Gibsonのエレクトリックベース。1963年に発表され、Firebirdギターと同じく自動車デザイナーのRay Dietrichが外形を手がけた、左右非対称のボディが外観上の軸になっている。Gibsonのベースとして初めてスルーネック構造を採用し、9プライのセンターブロックにマホガニーのウイングを接合する組み方だった。スケールも当時のGibsonベースが30.5インチ中心だったのに対し34インチのロングスケールとなり、ローエンドの押し出しとテンション感が従来機と大きく変わっている。登場時のラインナップはピックアップ1基のThunderbird IIと2基のThunderbird IVの2種類で、IとIIIが存在しないのは6弦のFirebird I / III / V / VIIとの間に番号を割り振ったため。初期型はトレブル側のホーンが前方に張り出す、いわゆるリバースボディ。ただし製作の手間とコストがかさみ、重量のあるペグを備えたヘッド周りが折れやすいという弱点もあって、リバース仕様の生産は1965年に一度終了した。その後はホーンの向きが入れ替わったノンリバースボディへ移行し、コストの高いスルーネックも一般的なセットネック構造に置き換えられている。以降も断続的に生産と再設計が重ねられ、レギュラーラインのモデルではソリッド・マホガニーのボディにマホガニーのセットネック、SlimTaperネックプロファイル、20フレット、ナット幅1.6インチ、34インチスケールという構成をとる。ピックアップはEB Bass Humbuckingを2基搭載し、コントロールは各ピックアップ独立のボリューム2つとマスタートーン。ヘッドストックはノンリバース形状で、Hipshot Ultralite Mini-Cloverのチューニングマシンと、弦間ピッチや高さを細かく追い込めるHipshot Supertoneブリッジ、3プライのホワイト・ピックガードを備える。
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