Pay money To my Pain
- メンバー
- 3人
- 掲載している機材
- 90点
サポートメンバーを含む場合があります。
Pay money To my Pain(ペイ・マネー・トゥー・マイ・ペイン)は、日本のラウドロック/ヘヴィロック・バンド。P.T.P、PTPとも表記される。編成はK(ボーカル)、PABLO(ギター)、T$UYO$HI(ベース)、ZAX(ドラム)の4人で、所属レーベルの公式プロフィールでは2004年結成と記載されている。ヘヴィなギター・リフと歌メロを併せ持つサウンドで、2000年代後半以降の日本のラウドロック・シーンの土台を築いたバンドとして位置づけられている。
結成時はこの4人にギターのJINを加えた5人編成で、2本のギターを擁するかたちで活動を始めた。JINは2008年4月に脱退し、以降はギター1本の4人編成となった。バンドの中心にはKのボーカルがあり、レーベルの公式プロフィールでも、メンバーの存在感とKの声、楽曲のスケール感と振り幅が特徴として挙げられている。
メジャーデビューは2006年12月6日に発表したシングル「Drop of INK」で、レーベルはVAP。以後、シングルとアルバムをコンスタントに発表しながら、ライブハウスとフェスの両方で活動範囲を広げていった。
オリジナル・アルバムは4作を残している。2007年の1st『Another day comes』、2009年の2nd『after you wake up』、2011年の3rd『Remember the name』、そして2013年の4th『gene』である。『gene』はKの死後にリリースされた作品で、生前に録音されていた音源をもとに完成させられた。レーベルの公式プロフィールによれば、この制作にはMasato(coldrain)、葉月(lynch.)、Koie&Teru(Crossfaith)、Taka(ONE OK ROCK)、KYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS)、JESSE(RIZE)が参加している。
編成の面で決定的な転機となったのが、ボーカルKの死である。Kは2012年12月30日に心不全のため死去した。バンドはその後、2013年12月30日にZepp Tokyoで行った「From here to somewhere」をもって活動を休止した。休止から6年以上を経た2020年2月2日には、coldrain主催の「BLARE FEST. 2020」に出演し、一夜限りの復活ライブを行っている。
ライブ活動では、SUMMER SONICへの常連出演のほか、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、PUNKSPRINGといった大型イベントに出演した。2011年にはAIR JAMのステージにも立っている。2012年にはEvanescenceやSuicidal Tendenciesといった海外アーティストとの共演も実現しており、国内のラウドロック勢のなかでも海外バンドと並ぶ位置で紹介される機会が多かった。
音作りの面では、ダウン・チューニングを前提としたローエンドの重さが軸になっている。PABLOはロング・スケール設計で知られるdragonflyのギターを使用してきたギタリストで、同社のシグネイチャー・モデル「MAROON CUSTOM 666 - RED DEVIL」が数量限定の受注生産で発売されている。スケールは666mm(26.2インチ)、ボディはハード・メイプル・トップとマホガニー・バック、ネックはメイプル、指板はパーフェロー、ピックアップはDiMarzio D Sonic、フィニッシュはグロス・ブラックという仕様で、ドロップ・チューニングでも輪郭が崩れないことを狙った設計になっている。2020年の復活ライブでも、PABLOはdragonflyのMAROON666系のモデルを手にしている。Y-UPでは、PABLOの使用機材としてdragonflyのMaroon666 RED DEVILのほか、PRSのSingleCut、GibsonのLes Paul Standard、アンプではMarshallのJVM410Hなどを確認できる。
ベースのT$UYO$HIは、Pay money To my Pain時代に3弦ベースを使っていたことで知られる。本人はSNSで、Pay money To my Pain時代に使っていた3弦ベースも、その後に使うプレシジョン・タイプとジャズ・タイプも、いずれもCombat Guitarsで製作したものだと説明している。Y-UPにも、Combat GuitarsのCustom 3-String BassやCustom Precision Bass、Custom Jazz Bassが登録されており、周辺機材ではTech 21のSansAmp Bass Driver DI、アンプ関連ではSunnの300TやAmpegのSVT-810Eといった機材名が並ぶ。ドラムのZAXについては、Y-UP上でDWのCollector's Series Mapleのキットや、ZildjianのZ Custom Crash、Z Custom Chinaといったシンバルが確認できる。
メンバーの別活動としては、活動休止後にT$UYO$HIとZAXがRIZEのJESSEらとThe BONEZで活動していることが挙げられる。T$UYO$HIは2000年にdrug store cowboyのベーシストとしてデビューしたプレイヤーで、Pay money To my Painの結成に加わる以前からキャリアを重ねており、2019年からはDragon Ashのサポート・ベーシストも務めている。ZAXは2025年9月にHi-STANDARDのドラマーとして加入したことが報じられている。
バンドの歩みは映像作品としてもまとめられている。ドキュメンタリー映画『SUNRISE TO SUNSET』と、活動休止となった最終公演の映像『From here to somewhere』は、2024年5月8日にBlu-rayおよびDVDでリリースされた。ドキュメンタリー本編は145分で、未発表映像とメンバーのインタビューを収録している。