04 Limited Sazabys
- メンバー
- 2人
- 掲載している機材
- 23点
サポートメンバーを含む場合があります。
04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)は、2008年に名古屋で結成された4人組のロックバンド。編成はGEN(ボーカル/ベース)、HIROKAZ(ギター)、RYU-TA(ギター/コーラス)、KOUHEI(ドラム/コーラス)で、ツインギターを軸にしたパンクロックを鳴らす。愛知県を活動の拠点とし、楽曲はGENが手がけている。
結成のきっかけは、メンバーが名古屋市内のライブハウスで顔を合わせたことだった。メンバー自身がライブハウスでモッシュやダイブに加わる側の若者で、演奏する立場になる前から同じ現場を共有していたという出自を持つ。結成当初はコピーやカバーを演奏していたが、それだけでは先がないと判断してオリジナル曲の制作へ舵を切った。バンドの初期はメロディック・ハードコアへの傾倒が強く、その志向が後年まで残る速いテンポとコーラスワークの土台になっている。
インディーズ期は長く、全国を回っても客席に数人しかいない状況が続いた。ノルマを払いながらツアーを組み、宿を取らずに機材車で寝て銭湯で済ませるような移動を重ねている。2010年に初のミニ・アルバムを発表したものの動員はすぐには伸びず、状況が変わったのは3枚目のミニ・アルバム『monolith』(2014年)だった。同作を機に、それまでのメロディックパンク中心の聴き手を越えて客層が広がっていった。
2015年、日本コロムビアからの1stフル・アルバム『CAVU』でメジャーへ進出する。以降も同レーベルからリリースを重ね、2018年10月10日には3rdフル・アルバム『SOIL』を、2022年10月には4thフル・アルバム『Harvest』を発表した。『Harvest』のリリースに際しては全国36公演にわたるツアーが組まれている。代表曲としては、ミニ・アルバム期の転機となった「monolith」のほか、「Squall」「Buster call」などが挙げられる。
タイアップでは、2018年の楽曲「Utopia」がNHK Eテレのアニメ『ラディアン』のオープニングテーマに起用され、バンドにとって初のアニメ主題歌となった。同曲はアルバム『SOIL』に収録されている。また2017年の「Squall」は、カロリーメイトの応援ムービーに用いられた楽曲として発表された。
編成については、結成時にドラムを担当していたUDOが2010年に脱退し、2011年にKOUHEIが加入したことで、GEN、HIROKAZ、RYU-TA、KOUHEIという4人の形が定まった。以後この編成が続いており、2018年には結成10周年、2023年には結成15周年を迎えている。
音楽性は、疾走感のある8ビートと、英語を混ぜた言葉数の多いメロディを組み合わせたパンクロックが基本にある。バンドの特徴として繰り返し挙げられるのが、GENの少年のような高音域のボーカルで、ベースを弾きながら歌うスタイルとあいまってバンドの音像を決定づけている。HIROKAZとRYU-TAによるツインギターは、片方がコードを支えてもう片方が単音のフレーズを重ねる役割分担が明確で、KOUHEIとRYU-TAのコーラスが厚みを加える。GENは自身に影響を与えたベーシストとして、ハマ・オカモト、TurnstileのFranz Lyon、VulfpeckのJoe Dart、LOW IQ 01の名を挙げている。
ライブ活動では、2017年2月11日に初の日本武道館ワンマン公演を行い、同公演はソールドアウトとなった。結成10周年の2018年には日本ガイシホールを含む東名阪のアリーナツアーを開催し、2019年にはさいたまスーパーアリーナで自主企画「YON EXPO」を初めて実施している。2023年には結成15周年を記念して再び日本武道館でのワンマン公演を行った。地元・愛知では2016年から野外フェス「YON FES」を主催し、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)を会場に春の恒例イベントとして続けている。2017年の「YON FES 2017」は4月1日・2日の2日間開催で、キュウソネコカミ、フレデリック、cinema staffらが出演した。
