BAND / RED ORCA

RED ORCA

メンバー
2人
掲載している機材
79点
メンバーMembers 2人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

RED ORCA(レッド・オルカ)は、ドラマーの金子ノブアキを中心に2019年に始動した日本のオルタナティヴ・ロック・バンドである。編成は金子ノブアキ(ドラムス)、来門(ボーカル)、PABLO(ギター)、同道公祐(ギター)、草間敬(シンセサイザー/マニピュレート)で、ベースは始動時から2023年9月まで葛城京太郎が務めた。ロックのバンド・サウンドにラップとプログラミングを組み合わせた音楽性を軸とし、音源はPARADOXからリリースされている。

出発点は金子ノブアキのソロ活動にある。金子は2009年からソロ名義での制作と公演を続けており、ライブハウスで鳴らすための編成を組もうとしたことがRED ORCA発足の動機になった。ソロ作品の制作を共にしていた草間敬とPABLOに加え、映画音楽を手掛ける際にラップを必要としたことから来門に声を掛け、ほぼ同じ時期に葛城京太郎と偶然の再会を重ねたことがベーシストの加入につながった。金子と来門は長い付き合いがあり、草間敬は金子が制作面で師と位置づける存在、PABLOは長年のライブ・パートナーという間柄で、それぞれ別の経路をたどって1つのバンドに集まった。

プロジェクトとしての告知は2019年9月に行われ、新曲「ORCA FORCE」のティーザー映像が公開されるとともに、同年12月の初ライブ開催が発表された。バンド・メンバーが正式に明らかにされたのは2019年11月で、来門とPABLOの参加もこのタイミングで公表されている。音源では2019年11月8日にデジタル・シングル「MANRIKI」が配信され、同年11月29日公開の映画『MANRIKI』とのタイアップ曲となった。「ORCA FORCE」も同月に配信リリースされている。初のライブは2019年12月18日の東京・SPACE ODD、12月20日の大阪・ROCK TOWNの2公演で、ここからバンドとしての活動が本格的に始まった。

1stアルバム『WILD TOKYO』は2020年3月20日にリリースされた。全10曲入りで、収録曲は「ORCA FORCE」「beast test」「Night hawk」「Phantom Skate」「Octopus」「LOBO~howl in twilight~」「ILLUSIONS~Jump over dimension~」「MANRIKI」「Saturn」「Rainbow」。BARKSの取材では、このアルバムを作り上げる過程で、金子ノブアキのソロ・プロジェクトの延長として始まった集団がバンドとしての性格を帯びていった経緯が語られている。葛城京太郎のベースラインがバンドとしての音像を決定づけたこと、リハーサルの場で新たなメロディの要素が生まれたことなども、その中で説明されている。

2023年2月には5曲入りのミニ・アルバム『beyond the darkn(Es)s』を配信リリースした。収録曲は「Touchdown the Killer」「Buddhism (The shine will comeback)」「Grave Digger Man」「The Beats of Deathless」「Beyond the Wind」で、既発の2曲に新曲3曲を加えた構成になっている。金子ノブアキが作曲を主導した「Touchdown the Killer」はアクションRPG『ノーモア★ヒーローズ3』をモチーフにした楽曲で、ミュージック・ビデオには実際のゲームプレイ映像が使用された。

編成面では、始動時のメンバーにギタリストの同道公祐が加わり、ギターにPABLOと同道公祐の2名が名を連ねる体制となった。2023年9月11日にはベーシストの葛城京太郎の脱退が発表されている。20代後半を迎えて、海外展開を視野に入れた音楽家として自分にしかできない挑戦をしたいという理由によるもので、バンドとの話し合いのうえでの合意とされた。以降は金子ノブアキ、草間敬、PABLO、来門、同道公祐の5人に、サポート・ベーシストを迎える形で活動が続けられている。

音楽性については、始動時にデジタル・ハードコアと儚さ・美しさを併せ持つサウンドとして紹介された。金子ノブアキは、90年代のカルチャーがバンドの背骨になっていること、グランジやミクスチャー、ヒップホップが土台にあることを説明している。来門のラップと歌、PABLOと同道公祐によるギター、草間敬のシンセサイザーとマニピュレートが重なる構成で、生演奏と打ち込みの両方を前提とした音作りが取られている。BARKSの取材では、メンバーが理論よりもリズムの感覚や直感を共有して制作を進めていることにも触れられている。

ライブは2019年12月の東京・大阪2公演から始まった。2023年3月から4月にかけては『beyond the darkn(Es)s』を掲げた全国5会場のツアーを開催しており、約1年半ぶりのワンマン公演として、3月5日の横浜公演で幕を開け、4月7日の渋谷公演で締めくくられた。

機材と音作りの面では、ドラムの金子ノブアキがリズム&ドラム・マガジンの取材で、RED ORCAでのドラミングはRIZEやAA=での演奏に比べて音数が多く、前のめりで攻めたグルーヴになると説明している。ツイン・ペダルを導入したこと、以前は裸足でペダルを踏んでいたがボクシング・シューズを履くことも増えたことにも触れている。Y-UPでは金子ノブアキの使用機材として、Pearlのドラム・キットであるMasters StudioやReference Pure、Masters Retrospec、スネアのMatt McGuire MM1465S/C、SABIANのシンバルであるAAX Stage CrashやVault Artisan Ride、HH Regular Hats、さらにEliminator Redline P-2050Cなどのペダルを確認できる。

ギターのPABLOは、エフェクターを軸にした音作りで知られる。Y-UPには50点を超えるエフェクターが登録されており、Chase Bliss AudioのThermaeやBlooper、StrymonのVolante、Hudson ElectronicsのBroadcast、Electro-HarmonixのBig Muff Piやポリフォニック・オクターバーのPOG、BOSSのGT-1000など、オーバードライブからディレイ、ルーパー、マルチエフェクターまで幅広い機種を見ることができる。歪みと空間系を重ねて質感を作るタイプの機材構成であることが、その一覧からうかがえる。

メンバーはそれぞれRED ORCA以外の活動を持つ。金子ノブアキはRIZEのドラマーであり、俳優としても活動している。来門はROSとSMORGASのボーカリストとして知られ、PABLOはPay money To my Painと POLPOに参加している。これらはいずれもRED ORCAとは別軸の活動であり、バンドとしての歴史とは切り分けて扱われる。