BAND / BLUE ENCOUNT

BLUE ENCOUNT

メンバー
4人
掲載している機材
44点
メンバーMembers 4人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

BLUE ENCOUNT(ブルーエンカウント)は、熊本で結成され東京を拠点に活動する4人組のロックバンドである。編成は田邊駿一(ボーカル/ギター)、江口雄也(ギター)、辻村勇太(ベース)、高村佳秀(ドラム)の4人で、所属レーベルのプロフィールでは「熊本発祥・都内在住のエモーショナルギターロックバンド」と紹介されている。バンドの始まりは2004年にさかのぼる。

バンドの母体は、熊本の高等専門学校で出会った田邊駿一、江口雄也、高村佳秀の3人だった。2004年にバンドとしての活動が始まり、その後にベーシストの辻村勇太が加わって、田邊・江口・辻村・高村という4人の編成が固まった。ボーカルの田邊がギターも兼ねるため、江口と合わせて2本のギターが常時鳴る編成であり、この形はメジャーデビュー以降も変わっていない。

メジャーデビュー前の段階で、バンドはすでに全国規模のワンマン公演を成立させていた。所属レーベルのプロフィールによれば、初のワンマンツアーは全公演が即日完売となり、初のオリジナル・フルアルバム『BAND OF DESTINATION』はオリコンのデイリーチャートで9位を記録している。2014年に行われた全国ツアーでも、東京・名古屋・大阪・福岡のワンマン公演がソールドアウトした。ライブハウスでの動員を積み上げてから全国流通の作品へ進んだ、という順序を持つバンドである。

メジャーデビューは2014年9月10日、EP『TIMELESS ROOKIE』でのリリースだった。レーベルはKi/oon Music。以降、シングルやアルバムをコンスタントに発表しながら、アニメ作品を中心としたタイアップでバンドの名前が広く知られていくことになる。

代表的なタイアップとしては、テレビ東京系アニメ『銀魂°』のオープニングテーマとなった「DAY×DAY」、フジテレビ系アニメ『BANANA FISH』のオープニングテーマ「FREEDOM」、テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』第4期のオープニングテーマ「ポラリス」などが挙げられる。公式サイトでは、この「ポラリス」が全世界総再生数1億回を突破したこと、また「バッドパラドックス」がストリーミング6000万回を記録したことが公表されている。公式サイトの紹介文でも、これら「銀魂」「僕のヒーローアカデミア」「BANANA FISH」の主題歌がバンドを代表する仕事として挙げられている。アルバム単位では、2020年に発表された『Q.E.D』、そして2025年2月にリリースされた5枚目のフルアルバム『Alliance of Quintetto』がある。『Alliance of Quintetto』は全15曲を収録し、それ以前にタイアップ曲として発表していたシングル群と新曲を併せた構成になっている。この作品では英語詞の比重が以前より高くなっており、制作面での変化がはっきり表れた1枚となった。リリース後には25本におよぶツアーが行われ、完走している。

バンドの体制には、2022年に大きな変化があった。同年6月3日、ベースの辻村勇太が2023年春から活動拠点をアメリカに移すことが発表されたのである。発表の内容は「メンバーを離れる」というものではなく、辻村はBLUE ENCOUNTの正式メンバーとして楽曲制作・レコーディングを継続し、一方で2023年3月以降のライブについては当面サポート・ミュージシャンを迎えて行う、というものだった。翌6月4日にはオフィシャルYouTubeチャンネルでの生配信によって、メンバー本人から経緯が説明されている。

渡米前の区切りとなったのが、2023年2月11日の日本武道館公演である。これは2016年以来およそ6年半ぶりの日本武道館ワンマンで、ツアー「BLUE ENCOUNT TOUR 2022-2023 〜knockin' on the new door〜」のファイナルにあたり、辻村が渡米前に立つ最後のステージとなった。その後、辻村はニューヨークで語学の習得と現地での音楽活動に取り組み、バンドのツアーにはゲスト・ベーシストが参加する形が取られた。メンバーが地理的に離れた状態でのリモート制作が行われ、ドラムの高村佳秀がプロデュースやアレンジの面でも役割を担うようになっている。

音楽性の面では、2本のギターとベース、ドラムというシンプルな編成を土台に、田邊のボーカルを軸としたバンドサウンドが組み立てられている。ベースの辻村は、ベース・マガジンの取材で、サンズアンプ系のパキッとした質感よりもジャコ・パストリアスやモータウンに通じるフェンダー・サウンドを自身のルーツとして挙げている。プレイ面ではスラップと指弾きを曲によって使い分け、音数を整理して密度を上げるアプローチを取る。ギターの江口は、レコーディングでもライブでも同じアンプを使い、フットスイッチで切り替えるプログラマブルなシステムで音色を管理している。

