the pillows
- メンバー
- 3人
- 掲載している機材
- 24点
サポートメンバーを含む場合があります。
the pillows(ザ・ピロウズ)は、1989年9月に結成された日本のロックバンド。山中さわお(ボーカル、ギター)、真鍋吉明(ギター)、佐藤シンイチロウ(ドラム)の3人編成で、山中さわおと真鍋吉明の2本のギターを軸にしたサウンドを組み立ててきた。山中さわおは1968年12月7日生まれの北海道出身、真鍋吉明は1962年10月2日生まれの北海道出身、佐藤シンイチロウは1964年8月16日生まれの茨城県出身。2025年1月31日のKT Zepp Yokohama公演をもって3人での活動を終え、解散した。
結成は1989年9月で、1991年にシングル「雨にうたえば」をポニーキャニオンからリリースしてデビューした。その後、1994年にキングレコード、2006年にavex entertainment/tearbridge productionへと作品の発表元を移しながら、オリジナルアルバムの制作とツアーを重ねている。
結成時にベースを担当していた上田ケンジは1992年に脱退した。この時点でバンドは活動の継続そのものを検討する状況に置かれたが、山中さわお、真鍋吉明、佐藤シンイチロウの3人で続ける道を選び、以降はベースをサポート・ミュージシャンに委ねる形をとった。1990年代半ばには、サポート奏者を加えた大人数の編成でライブを行った時期もある。ライブのサポート・ベーシストとしては、VOLA & THE ORIENTAL MACHINEの有江嘉典が参加している。
作品面では、1997年のアルバム『Please Mr.Lostman』、同年のシングル「ハイブリッド レインボウ」、1998年のアルバム『LITTLE BUSTERS』が1990年代後半の代表的なリリースにあたる。2000年4月26日に発表された17枚目のシングル「Ride on shooting star」は、OVA『フリクリ』の主題歌に起用された曲で、作詞・作曲は山中さわおが手がけている。『フリクリ』では主題歌以外にもthe pillowsの楽曲が劇中で数多く使われた。2014年10月には19枚目のオリジナルアルバム『Moondust』、2016年4月には20枚目のオリジナルアルバム『STROLL AND ROLL』を発表し、『STROLL AND ROLL』にはJIRO(GLAY)や有江嘉典を含む5人のベーシストが参加している。
音楽性の出発点にはブリティッシュロックがあり、1993年以降はジャズやソウルの要素を取り込んだ時期を通過している。1994年のアルバム『KOOL SPICE』はその傾向が表れた作品にあたる。楽曲の作詞・作曲は山中さわおが担い、山中さわおのボーカルとギターに真鍋吉明のギターが重なる2本のギターの絡みが、アンサンブルの基本になっている。
ライブ面では、結成20周年にあたる2009年に初の日本武道館公演を行った。2012年にいったん活動を休止し、2013年8月に活動を再開している。2014年には25周年、その後は30周年の節目にあわせた公演を重ね、最後のツアーとなったのは「LOSTMAN GO TO CITY 2024-25」だった。
機材面で目立つのは、真鍋吉明と国産ブランドSago New Material Guitarsの関係で、複数のシグネイチャー・モデルが作られている。Tronはホンジュラス・マホガニー(後にバスウッド)のボディにホンジュラス・マホガニーのネック、L(x)製Tronピックアップ、Masteryのヴィブラート・ブリッジを組み合わせた22フレット・628mmスケール仕様。Rutileはアルダー・ボディに熱処理を施したメイプル・ネックとエボニー指板、Bare Knuckleのピックアップ「The Mule」を載せた22フレット・628mmスケール仕様。Caosはホンジュラス・マホガニーのボディとネックにエボニー指板、Sago SPH-4[Intense]ピックアップを組み合わせた24フレット仕様で、アイスホワイト・フィニッシュを採る。入門価格帯のシグネイチャーとしてSeed Rutileもあり、熱処理メイプル・ネック、コイルタップを備えたL(x) LHB1ハムバッカー、チューン・オー・マチック・ブリッジ、628mmスケールという構成になっている。Rutileという名称は真鍋吉明が2012年に発表したソロアルバムに由来する。
佐藤シンイチロウはTAMAを使用しており、メーカーのアーティスト情報には、アンティーク・ホワイト・スパークル仕上げのStarclassic Mapleによる4点セット(22インチ×16インチのバスドラム、14インチ×5.5インチのスネア、13インチ×10インチのタムタム、16インチ×16インチのフロアタム)に加え、ペダルのIron Cobra HP900P、ハイハットスタンドのHH905、ドラムスローンの1st Chair HT430が挙げられている。
山中さわおはサイクロン・タイプのギターを長く弾き続け、2013年11月にはSquierからシグネイチャー・モデル「SAWAO CYCLONE B/W」の受注が発表された。バスウッド・ボディ、メイプル・ネック、9.5インチRのローズウッド指板、22本のミディアム・ジャンボ・フレット、24 3/4インチ(629mm)スケール、ナット幅42mmという仕様で、ネック側にシングルコイル、ブリッジ側にハムバッカーを配置する。ポジションマークに貼れる稲妻型のステッカーが付属し、国内300本の限定生産という内容だった。
Y-UPには、真鍋吉明の使用機材としてSago New Material GuitarsのCAOS-SPL、Tron、Rutileのほか、Line 6のJames Tyler Variax JTV-59、マルチエフェクターのM13 Stompbox ModelerとM9 Stompbox Modeler、ディレイのDL4 Delay Modeler、フィルターのFM4 Filter Modeler、歪み系ではElectro-HarmonixのMetal MuffとBarbarossaのGargoyle、コンプレッサーのCustom Comp、ブースターのMicro Amp、チューナーのPitchblack、ヘッドのJCM800、マイクのCardinalが登録されている。佐藤シンイチロウの側では、Starclassic Maple、Iron Cobra HP900P、HH905、1st Chair HT430が登録機材として並び、TAMAが公表している内容と対応している。
メンバーの別活動としては、真鍋吉明がNINE MILES名義でレゲエを演奏し、2012年にソロアルバム『Rutile』を発表している。山中さわおはソロ名義での作品発表を行うほか、インディーレーベルDELICIOUS LABELを主宰している。