BAND / HOMECOMINGS

Homecomings

メンバー
2人
掲載している機材
27点
メンバーMembers 2人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

Homecomings(ホームカミングス)は、2012年に京都で結成されたバンド。畳野彩加(ボーカル/ギター)と福富優樹(ギター)を中心に、インディーロック、エモ、シューゲイザー、ポップスの要素を行き来する2本のギターのアンサンブルと、日本語と英語を織り交ぜた歌詞で知られる。結成時は畳野彩加、福富優樹に加えて福田穂那美(ベース/コーラス)、石田成美(ドラム/コーラス)が在籍する4人編成で、その後の二度の編成変更を経て、2025年末以降は畳野彩加と福富優樹の2人体制で活動している。

メンバーは大学の音楽サークルで知り合い、2012年に京都を拠点としてバンドを始めた。メジャーデビューまでの期間は長く、その間に自主制作作品やインディーレーベルからのリリースを重ねている。公式のディスコグラフィーには、『Homecoming with me?』『I Want You Back EP』『Somehow, Somewhere』『HURTS』『ANOTHER NEW YEAR』『SALE OF BROKEN DREAMS』『SYMPHONY』『WHALE LIVING』といったメジャーデビュー以前の作品が並ぶ。シンガーソングライターの平賀さち枝との共作名義によるリリースもこの時期に残されている。

バンドの名前が広く知られるきっかけのひとつが、映像作品への楽曲提供だった。2018年公開の京都アニメーション制作の映画「リズと青い鳥」には、主題歌として「Songbirds」が起用されている。2019年公開の映画「愛がなんだ」には主題歌「Cakes」が起用された。

2021年5月12日、アルバム『Moving Days』をIRORI Recordsからリリースし、メジャーデビューを果たした。同作には映画「愛がなんだ」主題歌のアルバム・バージョンなど、それまでの活動の延長線上にある楽曲が収められている。

2023年4月にはアルバム『New Neighbors』を発表した。リードトラックの「ラプス」は、同年4月に放送が始まったTVアニメ「君は放課後インソムニア」のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲で、起用は2023年2月に公式サイトで発表された。2024年11月には、メジャー3作目となるアルバム『see you, frail angel. sea adore you.』をリリースしている。2026年1月14日には新曲「knit」を発表し、同曲は杉咲花が主演し今泉力哉が監督・脚本を手がけた日本テレビ系水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」の主題歌に起用された。「knit」は畳野彩加が作曲、福富優樹が作詞、編曲をHomecomings名義で手がけている。

編成は2020年代半ばに二度変わっている。ドラムの石田成美は、2024年2月10日の京都・KBSホール公演をもってバンドを離れた。結婚を経て今後の生活を考えた結果、ほかの3人と同じペースで音楽活動を続けることが難しいと判断したことが、公式サイトで説明されている。これ以降、バンドは3人編成となった。ベースの福田穂那美は、2025年12月18日にEX THEATER ROPPONGIで行われた公演「the aquarium of illumination and night glare」をもって卒業した。同年12月4日には京都MUSEで関西でのラスト公演「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor?」も行われている。以後、Homecomingsは畳野彩加と福富優樹の2人によるバンドとして続いている。

サウンドの核にあるのは、2本のギターの重ね方である。ギター・マガジンの取材では、畳野彩加がコードネームを意識せず響きの良さで押さえる位置を決めていること、福富優樹がソロよりも歌えるフレーズを重視し、畳野彩加の直感的なボイシングを整理する役回りを担っていることが語られている。オープン弦を生かしたボイシングやカポの使用、add9やsus4的な響き、ギターを和音としてだけでなくリズムの要素として機能させる発想などが挙げられている。参照点としてはスピッツにおけるオープン弦の扱いやUSインディーロックの名前が挙がっており、『Moving Days』の制作は各自が離れた環境でLogicを用いて進められ、可能な限りフレーズを重ねてから不要な部分を削っていく方法が採られた。

ライブ活動では、FUJI ROCK FESTIVALに5度出演しているほか、台湾やイギリスでの海外公演も行っている。Mac DeMarcoやJulien Bakerといった海外アーティストの公演にも帯同してきた。2026年2月からは、全国ツアー「I'm not ok. you're not ok. and that's ok.」が行われている。

福富優樹のギターはフェンダーが軸になっている。1974年製のFender Mustangを主軸に据え、Fender American Professional TelecasterやFender Jazzmasterを曲や音色に応じて使い分ける。エフェクターはボードの規模が大きく、チューナーにTC ElectronicのPolyTune 3、歪みでは1981 InventionsのDRVを最も出番の多いディストーションとし、VemuramのJan Ray、Tone BakeryのCreme Doubleを併用、ファズにJHS PedalsのMuffuletta、ブースターにXoticのEP Boosterを置く。モジュレーション系はEarthQuaker DevicesのSea Machine V2とJHS PedalsのEmperor、ディレイはIbanezのAD9とEarthQuaker DevicesのAvalanche Run、リバーブとトレモロにStrymonのFlintという構成で、アンビエントな響きを作るためにStrymonのNightSkyも加えられている。ペダルの切り替えにはHotoneのPatch Kommander LS-10を使用している。

畳野彩加は、ライブの中心にGibson SG Standard 2016 Tを据えており、電装系に手を入れた個体を使っている。アコースティック・ギターはAlvarez YairiのFYM70、エレクトリックではFender American Professional Telecasterも用いる。足元はPolyTune 3に加え、Tone BakeryのCreme Double、Bondi EffectsのBreakers Overdrive、Mad ProfessorのSweet Honey Overdriveという3種のオーバードライブ、ディレイにMXRのCarbon Copy、リバーブにStrymonのBigSkyという編成で、パワーサプライにNoah'sarkのAC/DC-1を使っている。アンプは2人ともコンボ・アンプで、FenderのBlues Deluxe ReissueとLaneyのVC30-212が挙げられている。

Y-UPには両名の使用機材が登録されており、上記のほかにGibson ES-355やEarthQuaker DevicesのDispatch Masterなども確認できる。