藤原聡は、Official髭男dism のボーカルとキーボードを担当するミュージシャンである。1991年8月19日、鳥取県米子市に生まれた。バンドではリードボーカルを執りながらピアノやシンセサイザーを弾き、作詞作曲でも中心的な役割を担う。Official髭男dism は、ギターの小笹大輔、ベースとサックスの楢﨑誠、ドラムの松浦匡希を加えた4人編成で、鍵盤を軸に据えたポップスを演奏する。歌う人物がそのまま鍵盤奏者でもあるという構造が、このバンドのサウンドの土台になっている。 音楽との関わりは学生時代にさかのぼる。鳥取県立米子東高等学校に在学していた2008年、高校1年で初めてバンドを組み、BUMP OF CHICKEN などのコピーを演奏するところから始めた。当初の担当はドラムスで、その後も別のバンドでドラマーとして活動していた。島根大学へ進んだのち、2012年6月に Official髭男dism を結成。この段階でドラムからボーカルへと持ち場を移しており、鍵盤を弾きながら歌うというスタイルはここから始まっている。 大学を出たあとは地元の銀行に就職し、営業として約2年間勤務しながらバンドを続けた。日中は会社員として働き、勤務を終えてからリハーサルやライブに向かう生活を送っていた。2016年2月、ラストラム・ミュージックエンタテインメントとマネジメント契約を結んだことを機に上京し、音楽活動へ専念する道を選ぶ。2018年にシングル「ノーダウト」でメジャーデビューを果たした。 2023年3月には声帯ポリープを公表して療養に入り、バンドの活動も一時的に制限された。2024年7月に声が完全に戻ったことが公表され、その後は大規模会場での公演にも臨んでいる。2025年5月から6月にかけて行われた『Official髭男dism LIVE AT STADIUM 2025』では、ヤンマースタジアム長居(大阪)と日産スタジアム(神奈川)で計4公演を実施し、4日間で約25万人を集めた。 曲づくりについては、リットーミュージックのキーボード・マガジンによるインタビューで、ほとんどの曲をメロディから書き始めると説明している。ループを土台にした曲では和音を先に決めず、サビの部分から組み立てていくこともあるという。デモの段階で藤原がアレンジの大枠まで作り込み、そこから各メンバーが自分のパートを詰めていく進め方が取られている。コンピューターを使って一人でできる範囲が広がったことにも触れており、鍵盤奏者としての作業と、アレンジャーとしての作業が地続きになっていることがうかがえる内容になっている。 鍵盤まわりでは、ステージ・ピアノとして KORG の Grandstage GS1-88 が使われていることが確認できるほか、シンセサイザーでは Minimoog Voyager の Performer Edition が「Pretender」のシンセ・ソロの録音に用いられている。Nord Piano 4 はインスタグラムのライブ配信で使われている様子が確認できる。生ピアノに近いタッチの鍵盤とアナログ・シンセを並べて置き、歌いながら弾くという条件のもとで音色を切り替える組み立てになっている。 ボーカル・マイクについては、『Official髭男dism LIVE AT STADIUM 2025』で Shure の Nexadyne 8/C が使われた。FOH エンジニアの山本孝裕は、藤原の声はハイトーンに魅力がある一方で中域にも響きがあると捉え、実際に試したうえで採用を決めている。スーパーカーディオイドの 8/S ではなく、カーディオイドの 8/C が選ばれ、ワイヤレスの送信機と組み合わせて運用された。モニター用のヘッドホンには Denon の AH-D5200、オーディオ・インターフェースには Universal Audio の Apollo Twin が挙げられる。 Y-UP には、藤原聡の使用機材として鍵盤を中心に多くのモデルが登録されている。Sequential の Prophet-6 や Roland の JUPITER-8、Moog の Minimoog Voyager といったシンセサイザー、Hohner の Clavinet D6 や Nord Electro 3、Dexibell の VIVO S7 PRO M といった電子ピアノ系の鍵盤、HAMMOND の XM-1 と XMc-1 のようなオルガン音源とコントローラーが並ぶ。あわせて Universal Audio の Apollo x8p や Focal の Trio11 Be など、制作環境の側の機材も確認できる。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
Positive Grid
BIAS Rack2Uラックマウント型のアンプ・モデリング・ヘッド。ギター・シミュレーターとしてプライベートスタジオに常時スタンバイの状態で設置。
Hohner
