あいみょん
- メンバー
- 4人
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あいみょんは、兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター。1995年3月6日生まれ。バンド編成ではなくソロ名義で活動し、作詞・作曲を自ら手がけ、アコースティックギターの弾き語りを土台にしたポップス/ロックを主軸に据えている。英字表記は AIMYON で、日本武道館公演「AIMYON BUDOKAN -1995-」や全国ツアーのタイトルにもこの綴りが用いられている。ライブではバンドを従えた編成と、ギター1本だけの弾き語り編成の両方を使い分けており、後者は球場規模の会場でも成立させてきた。
音楽的な土台は家庭環境にある。父親が音響の仕事に携わり、浜田省吾の愛聴者であったことから、幼少期に吉田拓郎、浜田省吾、スピッツといった日本のフォーク/ロックに触れて育った。最初に手にしたギターも父から借りたものだった。中学生の頃から歌詞と曲を書き始めている。影響を受けたアーティストとして本人が繰り返し挙げてきたのは浜田省吾と吉田拓郎で、日本語のフォークソングと男性シンガーソングライターの作法が、その後の作風の下地になっている。
2015年3月4日、タワーレコード限定シングル『貴方解剖純愛歌 〜死ね〜』でインディーズデビュー。19歳での船出だった。翌2016年11月30日、シングル「生きていたんだよな」でレーベル unBORDE からメジャーデビューを果たした。レーベルの unBORDE はワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルで、以降の作品もここから発表されている。
メジャーデビュー後は2017年に立て続けにシングルを発表した。5月に2ndシングル「愛を伝えたいだとか」、8月に3rdシングル「君はロックを聴かない」を出し、後者はラジオ局のヘヴィーローテーションを多数獲得して知名度を押し上げた。同年9月13日には1stフルアルバム『青春のエキサイトメント』を発売。このアルバムは発売後も長期にわたって売れ続け、シンガーソングライターとしての立ち位置を決定づけた作品となった。
2018年8月に発表したシングル「マリーゴールド」は、ストリーミングを中心に広く聴かれる楽曲となり、その年の12月31日には第69回NHK紅白歌合戦に初出場して同曲を歌唱した。紅白歌合戦にはその後も複数回出場している。「マリーゴールド」のミュージックビデオは、アコースティックギターを抱えて歌う姿がそのまま作品の中心に据えられた構成で、弾き語りという表現形態を広く印象づけた。
アルバムはおおむね2年前後の間隔で発表されている。2019年2月13日に2ndフルアルバム『瞬間的シックスセンス』、2020年9月9日に3rdフルアルバム『おいしいパスタがあると聞いて』、2022年8月に4thフルアルバム『瞳へ落ちるよレコード』、2024年9月11日に5thフルアルバム『猫にジェラシー』をリリースした。『猫にジェラシー』にはシングル曲5曲と新曲8曲が収められ、NHK連続テレビ小説『らんまん』主題歌の「愛の花」、ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』主題歌の「会いに行くのに」、カルピスのテーマソングとして書かれた「ラッキーカラー」などが並んだ。
ライブ活動では、2019年2月18日の日本武道館単独公演「AIMYON BUDOKAN -1995-」が初期の到達点となった。2022年11月5日には、地元・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で弾き語りワンマン「AIMYON 弾き語り LIVE 2022 -サーチライト-」を開催。球場のセンターステージにギター1本で立つという形式で、「さよならの今日に」「マリーゴールド」「裸の心」を含む全19曲を歌った。この公演は音源および映像作品として発売され、NHKのドキュメンタリー番組でも公演までの過程が放送されている。
ツアー規模も段階的に広がった。2024年から2025年にかけては全国アリーナツアー「AIMYON TOUR 2024-25 “ドルフィン・アパート”」を実施。2025年11月からは、それまでワンマンライブを開催したことのない地域だけを対象にした「AIMYON TOUR 2025+ “ヘブンズ・ベーカリー”」を全国7か所で行い、宮崎・都城市総合文化ホールから始めた。2026年3月には約4年ぶりのファンクラブツアー「AIMYON FAN CLUB TOUR 2026 “PINKY PROMISE YOU vol.2”」を開催している。2026年9月9日にはベストアルバム『AIMYON BEST ALBUM -唇を追え!-』を発売し、あわせて同年11月30日と12月1日の日本武道館公演が組まれた。
機材面では、アコースティックギターの選び方に一貫した基準がある。本格的な活動を始める時期に選んだのは、島村楽器のオリジナルブランドである HISTORY の NT-301 だった。試奏の段階で音に惹かれたこと、アンプを通した音と生音の差が小さいこと、フォルムがすっきりしていることを理由に、長く付き合える楽器として選んだと語られている。弾き語りで会場に音を届ける以上、ラインで出した音が生音から離れないことは実務的にも重要で、この選定基準はその後の使用機材にも通じている。
広く知られるようになって以降、ライブやミュージックビデオでメインに据えているのは Gibson の J-45 である。「マリーゴールド」のミュージックビデオや日本武道館での弾き語りでも、サンバースト仕上げの J-45 を弾く姿が確認できる。J-45 はマホガニー・バックのスクエアショルダー・ドレッドノートで、歌の伴奏として厚みのある低域とまとまった中域を出せる点が、弾き語りの土台として機能している。ピックアップには L.R.Baggs の Anthem 系を組み込んでおり、生鳴りに近い質感のままラインへ送る構成をとっている。
Y-UP に登録されている使用機材からも、この方向性を読み取れる。ギターでは HISTORY / NT-301 と HISTORY / NT-C/R、Gibson / J-45 と Gibson / L-00 が確認でき、いずれもアコースティックギターである。L-00 は J-45 よりボディが小ぶりなスモールボディ機で、同じアコースティックギターでも鳴り方の性格が異なる。パーツでは LR Baggs / Anthem SL、サプライではカポタストとして G7th / Nashville Capo と G7th / Performance 2 Capo、ストラップとして Couch / Vinyl Racer X Guitar Strap と Bohemians / HRT GTR STRAP 45 が登録されている。エレキギターやアンプ類ではなく、アコースティックギターとその周辺の小物で構成されている点に、弾き語りを中心に据えた活動の形が表れている。