BAND / DOPING PANDA

DOPING PANDA

メンバー
3人
掲載している機材
28点
メンバーMembers 3人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

DOPING PANDA(ドーピング・パンダ)は、1997年に結成された3人編成の日本のロックバンド。ボーカルとギターを担当するフルカワユタカ、ベースの北条太朗(タロティ)、ドラムのHayato Beat(稲葉隼人)という顔ぶれで、ギターロックにディスコのビートやデジタルなサウンドを組み合わせたダンスロックを軸にしている。2000年のインディーズデビューから2012年の解散までを第一期とし、2022年に再結成して活動を再開した。

活動の出発点は1997年の結成にさかのぼる。バンドはインディーズで経験を重ね、2000年7月7日のシングル「Dream is not over」でインディーズデビューを果たした。以降、メジャー契約前に3枚のアルバムを発表しており、『Performation』(2001年7月24日)、『PINK PaNK』(2002年6月7日)、『WE IN MUSIC』(2004年5月5日)がそれにあたる。このうち『WE IN MUSIC』と『PINK PaNK』は、のちの2017年12月6日に再発盤としてまとめられている。

メジャーデビューは2005年。同年4月13日、ミニアルバム『High Fidelity』をgr8!records(ソニー・ミュージックレコーズ)からリリースし、全国流通の場に立った。同年8月31日にはミニアルバム『High Pressure』、2007年6月6日には『High Brid』と、「High」を冠したミニアルバムが続く。メジャー移籍後、解散までに発表したフルアルバムは4枚を数える。

シングルは「MIRACLE」(2006年2月8日)、「Can't Stop Me」(2007年1月24日)、「Crazy」(2007年8月1日)、「beautiful survivor」(2008年6月1日)、m-floのVERBALを迎えた「majestic trancer feat.VERBAL(m-flo)」(2008年10月22日)、「beat addiction」(2009年3月4日)と続き、なかでも「MIRACLE」「Crazy」「beautiful survivor」は代表曲として挙げられる。アルバムでは『Dopamaniacs』(2008年3月12日)、『decadence』(2009年6月3日)、『YELLOW FUNK』(2011年4月13日)が並び、その間の2009年11月4日にミニアルバム『anthem』、2011年1月19日にはベストアルバム『THE BEST OF DOPING PANDA』もリリースされている。映像作品としては『LIVE-ISM』(2006年10月18日)、ツアーを収めた『無限大 DANCE LIVE from Tour'08 "Dopamaniacs"』(2008年12月10日)がある。

メジャー期にはロックフェスへの出演に加え、ヨーロッパでのツアーも行い、活動の場を国外にも広げた。そして2012年4月19日、東京のTOKYO DOME CITY HALLで行われたワンマンライブをもってバンドは解散する。この日の模様は『DOPING PANDA 2012/4/19』(2012年6月13日)として映像化された。

3人が再び同じステージに立ったのは2018年で、フルカワユタカのソロデビュー5周年を記念したイベントのアンコールに顔をそろえ、4曲を演奏している。再始動が具体的に動き出したのは2020年だった。同年夏に元マネージャーから再開を持ちかけるメールが届き、秋までに3人の意思確認が済んだという経緯が、複数のインタビューで説明されている。2022年1月28日に再結成が発表され、公式サイトにはフルカワユタカ、北条太朗(タロティ)、Hayato Beat(稲葉隼人)それぞれのコメントが掲載された。

再結成第1作は、バンド名をそのままタイトルに掲げたアルバム『Doping Panda』(2022年3月2日)。メジャー期のアルバムタイトルの傾向に沿う案がいくつも出たものの決め手を欠き、最終的にセルフタイトルへ落ち着いたと語られている。制作の口火を切ったのは2021年初頭に完成した「Imagine」で、再結成にあたって当初は新作を想定していなかったが、同世代のバンドとの対バンを見据えるうえで新曲が不可欠だと判断したことが制作につながった。以降も配信作「THE PROMISE」(2023年2月15日)、『High Hopes』(2023年4月12日)、『MELLOW FELLOW』(2024年6月12日)、シングル「Darlin' I love you」(2025年6月25日)と「2043」(2025年7月16日)、アルバム『in my mind』(2025年9月10日)と作品を重ね、2025年10月17日には『YELLOW FUNK 2025 Remaster』も発表された。

再結成後のライブ活動は、2022年4月からの東名阪Zeppワンマンツアー「∞ THE REUNION TOUR」から本格化した。4月23日のZepp Hanedaを皮切りに全4公演が組まれ、セットリストは新作中心ではなく、これまでの楽曲を幅広く演奏する方針が取られている。

音楽性の特徴は、ギターロックを土台にダンスミュージックの要素を大きく取り込んでいる点にある。インディーズ期のパンク的な性急さ、メジャー期のダンスロック、より作り込まれたアプローチが同居しており、再結成作『Doping Panda』は結成から解散までの15年分の要素が1枚に収まった内容だと本人が説明している。ベース・マガジンのレビューでは、同作が懐古的な再結成盤ではなくダンスミュージックを同時代の視点で捉え直したものとして扱われ、北条太朗(タロティ)のベースについても、旋律を前に押し出すフレーズ、スラップ、抑制的に見えて要所でフックを作るラインなど、曲ごとに役割を変えるプレイが取り上げられている。

機材面では、フルカワユタカのメインギターがフェンダーのテレキャスターであることを本人が連載で明かしている。ハムバッカーを2基搭載したマーク・ケンドリックの手による個体で、メインとサブの2本を残して他のギターは手放したという。足元はアンプ2台を切り替えるスイッチャーとチューナーだけという簡素な構成で、本番中はチューナーもほとんど踏まない。弦高は他の奏者より高めに設定し、弦の跳ね返りを感じられる張りから太さを引き出す一方、ピックは指で弾くような感触が得られるナイロン製の薄いものを好む。速いダウンピッキングを多用する奏法も本人が語る特徴のひとつで、右手の親指側面にタコができるほどだという。Y-UPには、FenderのCustom Shop Telecasterやアンプ・コンボのSHINOS ROCKET、機材の切り替えに使うProvidence PEC-2、アコースティックギターのGreco Zemaitis GZA-2600といった使用機材が登録されている。

リズム隊についても、Y-UPで確認できる機材がある。ベースではFenderのAmerican Vintage '63 Precision BassやJazz Bass、Ernie Ball Music ManのStingRay、国産メーカーAtlansiaのGarland Bassが挙がっており、足元にはTech 21のSansAmp Bass Driver DI、EBSのMultiComp、BOSSのSYB-3 Bass Synthesizer、Roger MayerのVoodoo-Boostなど、プリアンプ・コンプレッサー・シンセ系を組み合わせた顔ぶれが並ぶ。ドラムではTAMAのStarclassic BubingaとスネアのStarclassic Copper Snare、シンバルにはPaisteの900 Series CrashやColor Sound 900 Splash、フットペダルにDWの5000、ハードウェアに6500が登録されている。加えて電子ドラムのRoland TD-50XとPD-8、LerniのスティックH-150MW/H-150BW、リズムマシンのBOSS DR-5、ミキサーのAllen & Heath ZED-10も確認できる。

メンバーの別活動としては、フルカワユタカのソロ名義での活動がある。2018年にはソロデビュー5周年を記念したイベントを開催し、2019年にソロ作『epoch』をリリース。47都道府県を回るツアーを計画していたが実現には至らず、2020年3月からはデジタルファンクラブのFaniconで毎月新曲を制作する形に切り替えていた。この期間の活動が、結果としてDOPING PANDAの再始動へつながる時期と重なっている。