PRSが2000年に発表した初のシングルカッタウェイ・モデル SingleCut をベースに、同社創業20周年にあたる2005年の記念仕様として用意されたエレキギター。マホガニーバックにカーブドメイプルトップを組み合わせたボディ、マホガニーネック、ローズウッド指板、25インチスケール、10インチの指板ラジアス、22フレットという基本設計は無印のSingleCutを踏襲し、ネックシェイプはWide Fat。ピックアップはPRS #7のトレブル/ベースを搭載し、ボリューム2+トーン2に、アッパーホーンの3ウェイトグルスイッチという操作系。ブリッジはサドルを個別に調整できるPRSのラップアラウンド型ストップテイルで、ペグはクルーソンスタイルのチューリップ型。無印との最も分かりやすい違いは装飾面にあり、記念仕様向けに用意されたBirds in Flightインレイは、ペレグリンファルコン、マーシュホーク、ルビースロート・ハミングバード、コモンターン、クーパーズホーク、カイト、ストームペトレルなど各ポジションに異なる鳥をあしらい、鳥本体と飛跡の部分で色の異なる貝材を使った2トーンで表現される。ただし20周年モデルのすべてがこのインレイを備えるわけではない。上位仕様のArtist Packageを選んだ個体には、アーティストグレードのキルトメイプルトップやブラジリアンローズウッドの指板・ヘッドプレートが与えられる。トップ材のグレードを示す10 Top仕様や、ストップテイルに代えてトレモロを搭載したTrem仕様も存在する。なおSingleCutは登場後にギブソンから商標をめぐる訴訟を受け、2004年に製造・販売の差し止めが出たものの、2005年に連邦控訴裁がこれを覆して生産が再開されており、20周年仕様はその再開の時期と重なる。
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