崎
ARTIST / SOUSHI SAKIYAMA

崎山蒼志

ポジション
バンド

崎山蒼志(さきやま そうし)は、静岡県浜松市出身のシンガー・ソングライターで、歌とギターを自ら担うソロ・アーティストである。2002年生まれ。アコースティック・ギターによる弾き語りを出発点としながら、エレクトリック・ギターを用いたアンサンブルや打ち込みを取り入れた楽曲まで手がけ、ソニー・ミュージック系列のレーベルに所属して活動している。 ギターに触れたきっかけは、幼少期にヴィジュアル系バンド、the GazettE に強い影響を受けたことだった。最初は子ども用のクラシック・ギターを弾き、ほどなくエレクトリック・ギターにも手を伸ばした。小学校低学年の頃にはアンプを内蔵した Fernandes の ZO-3 を手に入れ、小学校6年生の頃には日本製の Fender の Telecaster を使っていた。中学3年生まで地元のギター教室に通い、小学校6年生の頃から本格的に曲を書き始めている。2015年頃から路上やイベントでの演奏を重ね、2018年、インターネット番組への出演をきっかけに広く知られるようになった。同年に音源の配信を始め、12月にはファースト・アルバムを発表している。 2021年1月27日、アルバム『find fuse in youth』でメジャー・デビュー。それ以前に書きためた曲をアレンジャーとともに組み直したものと、ドラム・マシンやアンビエントな質感を取り入れた新しい曲とが同居する構成で、弾き語りの印象が強かった時期からの振れ幅を示す内容になった。2023年7月にはシングル「燈」を発表し、テレビアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」のエンディングテーマに起用されている。ドラマや映画の主題歌、CM楽曲も手がけている。 演奏面の特徴は、アコースティック・ギターを打楽器のように扱う点にある。弦をなぞるというより叩きつけるような当たりの強さと、音量差の大きなダイナミクスによって、一人でバンド編成に近い密度を作り出す。アコースティック・ギターをリズム楽器として捉え、ソロでバンドの躍動を再現する発想だと説明している。その一方で、アコースティックの印象が強いものの本人はエレクトリック・ギターのほうが好きだとも述べており、弾き語りとバンド編成とで楽器を使い分けている。音楽的なルーツとしては、the GazettE のほか、椎名林檎やポストロック、父親が聴いていたアシッド・ジャズを挙げ、のちに触れたものとして Tyler, the Creator や Julian Lage の名前を挙げている。 機材の中心にあるのは Ovation のアコースティック・ギターである。高校3年生の頃から使っている特注の Adamas Custom は、カーボン・ファイバー製のトップに、エメラルド・グリーンとホワイトのグラデーションを施したボディを組み合わせた個体で、ヘッドとブリッジには彫刻を入れないスタンダードな仕様、ペグはクロームという構成になっている。搭載されているのは純正プリアンプの OP-PRO/STUDIO で、EQ とエクスプレッサーはフル・フラットで、ドライブは12時、ゲインは11時という設定が紹介されている。弦は D'Addario の EJ11(80/20ブロンズ、.012〜.053)、カポは Flanger の FC-01 Guitar Capo、ピックは厚さ0.60mm前後のおにぎり型を用いる。サブには、サペリのエキゾチック・ウッドをトップに用いた C2078AXP-STB Exotic Wood Elite Plus を置く。弾き語りを始めた中学時代には Celebrity を使っており、Ovation との付き合いは長い。 エレクトリック・ギターでは、高校1年生の冬に手に入れた Danelectro の U-1 を長く使っている。1970年代製の Gibson の SG Special、1983年製の Squier の Stratocaster も使用しており、後者については繊細な表現に向き、甘さと鋭さが同居する音だと説明している。加えて、コンパクトなボディに Custom Gold Foil P-90 を載せた Harmony の Juno を導入し、クリアで温かいトーンと、歪ませたときの厚みを持ち味として挙げている。2021年に東京へ移ってからは、1970年代製の Ovation 1271 Viper も手にしている。 足元は絞り込まれている。アコースティック側は、BOSS の TU-3S Chromatic Tuner から、中学生の頃から使い続けている LR Baggs の Session DI へ送る流れが基本で、ゲインとサチュレートを浅く効かせて音の芯を作る。電源には Custom Audio Japan の AC/DC Station VI を用い、曲によっては Electro-Harmonix の Freeze Sound Retainer を組み込んでサステインを持続させる。エレクトリック側では、Electro-Harmonix の Q-Tron に代えて Danelectro の Back Talk を導入し、原音とリバース音を重ねる音作りに用いている。アンプは、アコースティック・ギターに Roland のベース・アンプ RB-60 を用い、ライブではラインとアンプの出力をおよそ6対4で混ぜ、DI からは中域から高域を、アンプからは低域から中域を受け持たせる役割分担にしている。 このほか Y-UP には、Mad Professor の Sweet Honey Overdrive、EarthQuaker Devices の Plumes、Pro Co の RAT 2、BOSS の DS-1 Distortion や SL-2 Slicer、Death by Audio の Fuzz War、JPTR FX の Super Weirdo、Bananana Effects の TARARIRA といった、歪みものと変則的な効果を狙ったペダルが幅広く登録されている。制作環境としては Apple の Logic Pro X の登録も確認できる。

