ギター用の19インチラックマウント型ステレオ真空管パワーアンプ。型番は9200。左右2系統のパワーアンプ部が電源系統も含めて完全に独立したデュアル・モノブロック構成で、片側に起きたことがもう一方の音に干渉せず、万一片側が停止しても残る側は動作を続ける。出力は1チャンネルあたりクリッピング時100W RMS。真空管は出力段がチャンネルごとにEL34×4本(計8本)、位相反転段にECC81/12AT7、プリドライバーにECC83/12AX7を各1本使う。位相反転段にはTrue Differential Inverter(T.D.I.)と呼ぶ回路を採用し、反転側と非反転側で音の上下の成分を受け持たせることで帯域全体の分離を高めつつ、真空管特有のオーバードライブと圧縮感を残す設計。フロントパネルはチャンネルごとにゲイン、プレゼンス、音色を2種類切り替えるボイス・スイッチ、電源スイッチ、スタンバイ・スイッチと各動作表示LEDを備え、左右対称に配置する。ボイス切り替えはリアパネルのジャックでショート・トゥ・グラウンド方式のリモート操作に対応し、Aのジャックだけを使うと両チャンネルが同時に切り替わる。リアには各チャンネルのスピーカージャック、8/16オームの出力インピーダンス切り替え、入力ジャック、後段のパワーアンプへ信号を送るリンクアウトを装備。入力をAのみに挿すと両チャンネルへ同じ信号が送られるパラレル・モノ動作となり、この場合は左右それぞれに個別のスピーカー負荷を接続する必要がある。サイズは19インチ3U、奥行き331mm、重量34.5kg、消費電力700W。フロントとリアの両方にラックマウント用の固定穴があり、重量があるため後部も支持して取り付ける。同シリーズには1チャンネルあたり50WでEL34×2本のEL34 50/50、EL84を使う2×20WのEL84 20/20がある。
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