BAND / IRI

iri

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バンド紹介About

iri(イリ)は、神奈川県出身のシンガーソングライター。グループではなく個人名義での活動で、ボーカルとギターを自ら担い、歌う楽曲の作詞・作曲も手がける。ヒップホップやR&Bの手法によるビート、あるいはダンストラックの上を、低くスモーキーな声で歌い切るスタイルを軸にしており、2016年のメジャーデビュー以降、アルバム制作とライブ活動を並行して重ねてきた。

音楽活動の出発点は、ギター1本での弾き語りだった。神奈川県逗子市で暮らし、自宅にあった母親のアコースティックギターを独学で弾けるようになり、アルバイト先だった地元の老舗ジャズバーでライブを始めている。転機となったのは2014年で、ファッション誌NYLON JAPANとソニーミュージックが共同で開催したオーディション「JAM」でグランプリを獲得し、ここから音源制作へと活動が進んでいった。

メジャーデビュー前の段階から、ステージの経験は積み重ねられていた。サーフミュージックのシンガーソングライターであるドノヴァン・フランケンレイターの来日公演でオープニングアクトを務めたほか、SUMMER SONICをはじめとする夏の大型フェスにも出演しており、正式な音源のリリース前から注目される存在になっていた。

2016年10月26日、1stアルバム『Groove it』をビクターエンタテインメントから発表し、メジャーデビューを果たす。収録曲は全曲iri自身の作詞・作曲によるもので、トラックメイカーとしてTokyo Recordings、mabanua、ケンモチヒデフミらが制作に参加している。「rhythm」「ナイトグルーヴ」「フェイバリット女子」などを収めたこの作品は、iTunes Storeのヒップホップ/ラップチャートで1位を記録した。

翌2017年3月22日には1stシングル「Watashi」をリリースし、同曲はナイキのキャンペーンに起用されている。その後もアルバムを継続的に発表しており、2018年2月28日に『Juice』、2019年3月6日に『Shade』、2020年3月25日に『Sparkle』、2022年2月23日に『neon』、2023年5月10日に『PRIVATE』を送り出した。2021年3月24日にはEP『はじまりの日』も発表している。

映像作品や広告への楽曲提供も、活動の柱のひとつになっている。「Swamp」はテレビ朝日系のドラマ『スカイキャッスル』の主題歌、「Faster than me」はABEMAとNetflixで配信された連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』の主題歌に起用された。メジャーデビュー以降、CMタイアップやキャンペーンソングを数多く手がけてきた。

ライブ面での大きな節目となったのが、2024年3月に開催された初の日本武道館単独公演「iri LIVE at 武道館」で、チケットは完売した。地元のジャズバーでの弾き語りから始まった活動が、大会場でのワンマンライブにまで規模を広げた形になる。

音楽性の面では、ヒップホップやR&Bに根ざしたビート、あるいはダンストラックを土台にしながら、低く落ち着いた、スモーキーと形容される声質を生かして歌う点が一貫している。弾き語りを出発点にしているため、打ち込みのトラックに乗せて歌う形と、ギターを弾きながら歌う形の双方が活動の中に残っている。

機材の面では、母親のアコースティックギターを独学で弾き始めたという経歴が、そのまま音楽の入り口になっている。Y-UPでは、エレクトリックギターとしてGibsonのMarauder、モニター環境としてSonyのMDR-CD900STを使用機材として確認できる。Marauderは1970年代にGibsonが製造したソリッドボディのエレクトリックギターで、MDR-CD900STは日本の録音スタジオで長く標準的に使われてきたモニターヘッドホンにあたる。

自身の作品以外では、他アーティストの楽曲への客演や楽曲提供も行っている。RADWIMPSのアルバム『FOREVER DAZE』には「Tokyo feat.iri」で参加した。所属レーベルは長くColourful Recordsだったが、2024年にSony Music Associated Recordsへ移籍している。