BAND / ANSWER TO REMEMBER

Answer to Remember

メンバー
1人
掲載している機材
20点
メンバーMembers 1人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

Answer to Remember(アンサー・トゥー・リメンバー)は、ドラマーの石若駿を中心に2019年に始動した日本の音楽プロジェクト/バンドである。ジャズを土台にしながら、曲ごとにラッパーやシンガー、他ジャンルの奏者をフィーチャリングで迎える大所帯編成をとる点に特徴がある。石若駿がドラムとプロデュースを担い、2024年に公表されている編成は、佐瀬悠輔(トランペット)、MELRAW(アルトサックス、ギター)、中島朱葉(アルトサックス)、馬場智章(テナーサックス)、若井優也(ピアノ、キーボード)、海堀弘太(ピアノ、キーボード)、マーティ・ホロベック(ベース)、Taikimen(パーカッション)という顔ぶれで、レーベルはUNIVERSAL JAZZ。

石若駿はAnswer to Rememberの前からSongbookやSMTKといった複数のリーダープロジェクトを走らせており、その流れの延長線上で2019年にAnswer to Rememberを立ち上げた。始動の時点では完成形をあらかじめ設計せず、制作を進めながら形を決めていく進め方が取られている。名義としては固定メンバーによるバンドというより、石若駿のドラムを軸に曲ごとに人を組み替える半ユニット・半プロジェクトの体制として出発した。

1stアルバム『Answer to Remember』は2019年にリリースされた。曲単位で編成を入れ替える方針のもと20名以上の演奏者が関わっており、トランペットの黒田卓也、ギターと歌の君島大空、MELRAWらが名を連ねる。石若駿自身はドラムに加えてシンセサイザーやキーボードも担当した。ermhoiをフィーチャーした「TOKYO featuring ermhoi」、KID FRESINOを迎えた「RUN feat. KID FRESINO」はミュージックビデオが公開されている。同じ2019年には恵比寿LIQUIDROOMでのライブも行われた。

2作目『Answer to Remember II』は、1作目からおよそ4年半を空けて2024年8月7日に発表された。全14曲を収録し、石若駿とMELRAWの共同プロデュースという形が取られている。収録曲は「ATR Theme」「札幌沖縄」「NEW POWER」「Christmas Song II」「KIMOCHIS」「KWBR Kuwabara」「Only Memory」「Blue Jeans」「Bim Bottle Circle」「ONUSHIX」「SKA ATR No.1」「(つづく)」「SEYA」「KWBR Reprise」。

この2作目にも多数のゲストが参加しており、KID FRESINO、ermhoi、Jua、HIMI、甲田まひる、Tomoki Sanders、KARAI、ギタリストの井上銘、閑喜弦介、二階堂貴文らが曲ごとにクレジットされている。バンドの管楽器隊やリズム隊もフィーチャリング表記で前面に出ており、「札幌沖縄」ではMELRAW、馬場智章、中島朱葉、佐瀬悠輔が、「ONUSHIX」ではMELRAW、馬場智章、マーティ・ホロベックが、「(つづく)」ではKID FRESINOやermhoiに加えて閑喜弦介、井上銘、MELRAW、海堀弘太、マーティ・ホロベックが並ぶなど、ゲストとメンバーの境目を作らない構成になっている。

1作目から2作目にかけての変化として、当初はプロジェクトとして提示されていたものが、ライブを重ねる過程でバンドとしての性格を強めていった点が挙げられる。2作目は、ライブで演奏を重ねてきた曲と、デモの段階から細かく作り込んだ曲が混在する形で作られており、ステージ上で生まれた新しいセクションやアプローチがそのまま録音に反映された曲もある。

音楽性の面では、石若駿は、メンバーにはジャズ的なアプローチ、つまりその場で起きる即興を日常的に扱う奏者が多いと説明している。二管三管を並べたホーンセクション、二人のピアノ/キーボード奏者、パーカッションを含むリズム隊という編成そのものが、即興と作曲を行き来するアンサンブルを支えている。歌もの、ラップ、インストゥルメンタル、スカのリズムを取り入れた曲までが同じアルバムに同居する振れ幅の大きさも、この編成に由来する。

活動の重心はライブにあり、レーベルもライブを通じて聴き手を広げてきたバンドとして紹介している。2019年のLIQUIDROOM公演のような自主企画に加え、『Answer to Remember II』の発売時には発売記念ツアーが組まれた。

機材面では、石若駿がドラムだけでなくシンセサイザーやキーボードも演奏することが作品のクレジットから確認できる。Y-UPでは石若駿の使用機材として、BONNEY DRUM JAPANのClub WalnutやBopといったドラムキット、Istanbul AgopのOM Hi-HatsやTurk Jazz Ride、Special Edition Jazz Ride、Traditional Dark Crashなどのシンバル類、さらにRolandのTM-6 PROやBT-1、KD-7、PD-108-BCといった電子ドラム関連機器を確認できる。アコースティックなドラムセットとシンバルの選択に加えて、トリガーやパッドを含む電子機器が登録されている点は、生演奏とエレクトロニックな音を並行して扱う活動の広がりと対応している。

メンバーの別活動として、石若駿はAnswer to Rememberと並行してSongbookやSMTKなどのリーダープロジェクトを持ち、ジャズを基盤に幅広いジャンルのセッションやレコーディングに参加している。また、Answer to Rememberの作品に関わった井上銘、馬場智章、マーティ・ホロベック、MELRAWらは、いずれも自身の名義やほかのグループでの活動を持つ奏者である。