足元の踏み板(トレドル)でピッチシフト量をリアルタイムに動かすギター用エフェクター。1989年に登場し、1993年まで生産された。開発の下敷きになったのはDigiTechのラックプロセッサーIPS33 Smart Shiftで、MIDIエクスプレッションペダルからピッチシフトのパラメーターを動かすと音楽的に使える効果が得られると分かったことから、その技術をペダル型の筐体に収める形で生まれた。ピッチ検出アルゴリズムはIVL Technologiesのものをライセンスしており、製造もIVL Technologiesが担当した。ロータリースイッチ1つで16のプリセットを選ぶ構成で、内訳はWhammy系が5種類、Harmony系が9種類、Detune系が2種類。Whammy系はエフェクト音のみを出力し、1オクターブまたは2オクターブの上下、2度下といった設定を持つ。Harmony系は原音とハーモニー音を50対50で混ぜる設定で、5度から6度へ動かすものはペダルスチール的なベンドに近い響きになる。Detune系はつま先を上げた位置で原音、踏み込むとデチューン音になり、モジュレーションがかかることで揺れのある質感が加わる。同時に鳴る複数の音を正確に扱うことはできず、和音を入力するとゆらぎやグリッチといった独特のアーティファクトが出る。電源は9V DCのセンターマイナスで、消費電流は265mA。後継世代ではポリフォニック対応、ドロップチューニング機能、MIDIコントロールなどが追加されていった。
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