原昌和は、ロックバンド the band apart のベーシストで、ベースに加えてコーラスも担当する。ジャンルを横断するアンサンブルの低音部を担う一方、バンドの楽曲の作曲も手掛け、the band apart とは別のバンド MINE にも参加している。 東京都板橋区の中学校で同級生だった川崎亘一、木暮栄一とともに音楽活動を始め、そこに荒井岳史が加わって、1998年に4人編成の the band apart として本格的な活動に入った。2001年に初のCDを発表し、2004年にはメンバー自身が運営する自主レーベル asian gothic label を立ち上げ、大手のレーベルや事務所に属さない形で作品を出し続けている。ロックを軸に、ヘヴィメタル、ジャズ、フュージョン、ソウル、ボサノヴァなどを取り込んだ音楽性で知られ、日本武道館、幕張メッセ、両国国技館といった規模の会場での公演や、アメリカ、フランス、台湾、タイなど国外での公演も重ねてきた。 2015年には、SCAFULL KING や FRONTIER BACKYARD の増渕謙司、MOP of HEAD の George らとともに新たなバンド MINE を結成し、the band apart とは別の活動として並行させている。MINE の楽曲「TEAR OF THE PIERROT」はアニメ「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン」第17話のエンディングテーマに起用され、2016年4月にはミニアルバム『song of prayer』が発表された。 the band apart では演奏だけでなく作曲も担い、9作目のフルアルバム『Ninja of Four』では「夏休みはもう終わりかい」「酩酊花火」などを手掛けている。ベース・マガジンのインタビューでは、曲によってベースラインが細かく作り込まれている場合と本人に任される場合があるという制作の進め方や、ルート音を押さえていれば対応の幅が広い楽器だというベース観、ライブでの流れを優先する演奏の考え方が紹介されている。 機材の中心にあるのはESPのAMAZEで、ESPのアーティストページには「AMAZE 朽果て1号」として掲載されている。仕様はボディがアッシュ、ネックがハードメイプル、指板はメイプルで21フレット、スケールは864mm、ネックジョイントはボルトオン。ブリッジには GOTOH 404BO-4 を採用し、ピックアップはネック側に ESP Custom Lab の CL-P-J-1n、ブリッジ側に CL-P-J-1b を搭載する。コントロールはボリューム、バランサー、そして CI-R-03 による3バンドEQで、カラーは3トーン・サンバースト。パッシブに近い感触とアクティブのコントロール性を併せ持つESPのオリジナル・シリーズを土台にした一本である。 この個体は、ESP側からアーティストモデルの話を受けたことがきっかけで生まれている。自分でデザインを起こそうとしたものの形にならず、ESP側が本人に合うモデルとして AMAZE を選んだ経緯が音楽媒体の連載で紹介されている。外観はESPのレリック加工によって激しく使い込まれた状態に仕上げられ、擦り切れた黒帯のような佇まいを狙った「お母さんが捨てちゃう仕様」として取り上げられた。実用面では、トラスロッドの調整部が正面から真っすぐレンチを差せる配置になっており、ライブ中の温度変化で動くネックにその場で対応しやすいこと、破損時にはネックを交換して使い続けられる考え方で作られていることが挙げられている。 そこに至るまでの遍歴として、高校時代に弾いていたのはFenderの Precision Bass で、その後 Fender の American Deluxe Jazz Bass を経てAMAZEにたどり着いている。アンプはOrangeを使用しており、Orangeのアーティストページには AD200B と OBC115 の使用が掲載されている。Y-UPでは、これらに加えて AD200B MK3 や Terror Bass、BOSS の TU-2 Chromatic Tuner、Rupert Neve Designs の RNDI といった使用機材を確認できる。 音楽以外では、怪談の語り手としての活動でも知られる。音楽媒体の音声企画「アーティストが語る怖い話」に語り部として登場したほか、ライブハウスにまつわる怖い話を語るトークイベントや、各地で開かれる怪談イベントにも出演している。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
ESP
AMAZE「AMAZE 朽果て1号」と名付けられたメインベース。アッシュ・ボディにハードメイプル・ネック、メイプル指板21フレット、864mmスケール。3トーン・サンバーストに極端なレリック加工が施されている。
Fender
American Deluxe Jazz BassESPのAMAZEを使い始める以前に使用していたジャズベース。ESPのカタログの中でこのモデルに最も近い1本としてAMAZEが選ばれた。
Fender
Precision Bass高校の部室に置かれていた1本で、最初に使っていたプレシジョン・ベース。
Orange
AD200B MK3フルチューブのベース・アンプ・ヘッド。ライブ、レコーディングともにメインで使用。ベース側のアクティブ中音域を全開にし、ヘッドで軽くクリップさせてナチュラルなコンプ感を得るセッティング。
Orange
OBC11515インチ1発のベース・キャビネット。AD200B MK3と組み合わせて使用。
Orange
Terror BassAD200B MK3の上にサブのヘッドとして置かれるベース・アンプ・ヘッド。ライブなどで使用。
Rupert Neve Designs
RNDIアンプ周りにセットされるDIボックス。ライブ、レコーディングともに使用。
BOSS
TU-2 Chromatic Tunerアンプ・ヘッド周りにセットされるクロマチック・チューナー。ライブ写真で確認。
BOSS
DR-5バンド初期の曲作りで使用していたリズム・マシン。打ち込みの際にフィンガー・ドラムのような手法でリズムを入力していた。
GOTOH
404BO-4メインベースのESP AMAZEに搭載されている4弦ベース用ブリッジ。
ESP
CI-R-03ESP AMAZEに内蔵される3バンドEQのアクティブ回路。コントロールはボリューム、バランサー、3バンドEQで構成され、ボリュームノブは取り外されている。
ESP Custom Lab
CL-P-J-1bESP AMAZEのブリッジ・ポジションに搭載されるジャズベース・タイプのピックアップ。
ESP Custom Lab
CL-P-J-1nESP AMAZEのネック・ポジションに搭載されるジャズベース・タイプのピックアップ。
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