カナダのEmpress Effectsが2008年に同社の主力機として発売したデジタルディレイ。最大2.8秒のディレイタイムと約105dBのS/N比を持ち、ノーマル、タップ、演奏したテンポからディレイタイムを自動設定するオートセット、リバース、複数のタップを組み合わせるリズムモード、テープ、ダイナミックやゲートを含むミセレニアス、11秒のルーパーという8つのモードを備え、各モードにさらにサブモードが用意される。タップテンポは分割比の選択に対応し、ハイパス/ローパスのフィルターで残響の帯域を整えられる。ハイパス側は高域寄りのサウンド、ローパス側はアナログディレイに近い暗めの減衰に向く。モジュレーションはファストとスローの2段階。設定は8つのプリセットに保存でき、3つのフットスイッチから呼び出す。エクスプレッションペダル入力を備え、ミックスまたはフィードバックを足元でコントロールできる。バイパスはトゥルーバイパス。筐体はダイキャストアルミ製で、寸法は5.7×3.75×1.75インチ、重量約1.5ポンド、電源は9V DC(センターマイナス、2.1mmバレル)で消費電流は約300mA。リバースモードのサブモードであるオクターブタップは、リピート音を逆再生かつ原音の倍速で鳴らすことで1オクターブ上の響きを作る。派生モデルとしてテープモードを作り直し、テープエコー特有のコンプレッション、ざらつき、サチュレーションを強めたVintage Modified Superdelayがある。いずれも生産を終了しており、後継の位置づけとしてEchosystemが用意されている。また、オクターブタップの発想を出発点に、Chase Blissとの共同開発によるReverse Mode Cが2023年に登場した。
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