Clavinet D6ホーナーのクラビネット。プライベートスタジオのキーボード・スタンドに常設され、Prophet-5と2段で組まれている。
Roland
JUPITER-8ローランドの8ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。Minimoog Voyager以降に購入したアナログ・シンセの1台で、プライベートスタジオに常時セットアップされている。
Native Instruments
Komplete Kontrol S6161鍵のMIDIキーボード・コントローラー。KOMPLETEのソフト音源をライトガイドやタッチストリップから操作できる。2015年7月に導入。
Moog
Minimoog Voyager木製キャビネットのモノフォニック・アナログ・シンセ。音抜けの良さと温かみからアナログ・シンセを集めるきっかけになった機材。MIDIで鳴らしオーディオ録音するスタイルで使用。
Nord
Nord Electro 3赤いカラーのステージ・キーボード。渋谷modi店頭でのフリーライブなど、ライブのキーボードとして使用。
Sequential Circuits
Prophet-55ボイスのアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。楽曲の主体となる音にアナログ・シンセを使うスタイルで、プライベートスタジオのキーボード群の1台として使用。
Sequential
Prophet-6赤いパネルの6ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザー。ライブのキーボードとして「Pretender」などの演奏で使用。ライブ映像で確認。
Yamaha
S70 XS76鍵バランスド・ハンマー鍵盤のミュージック・シンセサイザー。所有するキーボード機材の1台としてXで確認。
Dexibell
VIVO S7 PRO Mスピーカーを内蔵する88鍵のステージ・ピアノ。FC会員限定生配信『聡の弾き語りルーム in 宮城』での弾き語りに使用。
HAMMOND
XM-1ハモンドのドローバー・オルガン音源モジュール。MIDIキーボードに接続して使用する。ドローバー・コントローラーのXMc-1と組み合わせている。
HAMMOND
XMc-1XM-1用のドローバー・コントローラー。9本のドローバーに加え、パーカッション、ビブラート/コーラス、レスリーのオン・オフと速度切替を備える。
IK Multimedia
iRig Keys37鍵ミニ鍵盤のモバイルMIDIキーボード・コントローラー。ノートPCと組み合わせ、リハーサル・スタジオでの曲作りに使用。Instagramで確認できる。
TELEFUNKEN
ELA M 251E大口径ダイアフラムの真空管コンデンサー・マイク。プライベートスタジオに常時スタンバイの状態で設置されている。
Shure
Nexadyne 8/CRevonicテクノロジーによる2つのトランスデューサーを備えるカーディオイド・ダイナミック・ボーカル・マイク。ワイヤレスのAD2/N8Cのカプセルとして『LIVE AT STADIUM 2025』などで使用。
iConnectivity
mioXL8イン12アウトのUSB/ネットワークMIDIインターフェース。1ポート1シンセという使い方で、プライベートスタジオの全楽器をMIDI接続している。
Denon
AH-D520050mmフリーエッジ・ドライバーとゼブラウッド・ハウジングを採用した密閉型オーバーイヤー・ヘッドフォン。50Hz以下の低域が聴ける機種として選び、リスニングから歌録り、レコーディングまで使用。
Universal Audio
Apollo 8 QUADThunderboltオーディオ・インターフェース。Apollo x8p、Apollo Twinとデイジーチェーン接続し、プライベートスタジオの入出力を構成する。
Universal Audio
Apollo Twinデスクトップ型のThunderboltオーディオ・インターフェース。Apollo x8p、Apollo 8 QUADとデイジーチェーン接続して使用。
Universal Audio
Apollo x8p8chマイクプリを備えるThunderboltオーディオ・インターフェース。Apollo 8 QUAD、Apollo Twinとデイジーチェーン接続し、全楽器を常時つないだ状態にしている。
Native Instruments
Komplete 10 Ultimateソフト音源とエフェクトを収録したバンドル。Komplete Kontrol S61と同時に導入した制作環境のソフト音源。
Focal
Trio11 Be10インチ・ウーファーを備える3ウェイのアクティブ・スタジオ・モニター。Focalの3機種を聴き比べて選定し、プライベートスタジオのモニターとして使用。
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