桑田佳祐
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桑田佳祐(くわた けいすけ)は、神奈川県茅ヶ崎市出身のシンガーソングライターで、1956年2月26日生まれ。ロックバンドのサザンオールスターズでボーカルを務め、所属事務所はアミューズ。バンドと並行して自身の名義でのソロ活動を1980年代から続けており、ソロ名義の作品発表やツアーは、ギター、キーボード、コーラスなどのミュージシャンを迎えたバンド編成で行われている。
ソロ名義に先立つ動きとして、1986年にKUWATA BANDが結成された。編成は桑田佳祐(ボーカル、ギター)、松田弘(ドラムス)、河内淳一(ギター)、小島良喜(キーボード)、琢磨仁(ベース)、今野多久郎(パーカッション)の6人で、ドラムスの松田弘はサザンオールスターズのメンバーでもある。1986年にスタジオアルバム『NIPPON NO ROCK BAND』を発表したが、バンドとしての活動はおよそ1年で区切られた。
桑田佳祐名義でのソロデビューは、1987年10月のシングル「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」。翌1988年には、ソロ名義で最初のオリジナルアルバムとなる『Keisuke Kuwata』を発表した。
その後のオリジナルアルバムは『孤独の太陽』(1994年)、『ROCK AND ROLL HERO』(2002年)、『MUSICMAN』(2011年)、『がらくた』(2017年)。『がらくた』は『MUSICMAN』から約6年ぶりのオリジナルアルバムにあたる。ミニアルバムには『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』(2021年)がある。編集盤としては『TOP OF THE POPS』(2002年)、『I LOVE YOU -now & forever-』(2012年)、『いつも何処かで』(2022年)が発表されている。
シングルでは、2001年7月の「波乗りジョニー」と同年10月の「白い恋人達」がソロの代表曲として挙げられる。2026年6月24日にはシングル「人誑し / ひとたらし」を発表し、同作には「AKANE On My Mind~饅頭こわい」「南谷ミュージック・シティー」に加え、カンロのテレビCMソングが収録された。
桑田が挙げる音楽の原体験は、茅ヶ崎で過ごした幼少期に集中している。近所に来ていた大学生のトランジスタラジオから流れたザ・ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」や「抱きしめたい」、スナックのジュークボックスで耳にしたニール・セダカらのアメリカンポップス、海水浴場から聴こえたザ・ピーナッツや弘田三枝子、テレビの『シャボン玉ホリデー』で見たクレージーキャッツというように、洋楽と日本の歌謡曲・コミックソングが同居する環境を挙げている。米軍放送AFNの「全米トップ40」や、1971年に始まったテレビ番組『ヤング・ミュージック・ショー』でディープ・パープル、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、クリームの演奏に触れたことにも言及している。そのほか、ザ・ローリング・ストーンズ、リトル・フィート、ブライアン・ウィルソン、ミーターズ、ラリー・カールトン、スタッフなども、聴いてきた対象として名前を挙げている。
曲づくりについて桑田は、メロディが天から降りてくるようなものではなく、試行錯誤を重ねて形にするものだという立場を示している。移動中の車内でICレコーダーにメロディを吹き込む、スタジオでトライ&エラーを繰り返して仕上げる、といった進め方を挙げ、譜面に完全に書き起こす形では作らないことから、自らを音楽家ではなく音楽屋と位置づけている。ポップスを、既にあるものの組み合わせの妙として捉える見方も示している。歌詞については、日本語ならではの情念が出やすい点を利点として挙げ、机に向かって書く作業と、仮歌の段階でサウンドから直感的に言葉を選ぶ作業を併用するとしている。若い頃は欧米由来のメロディに日本語を当てはめることに苦心していたが、字余りを許容し、日本語があふれてもそれをメロディとして扱えばよいという考え方に変わったことも述べている。2026年のシングル「人誑し / ひとたらし」では、ザ・ジャガーズの「君に会いたい」に代表されるグループサウンズや、1960年代から1970年代のブリティッシュロックのモチーフを持ち込んでいる。
桑田はボーカルと並行してギターも弾き、KUWATA BANDではボーカルとギターを担当した。エレクトリックギターでは、KUWATA BAND期に入手した1964年製のフェンダー・テレキャスター・カスタムを1990年代初頭までライブの中心に据えていた。通常のテレキャスターに多いアッシュではなくアルダーをボディ材に用いた個体で、入手後にピックアップの交換と5点式セレクターへの改造が施されている。アコースティックギターでは、岐阜のヤイリギター(K.Yairi)が桑田佳祐モデルとしてBL-95K/CTMを製品化している。BL-95をベースに、スプルース単板のトップ、ローズウッド積層のサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板、アヴァロン貝のトリム、グロス仕上げのサンバーストという仕様でまとめられたモデルで、楽器店の流通品としても取り扱われている。
ソロのステージを支えるミュージシャンとしては、ギターの斎藤誠、キーボードの片山敦夫、コーラスのTIGERらの名前が挙がる。2022年11月から12月にかけては全国ツアー『お互い元気に頑張りましょう!!』を行い、その模様は2023年5月3日にLive Blu-ray/DVDとして発売された。
2026年2月26日に70歳を迎え、同年にはソロ名義の新作とツアーが発表された。2026年7月から9月にかけては『桑田佳祐 夏祭りツアー 2026 supported by カンロ』として全国10か所を回る日程が組まれ、石川県産業展示館4号館、あなぶきアリーナ香川、広島グリーンアリーナ、TOYOTA ARENA TOKYO、三重県営サンアリーナ、グランメッセ熊本、GLION ARENA KOBE、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ、Kアリーナ横浜、セキスイハイムスーパーアリーナといったアリーナ規模の会場が発表されている。
ソロ活動とは別に、サザンオールスターズは1978年6月にシングル「勝手にシンドバッド」でデビューしており、桑田佳祐のソロ名義での活動はこのバンドと並行する形で続けられてきた。サザンオールスターズでキーボードを担当する原由子は、桑田の妻にあたる。