草野マサムネ(くさのまさむね)は、日本のロックバンド、スピッツでボーカルとギターを担当するミュージシャン。1967年12月21日生まれ、福岡県の出身。バンドの公式プロフィールでも担当はボーカル・ギターと記され、歌いながらギターを弾くフロントマンとして活動している。 スピッツは1987年に結成され、1991年3月にアルバム『スピッツ』とシングル「ヒバリのこころ」でメジャーデビューした。編成は草野マサムネのほか、三輪テツヤ、田村明浩、﨑山龍男の4人。1995年に発表された11枚目のシングル「ロビンソン」が大きなヒットとなり、同年のアルバム『ハチミツ』もミリオンセールスに達した。この時期を境に聴き手の層が広がり、以降も長期にわたってバンドとしての活動が続いている。 エレクトリックギターでは、兵庫県尼崎市の工房であるSago New Material Guitarsのオーダーメイド楽器を使用している。もともとはストラトタイプのClassic Style S Customを弾いていたが、ギブソンタイプの楽器も演奏することから、その方向性を持つモデルの製作を工房へ依頼して生まれたのがCharm Customである。通常のCharmがソリッドボディであるのに対し、草野マサムネのために作られた個体はホロウ構造を採用しており、アコースティックな響きが得られると同時に軽量化にもつながっている。歌とギターを兼ねる奏者が長いステージに立つうえで、この軽さは実用上の利点として工房側から説明されている。 Charm Customのボディはホンジュラスマホガニーの2ピース、ネックも同じくホンジュラスマホガニーで、仕上げは製作当初オイルフィニッシュだったが、完成・撮影後にウレタングロスでリフィニッシュされている。トップにはウェンジ、ボコテ、パドゥーク、フレイムメイプルが用いられ、塗装による着色ではなく木材の色の違いだけでサンバーストを表現している。本人が描いたラフ画をもとに複数の材を切り抜いて組み合わせたもので、オーダーメイドを主軸とする工房ならではの構成といえる。ピックアップは当初フロントにBare Knuckle PickupsのSupermassive、リアにL(x) Custom Humbuckerがマウントされ、のちにフロント側はハムバッカーサイズのP-90であるSupermassive HSP90へ載せ替えられている。 ストラトタイプのClassic Style S Customも、仕様の異なる個体が複数用意されている。ボディはサーモアルダーやアルダーの2ピース、ネックはダークサーモメイプルやハードメイプル、仕上げはトップラッカーやウレタングロスと個体ごとに違い、カラーもブラックやカスタムカラーが用いられている。ピックアップにもBare Knuckle Pickupsが組み込まれ、The MuleやMother's Milkといったモデルが搭載されている。 ライブでのシステムは、Free The Toneが手がけたラックにまとめられている。2023年から2024年にかけての全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24 “HIMITSU STUDIO”」の機材紹介によれば、ラック内にはKemperのProfilerが2台と、ShureのAD4Dワイヤレスレシーバーが2台収められている。ラック上部にはMIDIコントローラーとしても使われるARC-3が置かれ、あわせてFree The Tone製のFC-410 Custom Input Selectorが組み込まれている。これは4系統の入力を備え、それぞれフロント側のアンバランス入力とリア側のバランス入力を切り替えられる仕様で、CH1とCH2のオン/オフを操作するCustom Foot Switchも専用に用意されている。チューナーはSonic ResearchのTurbo Tuner ST-200とPetersonのStroboStomp HDが併用され、意図した音程のフィードバックを作り出すDigiTechのFreqOut Natural Feedback Creatorも組み込まれている。 アコースティックギターではMartinを用いており、Y-UPではD-28やD-45といったドレッドノートが登録機材として確認できる。エレクトリック側のCharm CustomやClassic Style S Custom、ラックに収められたアンプ・プロファイラーやスイッチング機器と並んで、生鳴りを生かした楽器とシステム化された機材の双方が登録されている。 バンド以外の活動としては、2018年1月からTOKYO FMおよびJFN系列で放送されるラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』のパーソナリティを務めている。番組はスピッツのオフィシャルサイトでも告知され、番組名を冠したオリジナルグッズの販売やイベントの開催も行われている。
写真は同モデルの一例や代表写真のため、本人の実際の使用モデルとは色やパーツが異なる場合があります。