機材面では、GENはESPと組んだシグネチャー・ベース EAST BLUE を使用する。スワンプアッシュ・ボディにハードメイプルのボルトオン・ネックと貼りメイプル指板を組み合わせたジャズベース・タイプで、ピックアップはSeymour Duncan ANTIQUITY II "Jive"、ブリッジはGOTOH 404SJ-4という仕様。AQブルーのカラーとライン状のポジションマークが外観上の特徴になっている。アンプはHartkeのヘッドを核とし、HA5000 をメイン、HA7000 を予備として運用、キャビネットにはAmpegの SVT-810AV を合わせる。歌とベースを同時にこなす都合上、足元より前段での音作りが重視され、Tech 21の SansAmp PSA-1.1 とAphexの Exciter が信号経路に組み込まれている。Y-UPではこれらに加えて、DIとして使われるAvalon Designの U5、電源のFurman M-8Lx、ワイヤレスのShure MW4D+、弦のElixir NANOWEB Bass Strings といった周辺機材の登録も確認できる。
HIROKAZは、ESPのシグネチャー・モデル LEON を持つ一方、レコーディングではNavigatorのレスポール・タイプを主軸に据える場面が多い。LEON はハードメイプル・トップにホンジュラス・マホガニーのセットネックとエボニー指板という構成で、ピックアップはネック側にSeymour Duncan Jazz、ブリッジ側にAPH-1bを搭載する仕様だが、本人はブリッジをBare Knuckle PickupsのAftermathへ載せ替えて使っている。アンプはBognerのEcstasy、MarshallのJMP、Two-Rock、Soldanoなど複数を場面によって使い分け、抜けの良い歪みを得たうえでMarshall系の質感に戻る傾向がある。フレーズ作りでは歌の発想を持ち込み、大部分を事前に組み立てたうえで、残りを演奏時の判断に委ねる進め方を採っている。
HIROKAZの足元はメイン・ボードとサブ・ボードに分割され、Providenceの PEC-2 とPEC-4というスイッチャー、Limetone Audio JCB-4SMやVital Audio VA-ST1のジャンクション・ボックス、Free The Tone MB-5のMIDIボックスで全体が管理される。基本となるクリーン/リード/ソロの音色はアンプ2台のチャンネル切り替えで作り、そこに歪みや空間系で味付けするという考え方が土台にある。歪みではFriedmanの BE-OD、Bondi Effectsの Sick As Overdrive、Mad Professor Sweet Honey、Dan Electro The Breakdownを併用し、ブーストにXoticの EP Booster を置く。空間・変調系はBOSSの DD-500 Digital Delay、Maxon AD9Pro、MXR Phase 90、Maxon CS9Pro、strymon Flintなど。さらにDigiTechの Drop やWhammy 5、BOSS PS-5といったピッチ系、ボリューム・ペダルのKORG XVP-20、Mu-Tron Micro-Tron IIIのエンベロープ・フィルターも組み込まれている。Y-UPには、Eventideの H90、KarDiaNの Chloroform CHC13、Maestroの Discoverer Delay、Free The Toneの Flight Time FT-1Y、RJM Music Technologyの Mastermind LT なども登録されている。
RYU-TAはESPのシグネチャー・モデル「一角」をメインとし、ホンジュラス・マホガニーのセットネックにSeymour Duncan SH-1n The '59とSH-4 JBを載せ、暗所で光るLuminlayのポジションマークを備えた仕様となっている。楽曲によってはGibsonのSG SpecialのようなP-90搭載機も使う。アンプはMarshallのJVMとMesa/BoogieのMark Vで、ギター本体とアンプで音を決める考え方から、チャンネル数の多い機種を選んでいる。ボードはFree The ToneのARC-3とJB-41を中核に、J. Rockett Audio Designs ArcherとBOSS JB-2の歪み、KATANA SOUND BLUE STRIPEのコンプレッサー、BOSS DD-3やMaxon AD999のディレイ、Electro-Harmonix OCEANS 11のリバーブ、strymon Mobiusのモジュレーションを曲ごとに設定する構成。ブースターを置かず、ギターのボリュームを絞った音色を活かす傾向がある点も、HIROKAZとの対比になっている。