し式のバッテリードロワー、または9.6VのDCアダプター(5.5/2.1mmコアキシャル、センターマイナス)。他機種と2つを1つのケースに納めたDuplex仕様も作られている。
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