BAND / UK RAMPAGE

有形ランペイジ

メンバー
1人
掲載している機材
21点
メンバーMembers 1人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

有形ランペイジは、sasakure.UK を中心に結成された日本のバンドである。sasakure.UK がプロデュースと作詞・作曲・編曲を手がけ、ギターに佐々木秀尚、ベースに二家本亮介、ドラムスに今井義頼、キーボードに岸田勇気という編成をとり、ボーカルは時期によって異なる歌い手を迎える形で活動してきた。打ち込みや VOCALOID を主なフィールドとしてきた sasakure.UK の楽曲を、生の楽器演奏によって鳴らし直すことを出発点にしたプロジェクトで、バンド名の「有形」も、データ上の音楽を"形の有る"演奏として提示するという方針に対応している。

活動の始まりは2011年で、同年12月22日に東京・築地の BLUE MOOD で初のショウケース・ライブが行われた。結成時の編成は、sasakure.UK(プロデュース、シンセサイザー、サンプラー)、ボーカルの marina、ギターの佐々木秀尚、キーボードの白井アキト、ベースの二家本亮介、ドラムスの今井義頼という6人だった。sasakure.UK は楽曲を提供するだけでなく、自身も鍵盤やサンプラーで演奏に加わる立ち位置をとっている。集められたのは、レコーディングやサポートの現場で活動する演奏者たちで、バンドはその演奏力を前提に組み立てられた。

2012年10月17日には、1stアルバム『有形世界リコンストラクション』がポニーキャニオンからリリースされた。sasakure.UK 自身の楽曲や、当時広く聴かれていた VOCALOID 楽曲をバンド編成で再構築したトラックと、オリジナル曲を組み合わせた内容で、「千本桜」「カゲロウデイズ」といったカバーのほか、オリジナル曲「世界五分前仮説」などが収められた。ゲストボーカルには神田沙也加、三森すずこ、majico(のちの majiko)、Daisy×Daisy、UmiNeko が参加しており、曲ごとに歌い手が変わる構成になっている。タイトルの「リコンストラクション」は、既発曲を演奏で組み直すというこの作品の成り立ちをそのまま指している。

1stアルバムの後、バンドは一度動きを止めるが、2017年に再始動する。再始動後はキーボードに岸田勇気が加わり、ボーカルは固定メンバーを置かずゲストを迎える形式が定着した。2018年にはゲストボーカル・オーディションを経て mami が参加している。1stアルバムに majico 名義で参加した majiko のように、複数の時期にわたって関わる歌い手もいる。

再始動後の最初のアルバムが、2018年12月に発表された『有ル形』である。カバーを軸にしていた1stとは対照的に、全曲がオリジナル楽曲で構成された。続いて2019年にはアルバム『ODYSSEY』を発表している。

2024年には、およそ4年ぶりの新作となるアルバム『自有律』がリリースされた。同年4月27日・28日にニコニコ超会議内で開催された「プロジェクトセカイ クリエイターズフェスタ2024」で頒布され、その後7月19日から各種サブスクリプション・サービスで配信された。収録は全8曲で、先行してシングルとして発表された「メバヱ」、2012年に発表された「世界五分前仮説」を12年越しにリマスターしたバージョン、sasakure.UK 名義の楽曲「トンデモワンダーズ」の有形ランペイジ・バージョンなどが並ぶ。過去曲の再構築と新曲が同居する点で、1stアルバム以来の作り方が引き継がれている。

ライブは、2011年の築地 BLUE MOOD でのショウケースを皮切りに断続的に行われてきた。2025年4月11日には、Billboard Live YOKOHAMA で「有異義な時間」と題した公演が1部・2部の2ステージ制で開催されている。ゲストボーカルを迎える編成のため、公演ごとに歌い手が変わることも、このバンドのライブの特徴になっている。

機材面では、ギターの佐々木秀尚が2005年にリットーミュージックのギター・マガジンが主催したプレイヤー・コンテストでグランプリを獲得した経歴を持ち、ロックからジャズまで幅広い現場でレコーディングやサポートをこなしてきた演奏者である。自身の SNS では、Ibanez の AZ に BOSS の GT-1000 と Roland の JC-120 を組み合わせ、GT-1000 のアンプ・シミュレーターを JC-120 のリターン端子に接続するというセッティングを公開している。クリーンは JC-120 のアンプそのものを使い、クランチや歪んだリードは GT-1000 側のモデリングで作り分けるという考え方で、ライブでの再現性を重視した構成になっている。

ベースの二家本亮介については、Y-UP に使用機材が登録されており、Sadowsky の Metroline UV60-4 や Psychederhythm の Standard-J5、Yamaha の BBP35、Ernie Ball Music Man の StingRay といったベースのほか、Motleyhoot の Glideslicker5 NKM10 Nikamoto Signature というシグネチャー・モデルも確認できる。足元では Free The Tone の PA-1QB や Darkglass Electronics の Vintage Deluxe、Tech 21 の Geddy Lee Signature SansAmp DI-2112 などのプリアンプ/イコライザー系、Free The Tone の ARC-53M によるスイッチング・システムが登録されており、アンプでは Ampeg の Heritage B-15N が挙がっている。ジャズベース系からマルチスケールの多弦まで幅が広く、曲ごとに音色の要求が変わるバンドの性格が機材の並びからも読み取れる。

メンバーの別活動としては、sasakure.UK が VOCALOID を用いた楽曲制作で知られる作家であり、有形ランペイジのアルバムに取り上げられた「トンデモワンダーズ」も、もとは sasakure.UK 名義で発表された楽曲である。佐々木秀尚、二家本亮介、今井義頼、岸田勇気の各メンバーも、それぞれサポート・ミュージシャンやレコーディング・プレイヤーとして有形ランペイジ以外の現場で活動している。