ティアドロップと呼ばれる涙滴型のソリッドボディを持つエレクトリックギター。VOXは1962年にロンドン・デザイン・センターへ依頼し、他社製品と一目で見分けられる独自形状を設計させた。その流れで1963年に登場し、当初はファントムの名を冠していたが、既存モデルとの混同を避けるため後に呼称が短縮された。ピックアップはシングルコイル3基で、切り替えはロータリー式ではなく3ポジションのトグルスイッチを用いる。ビブラートユニットと、2方向に働く独自のストリングダンパーを備える。スケールは25.5インチ、22フレットの取り外し可能なネックはCシェイプで、ゼロフレットとパーロイドのドットインレイを持ち、トラスロッドの調整はネックの付け根側で行う。ボディ裏には着脱式のクッションが付く。1965年には需要の拡大を受け、英国JMIによる生産に加えてイタリアのEkoでも製造され、Eko製のネックにはねじれを抑えるアルミ製のダブルT型押し出し材が仕込まれている。米国でのモデルナンバーはV222。同じティアドロップ系には、シンラインのエレクトリックアコースティックV252、12弦のV223、9弦のV231、ベースのV224およびV248といった派生機種が展開された。
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