ペトロールズ
- メンバー
- 1人
- 掲載している機材
- 18点
サポートメンバーを含む場合があります。
ペトロールズは、長岡亮介(浮雲)(ボーカル、ギター)、三浦淳悟(ベース、コーラス)、河村俊秀(ドラム、カホン、コーラス)の3人からなるスリーピース・バンドである。2005年に結成され、東京・下北沢のライブハウスを足場に活動を始めた。バンド名は英語でガソリンを意味する語に由来し、自動車好きの長岡が名付けた。音源のリリースはENNDISCから行われている。
結成の日付は2005年2月5日とされ、初めてのライブは同年10月15日に下北沢GARAGEで行われた。三浦は「ジャンボ」、河村は「ボブ」という愛称で呼ばれている。ベースの三浦、ドラムの河村がいずれもコーラスを兼ねており、3人の声を重ねるアンサンブルがバンドの基本形になっている。結成から10年近くにわたってフルアルバムを制作せず、ライブハウスでの演奏を活動の中心に置き続けた点が、このバンドの経歴の特徴になっている。
初のフルアルバム『Renaissance』が発表されたのは、結成10年目にあたる2015年である。品番はENCD-32、収録曲は11曲。同年8月13日に始まった全国ツアー「Renaissance」の初日から会場で販売され、9月26日以降に一般流通へ順次広げていくという出し方がとられた。ライブハウスを主戦場としてきた活動の延長線上に、初のフル作を置く形になっている。
その後の音源としては、2019年10月23日に2枚目のアルバム『GGKKNRSSSTW』(ENCD-42)、2020年5月10日にデジタル・リリースの『KDAR』(ENCD-45)、同年12月9日にライブ・アルバム『SUPER EXCITED』(ENCD-47)、2023年12月8日には12インチのアナログ盤『乱反射』(TOKA-0009)が発表されている。『GGKKNRSSSTW』には、Girl、Go Ahead、Kamone、Komekami、Nigero、Reverb、Sekkinsen、Shape、Smooth Me、Tanoc、Waonが収められており、アルバム・タイトルはこれら収録曲の頭文字を並べた表記になっている。
ライブは活動の軸であり続けた。2015年の「Renaissance」ツアーのように、ツアーの現場を作品の出発点に据える運びをとることもあった。2024年春には全国ツアー「detour」が行われている。同年12月6日に神奈川で開催されるMontreux Jazz Festival Japan 2024にも出演が予定されていた。
2024年11月26日、ドラムの河村俊秀が45歳で死去した。自宅で倒れているところを家族と友人が発見し、搬送された病院で死亡が確認された。公式サイトを通じて11月27日に発表され、葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行われた。これを受けて、Montreux Jazz Festival Japan 2024への出演は見送られることになった。2005年の結成から、この時点まで3人の編成が変わることはなかった。
演奏面では、ペトロールズならではの叩き方や弾き方を各自が探るという考え方が共有されてきた。河村は、手足を通常とは違う動かし方で使う場面が多いこと、ラフになりすぎない加減を保つことを、自身の演奏の要点として説明している。「FUEL」では、シンバルを叩いた直後に指で押さえて響きを止める動作がリズム・パターンそのものに組み込まれており、曲を通して繰り返される。河村はドラムに加えてカホンも用い、シンバルは消耗品として気に入ったものを買い足していく方針をとっていた。バンドとして結成当初から先の展望を明確に掲げることはせず、ツアーをコンスタントに続けることを重視する姿勢が語られている。
機材面では、2024年春のツアー「detour」で長岡が使用したセットが『サウンド&レコーディング・マガジン』2024年6月号で報告されている。ギターはRS Guitarworksの STee Blackguard II、アンプはオハイオ州のハンドメイド・ブランドDr. ZのPrescription RX ES Comboというコンビネーション。足元にはJim Dunlop GCB-95 Cry Baby、歪み系としてUNION TUBE & TRANSISTOR TSAR BOMBとWay Huge Electronics FAT SANDWICH、空間系としてBOSS DD-5、Strymon blueSky、GFI System Specular Reverb V2が並び、変調系のSolidGoldFX NU-33 Vinyl Engine、チューナーのSonic Research ST-200、スイッチャーのStudioDaydream TRIGGER 3、電源のVital Audio POWER CARRIER VA-R8が組み合わされていた。歪みと複数のリバーブを併用しつつ、ワウとロー・ファイ系の変調で音色を動かす構成になっている。
ギターでは、千葉県の工房Songbird Guitar Workshopが製作したTele-Phantomが長岡の一本として知られる。VOXのファントム型ボディの形状に、テレキャスターの構造的な特徴を重ねた仕様で、カラーやピックアップ・レイアウトの異なる個体を複数所有し、使い分けている。Y-UPの長岡亮介(浮雲)のページでも、Tele-Phantomや、RS GuitarworksのTeeVeeとSTee Blackguard II、Dr. ZのMazerati、RolandのJC-120、StrymonのblueSky、BOSSのDD-5 Digital Delayといった機材の登録を確認できる。
メンバーの別活動として、長岡亮介(浮雲)は東京事変にギタリストとして参加している。ペトロールズ本体の歴史とは別の枠組みでの活動にあたる。