田村明浩は、日本のロックバンド、スピッツでベースを担当するミュージシャンである。草野マサムネ(ボーカル、ギター)、三輪テツヤ(ギター)、﨑山龍男(ドラム)とともに1987年に結成された4人編成で、バンドは結成以来メンバーの入れ替えを経ていない。バンド内ではリーダーの役割を担っている。 1967年生まれ、静岡県藤枝市の出身。小学生のころに三輪テツヤと知り合い、地元で早くからバンド活動をともにした。上京後は東京造形大学で草野マサムネと出会い、大学の音楽サークルを通じて交流を深めている。本格的な活動を始めるにあたって田村が幼馴染の三輪テツヤに声をかけ、さらに三輪の紹介で﨑山龍男が加わったことで、スピッツの編成が整った。バンドは1987年に結成され、1991年にメジャー・デビューしている。 スピッツは1995年のシングル「ロビンソン」とアルバム『ハチミツ』で聴き手を大きく広げ、その後も新作の制作と全国規模のツアーを重ねてきた。2023年にはアルバム『ひみつスタジオ』を発表し、同年6月から翌年2月にかけて全45公演におよぶ全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24」を行っている。 演奏面では、口ずさみやすい旋律に対して、動きの大きいベース・ラインを重ねる組み立て方が特徴として挙げられる。ベース・マガジンでフラワーカンパニーズのグレートマエカワと対談した際にも、ポップなメロディと複雑なライン運びを同居させる感覚が、他のベーシストから見て独特なものとして取り上げられている。 スピッツ以外の活動としては、2003年に石田ショーキチを中心として集まったMOTORWORKSがある。石田ショーキチ、黒沢健一、ホリノブヨシと田村の4人による編成で、2004年にシングルとアルバムを発表してデビューした。各自の本来の活動が忙しくなったことから2005年にいったん活動を止めており、のちに音源の再発にあわせて当時を振り返るインタビューにも応じている。 機材の軸になっているのは、長く弾き続けている1962年製のフェンダーのジャズベースである。この個体は、その後に製作された楽器の設計を決める際の基準にもなっている。ベース・マガジンに掲載されたSago New Material Guitarsの企画では、同社に依頼して製作したベース SB-55GT が紹介された。国内では扱いの少なかったサーモウッドへの関心と、現代的な感覚を持つ製作家に頼みたいという考えが、この工房を選んだ理由として説明されている。 SB-55GT の仕様は、アルダー・ボディにメイプル・ネック、インディアン・ローズウッド指板という組み合わせで、34インチ・スケールの20フレット。ネック・シェイプは前述の1962年製ジャズベースに準じている。ブリッジには BADASS BASS II、チューナーには Gotoh GBR640 が組み合わされ、ボディとネックはともにシン・ラッカーで仕上げられている。反応の速さとネックのフィーリングの良さが評価点として挙げられ、ライブで頼りにする一本になっている。 Y-UPには、Sago New Material Guitars の SB-55GT や Custom Order Bass、Fender の Jazz Bass といったベースに加えて、足元とシステム周りの使用機材が登録されている。Pete Cornish の Custom Routing System と 3 Way Splitter、Kemper の Profiler および Profiler Remote、Free The Tone の PT-3D、Tycobrahe の Pedalflanger、Catalinbread の Zero Point Flanger、Maestro の BB-1 Bass Brassmaster などで、フランジャーやファズのような色付けの強い機器と、信号経路を整理するルーティング機器の両方が並んでいる。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
Sago New Material Guitars
Custom Order Bassサーモアルダー・ボディ、ライト・サーモメイプル・ネック、インディアン・ローズウッド指板のオーダーメイド機。イエロー系のカスタム・カラーで、L(x) JB4 Customを2基搭載。20フレット864mmスケール。ライブなどで使用。
Sago New Material Guitars
Custom Order Bass半音下げ用に製作されたオーダーメイド機。20フレット仕様を1フレット伸ばした21フレット設計で、開放弦が半音下がる。ミントグリーンのカスタム・カラーで、L(x) PB4 CustomとL(x) JB4 Customを搭載。
Fender
Jazz Bass (1962)1962年製のジャズ・ベース。メイン器として使用し、Sago製SB-55GTのネック・シェイプはこの個体の形状を踏襲している。
Sago New Material Guitars
SB-55GTアルダー・ボディ、メイプル・ネック、ローズウッド指板の20フレット34インチ・スケール。グレートシティブルー。ネック・シェイプはメイン器の1962年製ジャズ・ベースを踏襲し、納品後に載せ替えたオリジナルのJタイプ2基を搭載。ライブなどで使用。
Maestro
BB-1 Bass Brassmaster (1970s)70年代製のベース用ファズ。オクターブ感のある太い歪みが特徴。ルーティング・システムに接続し、2016年のツアーなどで確認できる。
Pete Cornish
Deluxe Blend SS-2ドライ音とエフェクト音をミックスできるBLENDコントロールを備えた個体。フェイスプレートに田村明浩の名が入る。ルーティング・システムのループに接続し、ライブなどで使用。
Tycobrahe
Pedalflangerブルーのペダル型フランジャー。スピード・コントロールをペダルで操作できる。ルーティング・システムのループに接続し、ライブなどで使用。
Kemper
Profilerプロファイリング・アンプ。内蔵エフェクトも活用し、ルーティング・システムと組み合わせて2016年のツアーなどで使用。
Catalinbread
Zero Point Flangerスタジオのテープ・フランジングを再現するフランジャー。ルーティング・システムに接続し、2016年のツアーなどで使用。
Pete Cornish
3 Way Splitter3系統のアウトプット・セレクター。チューナーの下に配置され、ルーティング・システムと組み合わせて使用。
Pete Cornish
Custom Routing System特注のルーティング・システム。MUTE、S/R 2系統、FUZZ、メイン/サブ2系統の入力切替を備え、ペダルボードの中核として配置。SS-2やペダル・フランジャーをループに接続。ライブなどで使用。
Free The Tone
PT-3Dペダルボードの電源供給に使用するパワーサプライ。ボード右上に配置されている。
Kemper
Profiler RemoteProfiler用のフット・コントローラー。ルーティング・システムの上に配置。傍らのボリューム・ペダルで内蔵エフェクトのパラメーターを操作する。
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