凛として時雨
- メンバー
- 3人
- 掲載している機材
- 44点
サポートメンバーを含む場合があります。
凛として時雨(りんとしてしぐれ)は、TK(Vocal & Guitar)、345(Vocal & Bass)、ピエール中野(Drums)の3人によるロックバンドで、2002年に埼玉県で結成された。海外向けには「Ling tosite sigure」と表記される。所属レーベルの公式プロフィールでは、TKが北嶋徹、345が中村美代子、ピエール中野が中野正俊という本名とともに紹介されており、ギターとベースを担当する2人がそれぞれボーカルを取る、男女ツインボーカルの3ピース編成をとっている。
結成当初はピエール中野とは別のドラマーが在籍していたが、2004年にピエール中野が加入したことで、TK・345・ピエール中野という3人の編成が固まった。初期は自主制作の音源と自主企画のライブを軸に活動し、2005年11月には自主レーベルの中野レコーズからファーストアルバム『#4』を発表している。この自主レーベルを拠点とする時期は、メジャー契約を結ぶ2008年まで続いた。
メジャーへの移行は2008年12月で、1曲入りシングル『moment A rhythm』を発表し、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからメジャーデビューした。以降の作品は同レーベルからリリースされている。
アルバムは、自主レーベル期の2007年8月に発表した2作目『Inspiration is DEAD』、メジャー移行後の2009年の『just A moment』、2010年9月の『still a Sigure virgin?』、2013年の『i'mperfect』と、数年おきに発表されてきた。このうち『still a Sigure virgin?』は、オリコンの週間アルバムチャートで1位を記録している。2012年11月14日に発表したシングル「abnormalize」は、フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で同年10月11日から放送されたTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』のオープニングテーマに起用された。バンドにとって初のアニメ主題歌となった曲で、その後も同シリーズとの関係は続き、中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)がリミックスしたバージョンが劇場版『PSYCHO-PASS』の主題歌に使われ、2019年3月に配信されている。
アルバムの発表間隔は長く、2018年2月14日に『#5』を出したあと、5年を空けて2023年4月12日に『last aurorally』を発表した。同年5月には「アレキシサイミアスペア」を配信するなど、アルバムの前後で単曲のリリースも行っている。
楽曲の作詞・作曲はTKが担当する。ギター、ベース、ドラムという最小構成を保ったまま、TKと345の2人がボーカルを分け合う形をとっており、この男女ツインボーカルによるメロディと、曲中で目まぐるしく展開が切り替わる構成が、レーベルの公式プロフィールでもバンドの特徴として挙げられている。
ライブ活動では、2010年4月17日にツアー「I was music」の最終公演としてさいたまスーパーアリーナに立ち、初の単独アリーナ公演を行った。翌5月にはイギリスをまわるツアーを実施し、ブライトンで開催される音楽フェスティバルThe Great Escapeにも出演している。2013年6月28日には、日本武道館で初のワンマン公演を行った。全国ツアー「凛として時雨TOUR 2013 "Dear Perfect"」の一環でありながら、結成10周年を記念して「10th Tornado Anniversary」と題された公演で、9,000人を動員した。2023年にはアルバム『last aurorally』に伴う「凛として時雨 aurora is mine tour 2023」を4月から6月にかけて実施し、Zepp Sapporo、Zepp DiverCity Tokyo、Zepp Nagoya、Zepp Osaka Baysideなどを回った。同年12月8日には東京ガーデンシアターで、メジャーデビュー15周年を記念する公演「凛として時雨 Tornado Anniversary 2023 ~15m12cm~」を開催している。
機材面では、TKと345がともにSCHECTERとシグネチャーモデルを制作している点が目を引く。TKのモデルはテレキャスター・タイプで、アッシュ・ボディにメイプル・ネックとローズウッド指板を組み合わせ、ピックアップにはSchecterのMonster Tone IIとSeymour DuncanのSTL-1を積む仕様で市販された。ボディ裏側にストラップピンを配置するなど、本人の使い方に合わせた仕様変更も加えられている。Y-UPでは、TKの使用機材としてSchecterのAC-TK-TE/SIGやFenderのTelecaster、アンプの65 Twin Reverb、Kemper Profiler、Eventide H9、Barbarossa URANUSといった登録を確認できる。
345のシグネチャーモデルは、プレシジョン・ベースとジャズ・ベースのピックアップを組み合わせたPJレイアウトのAC-345-PJ-WH/SIGで、楽器誌の機材紹介でも使用ベースとして取り上げられている。アンプはORANGEのAD200B MK3をヘッドに、OBC410とOBC115のキャビネットを併用し、DIにA-Designs AudioのREDDIを通す構成が紹介されている。足元はプリアンプ、歪み、モジュレーション、ベース・シンセを多段に並べた大型のボードで、Y-UPにもTech 21のSansAmp Bass Driver DI、ShigemoriのTRACKS、IbanezのPD7 PHAT-HED、BOSSのSYB-5 Bass Synthesizerといったペダルが並んでいる。
ピエール中野は、ドラムにTAMA、シンバルにZildjianという組み合わせで知られる。ドラムセットはStarclassic Performer B/Bで、カバーリングにRock Chromeを選び、22インチ×18インチのバスドラムに10・12・13インチのタムと16インチのフロアタム、ステンレススチール・シェルのスネアPSS455A、ハイハットスタンドにIron CobraのHH905という構成をとる。手前側の3つのタムを大きく傾けるセッティングは初期から変わっていない。TAMAからはシグネチャー・スネアのほか、ヒッコリー材のシグネチャー・スティックH-NPも製品化されている。Y-UPにはZildjianのZHT Hi-Hats、A Custom Rezo Crash、A Custom Projection Crash、A Custom Ping Ride、Oriental China Trash、Oriental Trash Splashといったシンバル類に加え、スネアのNP1465や、DWのペダル9000なども登録されている。
メンバーはバンド外でも活動している。TKは「TK from 凛として時雨」名義でソロ作品を発表している。345は2012年に、MO'SOME TONEBENDERの百々和宏、L'Arc-en-Cielのyukihiroとgeek sleep sheepを結成し、同バンドは2013年秋にメジャーデビューした。345はアコースティック編成のユニットti-ti.uuにも参加している。これらはいずれも凛として時雨本体とは切り離された、メンバー個々の活動である。