Sago New Material Guitars
Charm Custom本人仕様のアーティストモデル。ホンジュラス・マホガニー2Pボディに、ウェンジ/ボコーテ/パドゥーク/フレイムメイプルを組み合わせ木材のみでサンバーストを表現したラミネート・トップ。ホロウ構造で628mm22フレット。
Sago New Material Guitars
Classic Style S Customサーモアルダー2Pボディ、ダークサーモメイプル・ネック、ハードメイプル指板。BKP The Mule2基とMother's Milkを搭載し、ヴィンテージホワイト3Pピックガード。ブラックからリフィニッシュされた個体。
Sago New Material Guitars
Classic Style S Customサーモアルダー2Pボディにハードメイプルのネックと指板を組み合わせたプレーンネック仕様。BKP The Mule2基とMother's Milkを搭載。ブラックのトップラッカーにヴィンテージホワイト3Pピックガード。
Sago New Material Guitars
Classic Style S Customアルダー2Pボディ、ダークサーモメイプル・ネック、ローズウッド指板。SagoのSPS-7とSPH-7を搭載し、Gotoh 510TS-SF2ブリッジ。イエローのカスタムカラーにミントグリーン3Pピックガード。
Sago New Material Guitars
Classic Style S Customサーモアルダー2Pボディ、ダークサーモメイプル・ネック、マダガスカル・ローズウッド指板。BKP The Mule2基とMother's Milkを搭載。ブルーのカスタムカラーにミントグリーン3Pピックガード。
Martin
D-28マーティンを代表するドレッドノート。スプルース・トップにイースト・インディアン・ローズウッドのサイド&バックという構成で、ヘリンボーンのトリムが入る。愛用者の一人として挙げられている。
Martin
D-45アコースティック・フラットトップの最高峰とされるドレッドノート。ボディ全周にアバロンのインレイを配した最上位モデル。D-45を愛用する日本のシンガーソングライターの一人として挙げられている。
DigiTech
FreqOut Natural Feedback Creator音量を上げずに自然なフィードバックを作り出せるペダル。7種類のフィードバック・タイプを備える。ラック上のボード左端に配置。機材写真で確認。
Kemper
Profilerラック下段に組み込まれたプロファイリング・アンプ。インプットセレクターからの信号を受け、「2023 CRUNCH GR W/L」などのリグを呼び出してツアーなどで使用。
Peterson
StroboStomp HDカラー液晶を備えたストロボ・チューナー。ラック上のボード右端に配置し、ライブなどで使用。
Sonic Research
Turbo Tuner ST-200ストロボ方式のチューナー。ラック上のボード右側、フットスイッチの隣に配置している。
Bare Knuckle Pickups
Mother's Milk60年代半ばのトーンを狙ったストラトタイプのシングルコイル。Classic Style S Customのミドル・ポジションに搭載。公式アーティストページのスペック表で確認。
Bare Knuckle Pickups
Supermassive HSP90ハムバッカー・サイズのP-90タイプ・ピックアップ。Charm Customの完成後、フロントに載せ替えられた。木工を伴わずリプレイスできる点が生かされている。
Bare Knuckle Pickups
The MulePAFタイプのヴィンテージ・ボイスなハムバッカー。Classic Style S Customのフロントとリアに搭載されている。
Shure
AD4D2チャンネルのデジタル・ワイヤレス・レシーバー。メインラック上部に2台組み込み、バランス出力をインプットセレクターのリア入力へ接続。2023〜2024年のツアーなどで使用。
Free The Tone
ARC-3オーディオ・ルーティング・コントローラー。MIDIコントローラーとしても使用し、CLEAN/CRUNCH/DRIVE/SOLOなどのラベルを貼ってラック上のボード中央に配置。
Free The Tone
Custom Foot Switchカスタムショップ製の2スイッチ・フットスイッチ。インプットセレクターと接続し、CH1とCH2の入力をON/OFFする専用機として足元に配置。
Free The Tone
FC-410 Custom Input Selectorカスタム製作の4系統インプットセレクター。フロントのアンバランス入力とリアのバランス入力を切り替えられ、各入力にプッシュスイッチとレベル調整、レベルメーターを装備。
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