﨑山龍男(さきやまたつお)は、日本のロックバンド、スピッツのドラマーである。1967年10月25日生まれ、栃木県の出身。ボーカルとギターの草野マサムネ、ギターの三輪テツヤ、ベースの田村明浩とともに四人編成のスピッツを構成し、1987年の結成期からドラムを担当している。バンドは1991年3月にポリドールからメジャー・デビューし、以降もメンバーを入れ替えることなく同じ四人で活動を続けている。公式サイトのプロフィールでは、名前の英語表記を Sakiyama Tatsuo としている。 音楽を始めた当初に手にした楽器はベースだった。のちに打楽器へ軸足を移し、高校卒業後は東京の文化服装学院に進んでアパレルを学んでいる。スピッツへの参加は、同じ文化服装学院に通っていた三輪テツヤの紹介によるもので、1987年のことである。 スピッツはメジャー・デビュー後、1995年4月に発表したシングル「ロビンソン」が150万枚規模のヒットとなり、アルバム『ハチミツ』も100万枚を超える売り上げを記録した。「涙がキラリ☆」など、この時期に生まれた楽曲は長く歌い継がれている。デビューから30年以上を数えてからも新曲の発表は続いており、劇場版『名探偵コナン』の主題歌となった「美しい鰭」もそのひとつにあたる。﨑山はこれらの録音とライブの双方でドラムを受け持ち、歌を中心に据えたバンドのアンサンブルの土台を担ってきた。 機材面では、ドラム・セットにグレッチを用いている。グレッチとの結び付きは、ブランドから﨑山の名を冠したスティック GR-TS145 が発売されたことにも表れており、Y-UPにも同社のUSA Customが使用機材として登録されている。スネアの打面には、レモの Controlled Sound Coated Black Dot に代表される、中央にブラック・ドットの補強を持つコーテッド・ヘッドが確認できる。ドットは打点付近の耐久性を高めるとともに余分な倍音を整理する役割を持ち、コーテッド特有の落ち着いた質感と組み合わさることで、アタックの芯を残しながら硬くなりすぎない音を得やすい構成となっている。 シンバルにはジルジャンのKシリーズが用いられ、ハイハットには K Hi-Hats が確認されている。Kシリーズは、暗く落ち着いた音色と、細かなタッチの違いを拾う反応の良さを特徴とするラインである。フット・ペダルはDWの9000シリーズで、可動部の調整幅が広く、踏み心地を細かく詰められる構造を持つモデルにあたる。Y-UPには、これらのドラム・キット、スネア・ヘッド、ハイハット、ペダル、そしてスティックまでが使用機材として登録されており、打面から足元までを一貫した考え方で組み立てていることがうかがえる。 スティックには、二つのシグネチャー・モデルがある。ひとつは前述のグレッチ GR-TS145、もうひとつは国内のスティック・ブランド、レルニによる H-145TS である。H-145TS は、太さ14.5ミリ、長さ408ミリという扱いやすい寸法に、オリジナル形状のチップを組み合わせたモデルで、材はアメリカ産ヒッコリー、ウッド・チップのスタンダード・フィニッシュ仕様となっている。チップは丸みを帯びた台形に近い形で、バレル型とティアドロップ型の中間のようなシルエットを持ち、安定した音色と良好なリバウンドを狙って設計されている。製品版は淡い青を基調に、シンバルのイラストをあしらったデザインが施された。レルニは加工から仕上げまでを国内で行うブランドで、奏者ごとのプレイに合わせて設計するシグネチャー・シリーズを展開しており、﨑山のモデルもその一本に数えられる。このスティックは、シングル「美しい鰭」のジャケット写真に写り込んだことから、新しいシグネチャー・モデルとして知られるようになった。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
DW
9000バスドラム用のフット・ペダル。9000シリーズを使用し、ビーターを組み合わせている。シングル「美しい鰭」のジャケット写真で確認できる。
Remo
Controlled Sound Coated Black Dotスネアの打面に張るCSコーテッド・ヘッド。打面の左側にミュートを施している。シングル「美しい鰭」のジャケット写真で確認できる。
Gretsch
GR-TS145本人のシグネチャー・モデル。エンド側でもショットするため、グリップエンドをなだらかなカーブに仕上げている。Xで確認。
Lerni
H-145TS本人のシグネチャー・モデル。ヒッコリー・スタンダード・シリーズの直径14.5mm仕様で、「Tatsuo Sakiyama」のプリントが入る。ライブなどで使用。
Zildjian
K Hi-Hats14インチ。Kシリーズのハイハット。ドラム・セットに組み込み、ライブなどで使用。
Gretsch
USA Customスカイ・ブルー・パール・フィニッシュのUSAカスタム。22×18インチのバスドラム、10×8/12×9インチのタム、14×14/16×16インチのフロア・タムという1バス2タム2フロア構成。「紫の夜を越えて」のMVやライブなどで使用。
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