木暮栄一(KOGURE EIICHI)は、the band apart のドラマー。1978年生まれ。バンドではドラム演奏に加えて作詞・作曲を手がけ、Tシャツやアルバムのジャケット、DVDのブックレットといったアートワークのデザインも担当する。バンド外ではサウンドプロデュースや楽曲提供、編曲、リミックス制作、DJ、ソロ名義での作品発表と、活動の幅が演奏だけにとどまらないのが特徴で、ホリプロのミュージック部門に所属する。 the band apart は1998年に4人編成となったバンドで、木暮は荒井岳史(ボーカル、ギター)、川崎亘一(ギター)、原昌和(ベース)とともに活動している。ステージ上での立ち位置やバンド内の役割分担についても、誰か一人が前面に出るのではなく4人が同列に見えることを重視する姿勢が示されている。また高校生の時期に親の仕事の都合でカナダに住んだ経験があり、英語を得意とする。英語詞を多く含むバンドの楽曲づくりや、語学サービスの取材で「バンドマンの英語事情」が題材にされるなど、その語学力は活動のなかでもたびたび触れられている。 リズムパターンの引き出しが広く、ディスコを思わせる四つ打ち、フュージョン寄りの16ビート、ラテン系のリズムまでを曲ごとに叩き分ける。3枚目のアルバム以降は、ジャムブロック、カウベル、タンバリン、ヴィブラスラップといったパーカッションを積極的に持ち込み、バンドサウンドに色数を加えてきた。旧作を演奏し直す機会に際しては、レコーディング当時のパターンをそのまま再現するのではなく、その後に身につけた自分の演奏やテンポ感に合わせて叩き直す方針をとったことが、3rdアルバム『alfred and cavity』の全曲演奏ツアーに関するインタビューで紹介されている。 機材面では、ドラムセットにDWのCollector's Series Maple を使用する。Y-UPには、このキットのほか、スネアとしてCollector's Series Buddy Rich Commemorative Snare、フットペダルにTAMAのSpeed Cobra 910、シンバル類ではZildjianのK Hi-Hats、K Custom Ride、K Custom Hybrid Splash、PaisteのTwenty CrashとPST X Swiss Medium Crash、さらにスタック系としてIstanbul AgopのClap Stack といった使用機材が登録されている。ハイハットやライドをK系でそろえつつ、クラッシュにPaisteを混ぜ、金物の一部にスタック・シンバルを加えるという組み合わせは、四つ打ちからラテン、細かい16ビートまでを行き来する演奏に対応した構成といえる。コンパクトなキットとしてLudwigのBreakbeats by Questlove も登録されており、大型のセットとは別の場面で使い分けられる仕様になっている。 スティックはLERNI(レルニ)を使用しており、同社の公式アーティストページには使用モデルとしてH-145RW が挙げられている。LERNIは日本国内で製造を行うスティック・ブランドで、Y-UP側にも同じH-145RW の登録がある。打楽器以外では、KORGのTRITON taktile-49 がMIDIコントローラーとして登録されており、作曲やトラック制作を自ら手がける活動と地続きの機材構成になっている。 ソロ活動では、KOGREY DONUTS 名義で2021年5月19日にファースト・アルバム『NIKKI』を発表した。レコード・ストア・デイ限定でアナログ・リリースされていた音源のリメイクを含む全8曲で構成され、「幽楽町ライン」「HKWDI City 2020」「Memory Lane」「きさらぎ団地」などを収める、エレクトロニック寄りの内容となっている。都内を中心としたDJ活動もあり、外部への楽曲提供やリミックスでは東方神起、amiinA、さまぁ~ずのライブなどに関わっている。 執筆・メディアでの活動も多い。Real Soundでは「HIPHOP Memories to Go」を連載し、the band apart の20年以上の歩みと、自身のヒップホップへの傾倒を重ねて書いている。リズム&ドラム・マガジンのウェブ媒体ドラマガWebでは「Must-listen Songs」を連載し、エイフェックス・ツインやJD・ベック、D'Angelo、ルイス・コール、長谷川白紙、ゆらゆら帝国、Mogwai、toeといった幅広い対象をドラマー/作曲者の視点から取り上げている。同誌のウェブ企画「ドラマガ・アワード2020」にも登場しているほか、トーク&ライヴ形式のイベントや、自身のバンドの作品を題材にした解説イベントにも出演している。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
Ludwig
Breakbeats by Questloveクエストラブ監修のコンパクト・キット。16インチ・バスドラム、10インチ・タム、13インチ・フロアタム、14インチ・スネアの4点構成。the band apart(naked)のライブなどで使用。
Istanbul Agop
Clap Stackスタック・シンバル。ドラムセット左サイドにエフェクト用としてセット。
DW
Collector's Series Buddy Rich Commemorative Snareバディ・リッチのシグネチャー・スネア(生産完了モデル)。dwのCollector's Series。メインのdwキットと組み合わせてライブなどで使用。
DW
Collector's Series Mapleメイプル・シェルのキット。2タム1フロアの構成で、「夢太郎号」と名付けたメイン・キット。レコーディングやライブなどで使用。Instagramで確認できる。
Lerni
H-145RWヒッコリー・スタンダード・シリーズのドラムスティック。直径14.5mm、長さ406mm、ボール・チップ仕様。
Zildjian
K Custom Hybrid Splash8インチ。K Customハイブリッドのスプラッシュ。左サイドにセット。
Zildjian
K Custom Ride20インチ。右サイドにセットするメイン・ライド。
Zildjian
K Hi-Hats14インチ。メインのハイハットとして使用。
Paiste
PST X Swiss Medium Crash18インチ。スリット加工によるトラッシーな響きのクラッシュ。左サイドにセット。
TAMA
Speed Cobra 910Speed Cobraシリーズのツインペダル。キック・ペダルとしてライブなどで使用。
Paiste
Twenty Crash16インチ。B20ブロンズのTwentyシリーズのクラッシュ。左サイドにセット。
Paiste
Twenty Crash18インチ。B20ブロンズのTwentyシリーズのクラッシュ。右サイドにセット。
KORG
TRITON taktile-49TRITONの音源を内蔵した49鍵のUSB MIDIコントローラー。トリガー・パッドでリズム・パターンを組み、バンドのデモ制作やリミックス、ソロ・ワークに使用。
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