BAND / 9MM PARABELLUM BULLET

9mm Parabellum Bullet

メンバー
3人
掲載している機材
114点
メンバーMembers 3人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

9mm Parabellum Bullet(キュウミリ・パラベラム・バレット)は、2004年3月に横浜で結成された日本のロックバンドである。菅原卓郎(ボーカル/ギター)、滝善充(ギター)、中村和彦(ベース)、かみじょうちひろ(ドラム)の4人編成で活動を始め、ボーカリストもギターを弾くツインギターの編成を軸に据えている。

インディーズ期には2枚のミニアルバムを発表している。2005年12月8日に『Gjallarhorn』、2006年9月9日に『Phantomime』をリリースし、2007年5月16日の『The World e.p.』を経て、同年10月10日発表の『Discommunication e.p.』でメジャーデビューを果たした。

オリジナルアルバムは、2007年11月14日の1st『Termination』を皮切りに、『VAMPIRE』(2008年10月15日)、『Revolutionary』(2010年)、『Movement』(2011年6月15日)、『Dawning』(2013年6月26日)、『Waltz on Life Line』(2016年4月27日)、『BABEL』(2017年5月10日)、『DEEP BLUE』(2019年9月9日)、『TIGHTROPE』(2022年8月24日)、『YOU NEED FREEDOM TO BE YOU』(2024年10月23日)と重ねられている。アルバムの合間にはEPも挟まれており、『Black Market Blues e.p.』(2009年6月3日)、『Cold Edge e.p.』(2009年9月30日)、『カモメ e.p.』(2011年9月7日)などがある。2014年には結成10周年を機に初のベストアルバム『Greatest Hits』が発表された。

アニメ作品とのタイアップも複数ある。2016年7月20日発表のシングル「インフェルノ」はTVアニメ『ベルセルク』のオープニングテーマに、2017年6月7日発表の「サクリファイス」は同アニメ第2期のオープニングテーマに起用された。「サクリファイス」には「午後の鳥籠」などが併録されている。

編成には二度の大きな変化があった。ひとつは滝善充の腕の不調である。2016年6月19日の日比谷野外大音楽堂公演で左腕に不調が生じて演奏が中断し、その後の診察でジストニアの疑いが指摘された。同年11月9日、期間を定めずにライブ活動を休止することが発表されたが、これはバンドからの脱退ではなく、作品制作には引き続き関わるという形が取られた。ライブはサポートギタリストを加えた5人編成で継続され、HEREの武田将幸がその役割を担った。

もうひとつはドラマーの脱退である。2025年12月31日23時59分をもって、結成メンバーであるかみじょうちひろがバンドを離れた。結成の2004年3月から数えて21年にわたる在籍だった。バンドは以降3人体制で活動を続けること、決定済みの公演やイベントに変更はないことを公表している。

所属レーベルが公開しているバイオグラフィーでは、パンク、メタル、エモ、ハードコア、日本のポップスといった要素を横断する音楽性として紹介されている。速いテンポと目まぐるしい展開、2本のギターの絡み合いが楽曲の骨格を作っている。

ライブ面では、2009年9月9日に初の日本武道館公演を行い、チケットは完売、動員は約11,000人を数えた。2011年には韓国と台湾のフェスティバルに出演し、活動範囲を国外へ広げている。2014年には結成10周年として日本武道館2days公演を開催した。2019年には『DEEP BLUE』を携えた「FEEL THE DEEP BLUE TOUR 2019」を全10公演で回っている。

機材面では、3人ともESP系のシグネチャーモデルを持つ点が特徴的である。菅原卓郎のメインギターはESPのシグネチャーモデル「Trickster」で、トレモロユニットとSeymour Duncan SH-18 Whole Lotta Humbuckerを組み合わせた仕様。これに加え、『DEEP BLUE』の時期に作られたハードテイル仕様の個体や、クリーントーン用に『TIGHTROPE』の制作で用いられた「Bricoleur」も併用している。足元はBOSS ES-5をスイッチャーの中核に据えたコンパクトな構成で、TC Electronic PolyTune 3、One Control Pale Blue Compressor、BOSS OD-1X、Walrus Audioのハイゲイン・ディストーション、Electro-Harmonix OP-AMP Big Muff、Providence Chrono Delay、BOSS RV-6などが並ぶ。

滝善充のシグネチャーモデルは、EDWARDS Platinum Editionからリリースされた「KARMASTER」である。アルダー材を薄く積層して厚みを抑えたボディを持ち、軽さを最優先に設計されている点が最大の特徴で、この構造上の都合からコントロール類はブリッジの後方に配置されている。ピックアップはSeymour Duncan SH-6 Distortionセット、ブリッジはESP Custom Labのフィックスドタイプ。それ以前のシグネチャーモデルは「SUFFER」で、ネック仕様はKARMASTERに引き継がれている。

中村和彦のシグネチャーベースは、ホワイトアッシュボディにSeymour Duncan SMB-4Aを搭載した「MUDAI」。マスターボリュームと3バンドEQ、EQスルースイッチという構成である。後に9本限定で製作された「KN-0」も同じくホワイトアッシュボディで、ピックアップはESP Custom Labのもの、ペグにはHipshotのBass Xtenderが組み込まれ、素早い変則チューニングに対応する。廉価ラインとしてEDWARDSから「E-MUDAI」、GrassRootsから「G-MUDAI」も展開された。アンプはAmpegで統一されており、SVT 1987 Limited Editionをメインヘッド、SVT-VRをバックアップに、キャビネットはSVT-810Eを使う。EQを大きく動かさず、歪みはアンプではなく足元で作るという考え方を取っている。ベース・マガジンのインタビューでは、自宅でライン録りした音をスタジオでリアンプする制作方法についても語られている。Y-UPには彼の使用機材として、Tech 21のSansAmp Bass Driver DI、MXRのM288 Bass Octave DeluxeやM82 Bass Envelope Filter、EBSのUniChorus、IbanezのPD7 PHAT-HED、XoticのBB Preamp、PalmerのPDI-CTC、AmpegのSVT-410HLF、ESPのピックPA-9mmKAZUHIKO10なども登録されている。

メンバーの別活動としては、菅原卓郎と滝善充による「キツネツキ」がある。2017年から動き出したユニットで、菅原がギター・ボーカル、滝がドラムを担当するベースレス編成を取る。滝の腕の不調をきっかけに、リハビリを兼ねて無理なく続けられる音楽活動として始められたものである。