コンパクトペダル1台分の筐体に多数のエフェクトを収めた、ベース用のマルチストンプ。ベースの帯域に合わせて調整されたコンプレッサー、リミッター、EQ、フィルター、オートワウ、トーキングモジュレーター、ZOOM独自のノイズリダクション(ZNR)といったダイナミクス/フィルター系に加え、ブースターやオーバードライブ、DI/プリアンプ系、フェイザー、フランジャー、コーラス、トレモロ、ピッチシフター、オクターバー、演奏キーに追従するインテリジェントベースシンセ、フレットレス風のトーンを作るDeFretなどを内蔵する。空間系は32ビット浮動小数点演算のDSPで処理され、ルームやホールのリバーブ、プレートリバーブ、スラップバックエコー、リバースディレイ、モジュレーションディレイ、自己発振可能なディレイなどを備え、ディレイタイムは最大4秒。アンプモデルはAmpeg SVT、Fender Bassman、Hartke HA3500、acoustic 360、Aguilar DB750、Markbass Little Mark IIIといったタイプを収録し、各モデルに組み合わされたキャビネットモデルは自由に差し替えられる。エミュレーション系エフェクトにはMXR Dyna Comp、Aphex Punch Factory、dbx 160A、BBE Sonic Maximizer、Q-Tron、Moog MF-101、Z.Vex Seek-Wah、BOSS ODB-3/DS-1/Metal Zone、Electro-Harmonix Bass Big Muff、SansAmp Bass Driver DI、Xotic BB Preamp、Avalon Design U5などのタイプが並ぶ。ファームウェアVer.2ではエフェクトタイプが142に増えている。エフェクトは最大4つまで同時使用でき、接続順も自由に組み替え可能。パッチメモリーは50個で、うち30個は工場出荷時のプリセット。パラメーター変更を自動的に保存するオートセーブ、最大26個のパッチを踏むごとに順送りするパッチサイクリング、タップテンポ、ドロップチューニングにも対応する全エフェクトバイパス/ミュート可能なクロマチックチューナーを搭載する。入力はパッシブ/アクティブ両対応の標準フォーンが1系統、出力はステレオ効果をそのまま録音できる標準フォーン2系統。表示部は暗いステージでも読めるバックライト付きLCD。電源は単3電池2本でアルカリ使用時に約7時間の連続駆動、別売ACアダプター(AD-16)とUSBバスパワーにも対応し、入力ジャックへの接続で自動的に電源が入る。外形寸法は130.3(D)×77.5(W)×58.5(H)mm、重量350g(電池含まず)。MultiStompシリーズにはギター用のMS-50G、空間系に特化したMS-70CDRがあり、ベース用の系譜は後にMS-60B+へ引き継がれた。MS-60B+は11種のプリアンプと、Multi-layer IR技術による11種のアンプ/キャビネット、75種のエフェクトを備え、最大6つのエフェクトを組み合わせられるほか、アンプ/IRを通した信号をPAへ、通さない信号をアンプへ同時に送る出力分岐にも対応する。
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