BAND / WANDS

WANDS

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バンド紹介About

WANDS(ワンズ)は、1991年に結成された日本のロックバンドである。2019年に始動した「第5期」と呼ばれる体制では、上原大史(ボーカル)、柴崎浩(ギター)、木村真也(キーボード)の3人が正規メンバーを務め、ライブではサポート奏者を加えた編成で演奏している。ビーイング系の制作・レーベル体制のもとで1990年代前半にシングルヒットを重ね、2000年3月にいったん活動を終えたのち、約19年8か月を経て再始動したという、長い断絶を挟む経歴を持つ。

バンドの出発点となった編成は、上杉昇(ボーカル)、柴崎浩(ギター)、大島康祐(キーボード)の3人だった。1991年12月のシングル「寂しさは秋の色」でデビューし、翌1992年のシングル「もっと強く抱きしめたなら」がミリオンセールスを記録する。同じ1992年には中山美穂とのコラボレーション・シングル「世界中の誰よりきっと」もヒットし、バンド名が広く知られるきっかけとなった。1993年には「時の扉」を発表している。

1994年6月に発売された「世界が終るまでは…」は、上杉昇が作詞、織田哲郎が作曲、葉山たけしが編曲を手がけた楽曲で、テレビ朝日系アニメ『SLAM DUNK』のエンディングテーマに起用された。1980年代のハードロックの質感を持つサウンドと、孤独や不信をテーマにした歌詞が特徴で、この曲は後年まで演奏され続ける代表曲となり、2022年8月には第5期メンバーによる新録バージョンが配信されている。

編成は初期から何度も入れ替わっている。キーボードの大島康祐は自身のグループを結成するために脱退し、後任として木村真也がキーボードで加入した。1997年には上杉昇と柴崎浩が脱退し、両者はal.ni.coを結成する。残った木村真也はボーカルに和久二郎を迎えて活動を継続したが、2000年3月にWANDSとしての活動は終了した。以降、バンド名義での活動は長く途絶えることになる。

再始動が発表されたのは2019年11月13日で、活動終了から19年8か月ぶりの復活となった。新しいボーカルには上原大史が起用され、第1期・第2期のギタリストである柴崎浩と、第2期以降のキーボーディストである木村真也が復帰。発表から4日後の2019年11月17日には、大阪・堂島リバーフォーラムで復活後最初のライブが行われた。上原大史は兄の影響で子どものころからWANDSを聴いていたという経緯を持つ。この体制ではベースに麻井寛史、ドラムスに車谷啓介がサポートとして参加している。

第5期としての最初のシングルは、2020年1月29日に発売された「真っ赤なLip」で、作詞を上原大史、作曲・編曲を大島こうすけが担当し、テレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマに起用された。同年10月28日には、1999年の『AWAKE』以来21年ぶりのオリジナルアルバムとなる『BURN THE SECRET』を発売。新曲に加え、「もっと強く抱きしめたなら」「世界中の誰よりきっと」といった過去の代表曲を第5期の編成で録り直したバージョンも収録された。

『名探偵コナン』との関係はその後も続き、2023年3月25日放送分から新たなオープニングテーマとして使われた「RAISE INSIGHT」が同年5月17日にシングルとして発売され、同じ日に第5期初のライブツアーを収録したBlu-rayも発売された。2023年8月30日には2作目のオリジナルアルバム『Version 5.0』を発売し、「RAISE INSIGHT」のほか、同じく『名探偵コナン』のオープニングテーマとなった「YURA YURA」、「愛を叫びたい」「カナリア鳴いた頃に」などを収録している。

2026年7月22日、公式サイトで第5期の活動終了が発表された。ボーカルの上原大史から新たな表現へ進みたいという意向が示され、協議の結果、2027年3月をもって第5期の活動を終えることが決まったもので、同月にはラストライブツアーの開催が予定されている。柴崎浩はボーカリスト不在では活動を続けられないため終了に至ったと説明し、木村真也は上原大史の次の挑戦を支持する姿勢を示している。

音楽性の面では、柴崎浩のギタートーンがバンドの音の輪郭を大きく決めている。柴崎は好きなギターサウンドの原点としてヴァン・ヘイレンを挙げ、マイケル・ランドウやスティーヴ・ルカサーらのトーンも同じ流れの上にあるものと位置づけている。第5期のレコーディングでも奇をてらわずに自分の好きな音を出しており、その結果として1990年代のWANDSのサウンドと大きくかけ離れた感覚にはなっていないと説明している。

機材面では、柴崎浩が2024年のツアーで5本のギターを持ち込んでいる。メインは、兵庫県三木市の工房NISHGAKI GUITARSが2018年に製作した柴崎のシグネチャー仕様のAmnis Novusで、弦が真っ直ぐ通るようにという要望から4対2のヘッド形状が採用された。フロントにBudz Pickupsのハムバッカー、リアにSuhr Thornbuckerを搭載し、セレクターは6ウェイに改造、フレットはステンレスのスーパー・ジャンボが打たれている。強く歪ませてもアタックがぼやけない硬質なサウンドが持ち味とされる。ほかに2020年製のSuhr Limited Classic ST SSH、フロイド・ローズとロッキング・ナットを備えドロップDで使う2008年製のSuhr Modern Limited Edition、激しいアーミングに用いるEVH Wolfgang Special、バリトン・ギターの音域を再現するための7弦のMusic Man JP7 John Petrucci Signatureが使われた。1990年代半ばから使い続けているJames Tylerのストラトタイプもレコーディングで登場する。ピックはMASTER 8 JAPAN製のシグネチャー・モデルを中心に3種類を使い分けている。

アンプ環境はデジタル化されており、2024年のツアーではラックにShureのワイヤレス受信機 UR4D+ と Fractal Audio Systems の Axe-Fx III を収め、バックアップとしてFM3を用意する構成だった。ギターからワイヤレスで送られた信号は UR4D+ を経て Axe-Fx III に入り、そのアウトプットからPA卓へ送られる。足元には専用フットコントローラーの FC-12、ボリューム・ペダルの FV-500H、エクスプレッション・ペダルのEV-1、チューナーの DTR-1 が並ぶ。Axe-Fx III 内のアンプ・モデルは、バッキングに5153 100W Red、リードにCA3+ Lead/Rhythmを主に使い、キャビネットは外部のインパルス・レスポンスも組み合わせて音を作っている。