使用機材と情報元Gear & Sources 36点

写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。

Ovation

1271 Viper (1970s)

70年代製のソリッド・エレキ。サンバースト、白ピックガード、メイプル指板の24フレット仕様でミニ・ハムバッカーを搭載。2021年に渋谷の楽器店で入手し、エレキのメインとしてライブなどで使用。

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Ovation

Adamas Custom

メインのエレアコ。Ovation Custom Shopでオーダーし2020年に完成した1本。カーボン・ファイバー・トップにエメラルド・グリーンとホワイトのグラデーション、ペグはクローム。プリアンプはOP-PRO/STUDIO。ライブなどで使用。

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Ovation

C2078AXP-STB Exotic Wood Elite Plus

サブのエレアコ。木目が華やかなエキゾチック・ウッドをボディ・トップに採用したシリーズで、本機はサペリ材のタバコ・バースト。Adamasより木の成分が多くエレアコらしい響き。弾き語りライブなどで使用。

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Gibson

SG Special (1973)

1973年製のSGスペシャル。ミニ・ハムバッカー搭載で、パワーのあるソリッドな音と渋柿のような色合いが気に入っている。サドルはMontreux製に交換。バンド編成のライブなどで使用。

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Squier

Stratocaster (1983)

1983年製の日本製ストラトキャスター。ホワイト・フィニッシュ。2023年10月のアルバム・ツアーから導入し、以降エレキのメインとして使用。繊細な表現に適した楽器として愛用している。

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Danelectro

U-1

高校1年の冬に購入したヴィンテージのワン・カット・タイプ。リップスティックPUと中空構造による独特の音色を持つ。2kg前半と軽く、ソロで演奏する際のメイン・エレキとして使うことが多い。

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Danelectro

U-1 (2001)

2001年製の再発モデル。クリーム色の1ピックアップ仕様で、ピックアップがななめに配置される点がオリジナルと異なる。ブリッジは木製からALLPARTS製に交換されている。2本目のダンエレクトロ。

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Roland

RB-60

アコギをDIからライン出力する際に併用するベース・アンプ。ラインでミッド〜ハイ、アンプでロー〜ミッドを出す音作りで、比率はライン対アンプで6対4程度。ライブなどで使用。

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Fender

Twin Reverb

エレキ用のコンボ・アンプ。改造が施された2チャンネル仕様の個体。クリーン・トーンを基本に、ライブなどで使用。

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Danelectro

Back Talk

リバース・ディレイ。主に曲間や盛り上がった箇所でアコギにかけて踏むことが多い。Mixを中央付近にし、原音とリバース音で多重ギター風のサウンドを得ている。弾き語りのライブでも愛用。

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Electro-Harmonix

Q-Tron

エンベロープ・フィルター。2023年10月のアルバム・ツアーで「翳る夏の場」を演奏するために導入した。スイートハニーやGrungeとの重ねがけも好んで使う。

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Death by Audio

Reverberation Machine

愛用し続けるリバーブ。ファズと重ねると時空が歪むような質感が得られる。エレキ用ペダルボードに配置し、ライブなどで使用。

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LR Baggs

Session DI

中学生の頃から使うアコギ用プリアンプ/DIで、全機材の中で最古参。ゲインは12時、サチュレートは11時に固定。DIアウトからPAへ、アンバランス・アウトからアンプへ出力する。

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JPTR FX

Super Weirdo

打撃のようなファズと発振音が得られるモジュレーション・ファズ。ブースター兼ノイズ用としてボードに常設していた時期があり、RAT 2との併用を好む。ライブなどで使用。

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Mad Professor

Sweet Honey Overdrive

エレキ用ペダルボードのメインとなるオーバードライブ。歪みの軸として常に組み込み、他の歪みと重ねがけしてライブなどで使用。

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