大森元貴は、ロックバンド Mrs. GREEN APPLE のボーカルおよびギターを担当するミュージシャンである。1996年9月14日生まれ、東京都の出身。バンドで発表される楽曲の作詞・作曲を一手に担っており、歌い手でありギタリストであると同時に、ソングライターとしてバンドの音楽的な方向そのものを決める位置にいる。活動はバンド内にとどまらず、他アーティストへの楽曲提供や、自身の名義でのソロ作品の発表も並行して行っている。 Mrs. GREEN APPLE の結成は2013年で、大森が高校に在学していた時期にあたる。2015年、EMI Records からミニアルバム『Variety』を発表してメジャーデビューした。バンドは自らの活動期間を「フェーズ」という呼び方で区切っており、2022年3月に「フェーズ2」として活動を再開している。バンドの楽曲は作詞・作曲ともに大森が手がけるため、編成や表現の変化はそのまま彼の書くものの変化として現れてきた。 ソロ名義では、2021年2月にデジタルEP『French』を配信してソロデビューし、2026年2月には初のミニアルバム『OITOMA』を発表している。楽曲提供では、2022年6月に配信されたAdoの「私は最強」の作詞・作曲を担当した。この曲は劇場アニメ『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌として書き下ろされたもので、ほかにも複数のアーティストへ楽曲を提供している。作家としての実績は数字にも表れており、Billboard JAPAN の年間作曲家チャート「Top Composers」では2023年から3年連続で首位を獲得し、作詞家チャート「Top Lyricists」でも上位を占めている。 ギターとの関わりは、Fender の Telecaster から始まっている。高校1年生のときにアルバイトで貯めた資金で購入したこのテレキャスターが、自分の稼いだ金で手に入れた最初の楽器にあたる。試奏した際に感じた音の立ち上がりの太さと、弾いた分だけ素早く返ってくる反応の良さが購入の決め手になった。アルペジオからバッキングまでさまざまな奏法に寄り添うオールマイティな楽器として捉えており、この1本が以降の音作りの基準点になっている。 楽器そのものへの向き合い方が具体的に見えるのが、オーダーメイドを中心とする日本のギター・ブランド Psychederhythm との関わりである。2019年12月から2020年2月にかけて行われたアリーナ・ツアー「エデンの園」に向けて、Moderncaster-T の1本が大森の特注仕様で製作された。ブランド側の記録によれば、仕様は2ピースのアルダー・ボディに Performance White のウレタン塗装、トップには7プライのカスタム・バインディングが入り、ピックガードはブルー・シェル柄。ネックは1ピース・メイプルのUシェイプで、指板はローズウッドの22フレット、ナットはボーン、ペグは GOTOH の6連クルーソン・タイプが選ばれている。ヘッドはボディとのマッチング塗装で、ロゴはネイビー。ピックアップはフロントにクローム・カバーを被せた Porter Pickups の A90、リアに Sigil Pickups の '51 Tele Nocaster という組み合わせで、ブリッジは GOTOH の BS-TC1S にブラス製のスラント・サドルを載せている。コントロールは1ボリューム、1トーン、3ウェイ・セレクターというシンプルな構成である。この製作以前からすでに同ブランドのギターを2本使っていたことも、ブランド側の記述から確認できる。 テレキャスター・タイプを軸にしつつ、選ぶ楽器の幅は狭くない。Y-UP には、Psychederhythm の Standard-T や Cheetah、Fender の Telecaster および Telecaster Thinline、Gibson の ES-330 といった、ソリッドからセミアコまでを含む使用機材が登録されている。あわせて、ピックアップの A90 や '51 Tele Nocaster、ブリッジの BS-TC1S といったパーツ単位の登録や、弦の GHS / GB-DGG David Gilmour Signature も確認できる。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
Psychederhythm
Cheetahパール・ブラックのジャガー・タイプ。2024年4月に購入し、MV「Dear」の演奏で使用。Xで確認できる。
Gibson
ES-330チェリー系フィニッシュのフルアコースティック。2本所有し、うち1本はメジャーデビュー前から使用。ロックからバラードまで幅広く、ライブや日本アカデミー賞授賞式の披露などで使用。
Psychederhythm
Moderncaster-Tアリーナ・ツアー用に1本のみ特別製作された#051。パフォーマンス・ホワイトのマッチング・ヘッド、アルダー2ピース・ボディ、シースルー・ライト・ブルーのバック、ブルー・シェル柄ピックガード。ツアーのメイン機として使用。
Psychederhythm
Moderncaster-TPsychederhythmによるテレキャスター・タイプ。特注の#051以前から愛用している個体で、MV「CHEERS」の演奏で使用。
Psychederhythm
Standard-T青いフィニッシュのテレキャスター・タイプ。ROCK IN JAPANのステージなどで使用。特注の#051は本機よりミドルを厚くする方向で設計された。
Fender
Telecaster高校1年の時にアルバイト代で購入した、自分のお金で初めて買ったギター。サンバースト・フィニッシュ。音の立ち上がりが太く、アルペジオからバッキングまで対応するメインギターとしてライブなどで使用。
Fender
Telecaster Thinlineナチュラル・フィニッシュのシンライン。fホールを備えたセミホロウ・ボディに大きめのピックガード、メイプル指板。2024年の日本レコード大賞のステージなどで使用。
Sigil Pickups
'51 Tele Nocaster特注のModerncaster-T #051のブリッジ・ポジションに搭載。'51年仕様のテレキャスター用ピックアップ。
Porter Pickups
A90特注のModerncaster-T #051のネック・ポジションに搭載。アルニコのポール・ピースを採用したP-90タイプで、クロームのピックアップ・カバーと組み合わせている。
GOTOH
BS-TC1S特注のModerncaster-T #051に搭載されたテレキャスター用ブリッジ。ブラス・スラント・サドル仕様。
GHS
GB-DGG David Gilmour Signatureゲージ.0105–.050のニッケル・プレーテッド弦。愛用弦として、特注のModerncaster-T #051のセッティングにも使われている。
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