弦を張った電気機械式の鍵盤楽器。鍵盤を押すとゴム製のパッドが弦を押さえつけ、ギターのフレッティングに近い動作で弦を振動させる。その振動を電磁ピックアップが拾い、内蔵のプリアンプを経て外部アンプへ出力する。弦を直接叩いて押さえる構造から、撥弦楽器のような歯切れのよいアタックが得られる。鍵盤はF1からE6までの60鍵。鍵盤の左側には6つのロッカースイッチが並び、うち4つがトーンの切り替えで、BrilliantとTrebleがハイパス、MediumとSoftがローパスとして働く。残る2つのABとCDはピックアップの選択に使う。右側には弦を止めるミュート用のスライダーを備える。登場は1971年。1960年代のModel I/II/C/Lが家庭向けだったのに対し、ステージで使うことを想定した設計へと性格を変えた1台にあたる。筐体はModel Cの形状を引き継ぎつつ、外装は黒いビニールレザー張り、上面はチークの突板仕上げ。後継として1978年のClavinet Duo、1979年のE7が続いた。
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