ライブ面では、2016年10月9日に日本武道館で初のワンマン公演を開催。2021年4月には初の単独横浜アリーナ公演「BLUE ENCOUNT 〜Q.E.D : INITIALIZE〜」を行い、チケットが規定枚数に達したことを受けて4月17日の追加公演が決定し、2デイズ開催となった。この横浜アリーナ公演はライブ映像作品としても発表されている。2023年には、アメリカで開催された「AnimeNEXT 2023」でのライブも行っている。

機材面では、ボーカル/ギターの田邊駿一がHughes & Kettnerのアンプを使用している。同社の国内代理店による公式アーティストページには、田邊の使用機材としてTRIAMP MARK3のヘッドとTM212 Cabinetが掲載されている。ギターについては島村楽器のオリジナルブランドHISTORYとの関わりが深く、公式のアーティストページでは、田邊がTH-SGのレギュラーモデルとカスタムモデルを使用していることが紹介されている。同ページでは、ネックの太さと音抜け、低域から中域にかけての鳴りが選定の理由として挙げられている。Y-UPでも、Hughes & Kettner / TRIAMP MARK3 や TM212 Cabinet、HISTORY / TH-SG といった登録を確認できる。

ギターの江口雄也については、ギター・マガジンの機材紹介記事で全体像が明らかにされている。長く中心に据えられているのは赤いGibson ES-335で、レコーディングの軸となる1本。硬質な音が必要な場面では、1963年リイシュー仕様の黒いES-335が使われる。2019年にはグリーン・メタリック・フィニッシュのFender Custom Shop Stratocasterが加わった。アンプはBad CatのLynx 50で、ライブとレコーディングの双方で使用されている。江口のペダルボードは、Free The Tone製品を骨格に組まれている点が特徴である。プログラマブル・スイッチャーのARC-3を中心に、MIDIスルーボックスのMB-5、ジャンクション・ボックスのJB-82Sが配置され、ループにはコンプレッサーのSilky Comp SC-1、オーバードライブのBad Cat Siamese Drive、ディストーションのweed MT-2 Mod、プログラマブルEQのFree The Tone PA-1QGが並ぶ。PA-1QGはアルバム『Q.E.D』のレコーディングでも活躍した機材として挙げられている。空間系はStrymonのTimeLine(ディレイ)とblueSky(リバーブ)が担い、チューナーはTC ElectronicのPolyTune 2、ボリューム・ペダルはShin's MusicのPerfect Volume Hybridという構成。さらにサブボードにEventideのH9とDigiTechのWhammy DTが置かれ、スイッチャーのループ経由で呼び出される。Y-UPには、これらFree The Tone / ARC-3 や Strymon / TimeLine、Eventide / H9、DigiTech / Whammy DT などが江口の使用機材として登録されている。

ベースの辻村勇太については、ベース・マガジンの記事で1962年製のフェンダー・ジャズ・ベースが取り上げられている。2018年9月に入手した個体で、「バッドパラドックス」のレコーディングで初めて使用された。エフェクターについては、ダークグラスなどベース用の歪みを試したうえで、曲によっては江口のギター用オーバードライブを借りて使うほうが合致したという経緯があり、「VOLCANO DANCE」のAメロとブレイクダウンではその音が使われている。Y-UP側では、Fender / Jazz Bass や Fender / American Elite Jazz Bass に加えて、EBS / Fafner II と EBS / ProLine 2000、Tech 21 / SansAmp Bass Driver DI、Electro-Harmonix / Bass Big Muff Pi など、ベース周りの登録機材を確認できる。ドラムの高村佳秀については、elbow stick / ROUGE のスティックが登録されている。メンバー本人が関わったシグネチャー的なアイテムもある。HISTORYからは、田邊駿一・江口雄也・辻村勇太の3人がそれぞれ監修したピックを4枚組にした BLUE ENCOUNT × HISTORY Collaboration Pick Set が発売されており、田邊はトライアングル型・トーテックス素材・0.6mm厚、江口はJAZZ型・トーテックス素材・1.2mm厚で片面サンドグリップ、辻村はトライアングル型・トーテックス素材・1.2mm厚で両面サンドグリップと、3人で仕様が異なる。