エレキギター用のハンドヘルド型エレクトロニック・ボウ。ピックの代わりにピッキング側の手で持ち、弦の上にかざして使う。内部で発生させた磁界が弦そのものを振動させ、その振動を拾って再び駆動側へ戻すループを作ることで、減衰しない持続音を生み出す。倍音を多く含んだサステインが得られ、擦弦楽器や管楽器に近い発音のほか、アルペジオ、スピッカート風の奏法、速いパッセージにも使える。エフェクターのように出力信号を加工するのではなく、弦の振動そのものに直接働きかける方式を採る。本体裏側には駆動用の溝(DriveChannel)があり、その両脇のGuideGroovesを隣り合う弦に乗せることで、鳴らしている弦に触れずに位置を保てる。青いLEDが駆動中の弦の位置を示す。電源は9V電池1個。スイッチは3ポジションで、低音弦側に倒すと基音中心のスタンダードモード、中央がオフ、高音弦側に倒すと上倍音が強く出るハーモニクスモードになる。このハーモニクスモードの追加が「Plus」という名称の由来。原理は1960年代後半、Greg Heetが出力を入力へつないだ際に弦が自ら振動し始めたことから生まれた。1970年代初頭に6弦用と手持ち型の試作機が作られ、1976年のシカゴNAMMショーで最初の製品版が発表された。初代はクロム仕上げで、弦との距離で自動的にオン/オフが切り替わる機構とレザーホルスターを備えていた。その後、外装は自己潤滑性のプラスチックへ変わり、自動スイッチは廃止され、回路の改良が重ねられている。2024年には感度と反応を高めたモデルが登場した。
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