BAND / SUMIKA

sumika

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1人
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メンバーMembers 1人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

sumika(スミカ)は、神奈川県川崎市を出自とする日本のロックバンド。片岡健太(ボーカル、ギター)、荒井智之(ドラム、コーラス)、小川貴之(キーボード、コーラス)が在籍し、2013年5月に結成された。ギターとコーラスを担当した黒田隼之介は結成初期からのメンバーだったが、2023年2月に34歳で逝去している。公式に示されている編成にベーシストは置かれておらず、キーボードを含む編成を軸に、ポップスとロックをまたぐ楽曲を作り続けてきたバンドである。

バンドは結成当初から、通常のバンド編成である「sumika」と、アコースティック編成の「sumika[camp session]」を並行して立ち上げている。公式サイトでもこの2つは別の活動形態として案内されており、[camp session]名義の公演には、音楽家だけでなく映像作家や写真家、詩人といった他分野の表現者が加わる形が取られてきた。さらに荒井智之と小川貴之を中心とした「sumika[roof session]」という編成も設けられている。公式サイトは活動の方針として、楽しいこと、可笑しなこと、テンションが上がることをやる、という趣旨の言葉を掲げている。ひとつのバンド名のもとに複数の編成を用意し、演奏の形そのものを企画として組み替えていく姿勢は、結成期から一貫している。

結成後はインディーズのバンドとして全国流通の音源を重ね、2017年7月に1枚目のフルアルバム『Familia』を発表した。活動の範囲が大きく広がったのは2018年で、4月25日にはフジテレビ系のテレビアニメ「ヲタクに恋は難しい」のオープニングテーマ「フィクション」を収めた『Fiction e.p』をリリース。同年8月29日には、劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のオープニングテーマ「ファンファーレ」と、同作の主題歌「春夏秋冬」を組み合わせた両A面シングル「ファンファーレ/春夏秋冬」をソニー・ミュージックレコーズから発売し、メジャーでの活動に入った。同じ作品にオープニングテーマと主題歌の両方を書き下ろすという形で、劇場アニメとの関わり方も通常のタイアップより踏み込んだものになった。

映像作品への書き下ろしはその後も続いた。2019年にはテレビ朝日系のドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」の主題歌として「願い」を制作し、同年12月11日にシングル「願い/ハイヤーグラウンド」としてリリースしている。併録の「ハイヤーグラウンド」は、劇場アニメ「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」の主題歌に起用された。「願い」は片岡健太が作詞を、黒田隼之介が作曲を手がけており、楽曲制作がボーカルひとりに集中していたわけではないことが、クレジットからも確認できる。

フルアルバムは『Familia』のあと、2019年の『Chime』、2021年の『AMUSIC』、2022年の『For.』、2025年の『Vermillion's』と続いている。『AMUSIC』は全16曲を収める曲数の多い作品となった。公式のディスコグラフィーには、これらのアルバムに加えて「VINCENT」「Dang Ding Dong」「Beatnik」「Honto」といったシングルや、「Phoenix」「シュガーソルト」「マシロ」「Umm」などの配信作品が並んでおり、アルバムの間もシングルと配信リリースを細かく重ねる形が取られている。

編成は結成後に変化している。小川貴之はサポートとして関わった時期を経て、2015年に正式なメンバーとなった。2023年2月23日にはギターとコーラスを担当していた黒田隼之介が34歳で亡くなり、翌24日に公式サイトを通じて発表された。死因を含む詳細は公表されていない。バンドはその後も活動を続け、同年5月14日には結成10周年にあたる公演「sumika 10th Anniversary Live『Ten to Ten to 10』」を横浜スタジアムで開催している。この公演は公式ディスコグラフィーにも作品として収められている。以降は片岡健太、荒井智之、小川貴之の3人がメンバーとして表記されている。

ライブ活動は大規模な会場にも及んでいる。2025年にはツアー「sumika Live Tour 2025『Vermillion's』」を行い、同年6月29日のさいたまスーパーアリーナ公演は映像作品として発表された。通常編成のツアーに加えて、アコースティック編成の[camp session]や、荒井智之と小川貴之を中心とする[roof session]といった別編成の公演を組み合わせる進め方が、長く続いている。

機材については、片岡健太のギターに関するインタビューがフェンダーの公式媒体で公開されている。最初に手にしたエレクトリック・ギターは友人から借りたフェンダーのテレキャスターで、その後もレコーディングやライブでフェンダーのギターを使用している。アルバム『AMUSIC』の制作では、歪ませたギターの音作りにジャズマスターのリアピックアップを用いた。また、アコースティックとエレクトリックの両方の性格を備えたアメリカン・アコースタソニック・ジャズマスターについては、ピックアップの選び方によって厚みのある響きからロック寄りの音まで作り分けられる点を利点として挙げている。1本で複数の役割をまかなえる楽器を選ぶ考え方は、アコースティック編成を並行して持つバンドの活動とも噛み合っている。

楽曲は、アニメやドラマのために書き下ろされたものが代表曲として知られている点に特徴がある。「フィクション」「ファンファーレ」「春夏秋冬」「願い」「ハイヤーグラウンド」はいずれも作品に合わせて新たに書かれたもので、依頼を受けてから曲を組み立てる仕事を継続的に重ねてきた。編成の面では、ドラムの荒井智之とキーボードの小川貴之がコーラスを兼ねているため、複数の声を重ねた構成を演奏の中で作ることができる。ギターとキーボードが同居し、固定のベーシストを置かないという編成上の条件が、鍵盤と歌を前に出したアレンジと結び付いている。