ベース用のシンセサイザー・ペダルで、MIDI音源としても動作する。ハンガリーの設計者Andras Szalayによる開発で、2014年に個人プロジェクトとして始まった。生産終了したAkai Deep Impactに着想を得ており、その9種類の音色を再現したうえで機能を大きく広げている。音源部は512kHzのオーバーサンプリングで動作する4基のVCOを持ち、ノコギリ波、三角波、パルス幅変調した矩形波を扱う。入力したベースの音を移調する3基のピッチシフターも備える。フィルターは12dB/octと24dB/octのスロープを選択でき、エンベロープシェイパーや、母音のような響きを作るフォルマントフィルターも通せる。エフェクト部にはコーラス、フランジャー、スラップバックディレイ、リバーブ、オーバードライブ、4バンドのパラメトリックEQを内蔵する。本体は155×125×65mmで、4つのノブ、2つのフットスイッチ、3桁のLEDディスプレイという構成。中央のノブで11種類の編集項目を切り替え、別のノブで入力と出力のレベルを調整する。入力レベルは信号機のように色分けされたLEDで確認でき、クリップを避けやすい。パッチは99個を10バンクに分けて保存する。MIDI INとMIDI OUTのDIN端子を持ち、入力信号の有無でベースモードとMIDIモードを自動的に切り替える。WindowsとMac向けの無償エディターをMIDI経由で接続すると、より細かい音作りができる。ピッチ検出は6弦ベースの音域まで対応し、単音でクリーンに弾いた場合に安定する。ファームウェアはv3.60でコード領域を使い切り、2021年以降はハードウェアを刷新したV4世代へ移行した。V4ではVCO2をVCO1に同期させるオシレーターシンク、ベースおよびギターモードでのポルタメント、1V/octのアナログシンセを鳴らせるCV/Gate出力、ピッチ検出のレイテンシー低減、クリック感のあるパラメーターダイヤルと金属シャフトのノブが加わった。V4.5ではYamaha DX7互換のFMプログラム99種とバーチャルアナログ音色99種による2系統のエンジン、演奏順を組めるセットリスト機能が追加された。
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