B'z
- メンバー
- 3人
- 掲載している機材
- 54点
サポートメンバーを含む場合があります。
B'z(ビーズ)は、ギターの松本孝弘とボーカルの稲葉浩志によるロックユニットで、1988年から活動している。松本が作曲とプロデュース、稲葉が作詞を担当するという分担が結成時から続いており、公式プロフィールでは松本が大阪府、稲葉が岡山県の出身と記されている。正式メンバーはこの2人だけで、ライブやレコーディングではサポートミュージシャンを加えた編成をとる形式をとってきた。
1988年9月21日、シングル「だからその手を離して」と1stアルバム『B'z』を同時にリリースして活動を開始した。松本孝弘は同じ1988年の5月21日にソロアルバム『Thousand Wave』を発表しており、ユニットを組む前からギタリストとしてのキャリアを持っていた。翌1989年5月には2ndアルバム『OFF THE LOCK』を発表し、同年6月にはライブシリーズの最初となる「B'z LIVE-GYM #00」を開始している。以後、LIVE-GYMという名称がツアーの枠組みとして定着し、長期にわたって使われ続けることになった。
1990年代前半は、ほぼ年1作のペースでオリジナルアルバムを重ねた時期にあたる。1990年に『BREAK THROUGH』と『RISKY』、1991年に『IN THE LIFE』、1992年に『RUN』、1994年に『The 7th Blues』、1995年に『LOOSE』を発表している。2000年代以降も制作のペースは保たれ、2000年『ELEVEN』、2002年『GREEN』、2003年『BIG MACHINE』、2005年『THE CIRCLE』、2006年『MONSTER』、2007年『ACTION』と続いた。『ACTION』は2007年12月5日発売で、同年10月3日にはシングル「SUPER LOVE SONG」が先行して発表されている。
2010年代から2020年代にかけては、2009年『MAGIC』、2011年『C'mon』、2015年『EPIC DAY』、2017年『DINOSAUR』、2019年『NEW LOVE』、2022年『Highway X』、2025年『FYOP』とオリジナルアルバムをリリースしている。2017年には全シングルをまとめた「B'z COMPLETE SINGLE BOX」も発表された。
シングルのチャート記録も長期にわたって積み上げられてきた。2023年7月にリリースされたシングル「STARS」はオリコン週間シングルランキングで初登場1位となり、これが通算54作目のシングルにあたる。1位を獲得したシングルが途切れずに50作連続となったのはオリコン史上初の記録で、2017年6月発売の「Still Alive」以来およそ6年1か月ぶりの1位獲得でもあった。この時点でシングルの1位獲得作品数は50作、1位を獲得した通算週数は67週に達している。
海外での評価としては、2007年、アメリカ・ハリウッドのギター・センターにあるロックの殿堂「Hollywood's RockWalk」への殿堂入りが挙げられる。エルヴィス・プレスリーやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンらが名を刻んでいる場所で、アジア圏のアーティストとしては初めての選出となり、同年11月に現地で式典が行われて2人の手形が刻まれた。結成・デビューから20年を迎えた年の出来事だった。
ライブ活動はLIVE-GYMシリーズが軸となっている。2002年にはFIFAワールドカップの公式コンサートに出演した。2023年のツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-」では日産スタジアム公演が行われ、2025年には「B'z LIVE-GYM 2025 -FYOP-」で東京ドーム公演を実施、2026年4月11日からは「B'z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-」のアリーナ・ツアーが始まっている。
サポート面では、ドラムのシェーン・ガラースの関与が長い。2002年からライブに参加し、2003年発表のアルバム『BIG MACHINE』からレコーディングにも加わった。ドラムマガジンの取材では、ミラー・クローム・フィニッシュのPearl Masters Maple Gumによるツーバス・キットにジルジャンのシンバルという組み合わせが紹介されている。
松本孝弘のギターシステムは、ギター・マガジンやBARKSの機材レポートで継続的に取り上げられてきた。2023年のPleasure 2023 -STARS-日産スタジアム公演では、アンプヘッドにTwo-Rockの Bloomfield Drive と Silver Sterling Signature を複数台並べ、Two-Rock製の4発キャビネットと組み合わせるという構成が組まれていた。ラック機器を多用せずコンパクト・ペダルで完結させている点がこのシステムの特徴で、空間系にはBOSSの DD-500 Digital Delay を複数台、Free The Toneの Ambi Space AS-1R、モジュレーションにMXRの EVH90 Phase 90 とMaxonの FL301 Reissue、飛び道具としてDigiTechの Whammy Ricochet が組み込まれている。制御まわりにはTech 21の MIDI Mouse とKENTONの Thru-5、電源にはFree The Toneの PT-3D が使われ、ステージ上の足元にはKORGの DT-10、Xoticの XVP-250K、ジム・ダンロップのシグネチャー・ワウである TM95 Tak Matsumoto Cry Baby が置かれている。
ギター本体はギブソンが中心となる。2026年のLIVE-GYM機材レポートでは、50周年記念モデルの1958コリーナ・フライングV、1991年製の Les Paul Gold Top 1957 Reissue、2009年製の Jeff Beck 1954 Les Paul Oxblood、そしてシグネチャーモデルである Tak Matsumoto Double Cutaway のプロトタイプ数本などがステージにセットされていたことが確認できる。フェンダー系ではカスタムショップ製のストラトキャスターやムスタングも並べられていた。ギブソンとジム・ダンロップの双方にシグネチャーモデルを持つ点は、松本の機材面での大きな特徴といえる要素である。
Y-UPでは、B'zに紐づく登録機材として、ギブソンの Tak Matsumoto Double Cutaway、Tak Matsumoto Les Paul Canary Yellow、Tak Matsumoto Firebird といったシグネチャー系のほか、Les Paul Custom、Les Paul Standard、1959 Les Paul Standard Reissue、Flying V Korina 50th Anniversary 2008、Fenderの Custom Shop Telecaster、Custom Shop Stratocaster、Ernie Ball Music Manの AXIS や EVH Model、Yamahaの MG-M III Custom Prototype などを確認できる。アコースティック系では Martin の 000-18 や John Mayer Signature、ギブソンの J-45 や CJ-165EC、弦のSIT Power Wound、Phosphor Bronze P1150 といった消耗品まで登録されている。
メンバーの別活動としては、松本孝弘が1988年の『Thousand Wave』以降ソロアルバムを重ね、Tak Matsumoto Group(TMG)名義でのプロジェクトも展開している。稲葉浩志は1997年に1stソロアルバム『マグマ』を発表し、以降もソロ名義での作品制作とツアーを行っている。