BAND / TK FROM LING TOSITE SIGURE

TK from 凛として時雨

メンバー
3人
掲載している機材
48点
メンバーMembers 3人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

TK from 凛として時雨(ティーケー・フロム・リントシテシグレ)は、スリーピースのロックバンド 凛として時雨 でボーカルとギターを担当する TK によるソロプロジェクトである。2011年にこの名義での活動を開始し、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから作品を発表している。固定のバンドメンバーを持つ形態ではなく、作品ごと・ツアーごとにドラム、ベース、ピアノ、ヴァイオリンやチェロといった奏者を迎える編成が採られ、3人編成のバンド本体では扱いにくい楽器や音数を取り込むための枠組みとして機能している。

この名義での最初の作品は、2011年4月27日に完全生産限定でリリースされた『film A moment』である。CDシングルではなく映像作品を主体としたパッケージで、「introduction」「white silence」「film A moment」の3曲を収録し、TK自身がスコットランドとアイルランドで8mmフィルムによって撮影した映像と、同じ旅で撮った写真をまとめた100ページを超える写真集が組み合わされていた。音源のリリースというより、映像・写真を含めた作品全体で始動を示す形が取られている。

初のフルアルバムは、始動から約1年2か月後の2012年6月27日に発表された『flowering』である。ドラムにBOBO、ベースに日向秀和を迎え、ピアノやストリングス、フルートなどが加わったアレンジが用いられた。ここで提示された「バンド編成の外側にある楽器を持ち込む場」という性格は、以降の作品にも引き継がれていく。

2014年8月27日には2作目のアルバム『Fantastic Magic』がリリースされた。全10曲の中には Chara が参加した「蜃気楼」が収められている。同じ2014年、この名義として初のシングルとなる「unravel」が発表され、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』のオープニングテーマに起用された。

「unravel」はリリース後も長く再生され続け、Spotifyでのストリーミング再生数が2億回、さらに3億回を突破したことがそれぞれ報じられている。2023年には Ado によるカバーが発表されるなど、他のアーティストに歌い継がれる曲にもなった。

アニメ主題歌の仕事はその後も続いている。2016年9月7日にリリースされた「Signal」はTVアニメ『91Days』のオープニングテーマ、2018年11月21日にリリースされた「katharsis」はTVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』最終章のオープニングテーマとして書かれた曲である。2022年にはTVアニメ『チェンソーマン』のために「first death」が、2024年にはTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期のオープニングテーマとして「誰我為」が書かれた。アルバムとしては、2016年に『white noise』、2020年に『彩脳』が発表されている。

『彩脳』から約5年を経た2025年4月16日には、アルバム『Whose Blue』がリリースされた。ディスク1には12曲が収められ、稲葉浩志 が参加した「Scratch」、ヨルシカのsuisが参加した「Synchrome」、ケンモチヒデフミとの共作「Microwaver」、「first death」の新録バージョン、「誰我為」などが並ぶ。ディスク2は「brain films」と題され、TKが映像作品のために制作したインストゥルメンタル11曲で構成されている。初回生産限定盤にはドキュメンタリー映像とミュージックビデオを収めたBlu-rayが付属した。

サポート編成は年代によって入れ替わってきた。ドラムの BOBO は『flowering』以来、この名義の中心的な奏者として関わり続けている。ベースは『flowering』に参加した日向秀和のあと複数の奏者が務め、2018年11月からは 吉田一郎 が加わった。ピアノやヴァイオリン、チェロの奏者も作品やツアーごとに顔ぶれが変わっており、鍵盤では ちゃんMARI(FUKUSHIGE MARI) も参加している。特定の4人組・5人組として固定されない点が、バンドである 凛として時雨 との構造上の違いになっている。

ライブ活動は全国ツアーを軸に行われ、「error for 0」と題した自主企画のシリーズも重ねられてきた。2025年には『Whose Blue』に伴うツアーが行われ、2026年には「TOUR 2026 生癖 -seiheki-」の開催と、同年12月27日の日本武道館公演が発表されている。ソロ名義としての活動年数は、2026年時点で15年に達している。

機材面で最も分かりやすい指標になるのが、シェクターがTKのシグネチャーモデルとして製作している AC-TK-TE/SIG である。テレキャスター・タイプのボディシェイプを持ち、アッシュ・ボディにメイプル・ネック(TKオリジナルのグリップシェイプ)、ホンジュラス・ローズウッド指板、25 1/2インチスケール、22フレット仕様。ピックアップにはSCHECTER MONSTER TONE TEとSeymour Duncan STL-1が組み合わされ、ブリッジはGOTOH GTC-201が搭載される。同社からは、より手に取りやすい価格帯のPA-LS/TKも用意されている。

Y-UPには TK の使用機材として、ギターでは AC-TK-TE/SIG のほか Fender の Telecaster が登録されている。アンプ/アンプ関連では Fender の 65 Twin Reverb と Showman、Kemper の Profiler、Universal Audio の OX Amp Top Box を確認できる。足元では Eventide の H9、DigiTech の DigiDelay、Arion の SPH-1 Stereo Phaser、Vemuram の Jan Ray、Barbarossa の URANUS、One Control の TORNADO Drive Brass といった空間系・歪み系が並ぶ。制作環境側では Steinberg の Cubase Pro、Apogee の Symphony I/O Mk II と AD-16、モニターの Focal / Solo6 Be、マイクの Peluso / P-67 と Shure / SM57 が登録されており、ギターの音作りからレコーディングまでを含む機材の登録が確認できる。

名義の母体である 凛として時雨 は、TK、345、ピエール中野 の3人編成のバンドであり、TK from 凛として時雨 はそれとは別軸のプロジェクトとして並行して続けられている。バンド名義とソロ名義で作品のリリース元やスタッフ体制を共有しつつ、編成と音の作り方の面で使い分けられている点が、この名義の位置づけを示している。