DADARAY
- メンバー
- 3人
- 掲載している機材
- 45点
サポートメンバーを含む場合があります。
DADARAY(ダダレイ)は、ベースの休日課長、ボーカルとキーボードを担うREIS、キーボードとボーカルを担うえつこによる3人組バンドで、2017年に活動を始めた。楽曲の作詞作曲とプロデュースは川谷絵音が手掛けており、女性2人の歌と2台の鍵盤、そしてベースが作るグルーヴを軸にした「大人のポップス」を標榜する。バンド名は、芸術運動のダダイスムから取った「DADA」と、光を指す「RAY」を組み合わせた造語で、既成の秩序や常識を壊す光、という意味が込められている。
グループの起点になったのは、ゲスの極み乙女のベーシストである休日課長だった。自分が思い描く大人びたポップスを形にするため、ソロで歌っていたREISと、katyusha名義で活動していたえつこに声をかけ、スタジオでのセッションを重ねる中で編成が固まった。立ち上がりの時点では川谷絵音がプロデュースするプロジェクトという性格が強く、REISとえつこは、バンドとしての合意が固まる前にレコーディングへ入る形で参加している。その後、3人で音源制作とツアーを重ねるうちに、単発のプロジェクトから継続的なバンドへと実態が移っていった。
音源のリリースは2017年に集中している。4月5日にミニアルバム『DADAISM』、5月31日に『DADAMAN』、6月28日に『DADAX』と、3か月続けてミニアルバムを発表した。同年12月6日には13曲入りの1stフルアルバム『DADASTATION』をワーナーミュージック・ジャパンのunBORDEから発表し、これがメジャーデビュー作となった。2018年7月以降は、川谷絵音がワーナーミュージック・ジャパン内に立ち上げたレーベルであるTACO RECORDSへ活動の場を移している。
初期の代表的な楽曲には「イキツクシ」「誰かがキスをした」「美しい仕打ち」「block off」「灯火」「Breeze in me」などがあり、活動初年からライブの柱として演奏されてきた。2019年10月2日には、4作目のミニアルバムとなる『DADABABY』を発表した。6曲入りで、2人のボーカルと2台のキーボードという編成上の特徴を、それ以前より前面に出した内容になっている。
2021年9月22日には、『DADASTATION』から約4年ぶりとなる2ndフルアルバム『ガーラ』を発表した。全13曲収録で、通常盤(WPCL-13324)に加え、DVDが付く初回限定盤(WPZL-31912/3)が用意された。DVDには、2020年10月と2021年4月に行われた無観客配信ライブの映像が収められている。アルバムの1曲目に置かれた「Ordinary days」は、テレビ大阪とBSテレビ東京で放送されたドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』の主題歌で、このドラマは休日課長が手掛けたレシピ本を原作としている。アルバム発売に先立っては、収録曲の「黄昏のBAY CITY」が先行配信された。
アルバム発表後もデジタルシングルの形でリリースが続いており、「SODA」「LOVE 0517」「長い恋になりそうです」などを配信で発表している。2026年7月22日にはデジタルシングル「メイヨー」を発表した。
ライブでは、活動を始めた2017年の5月4日にVIVA LA ROCK 2017のGARDEN STAGEに出演している。この日は「美しい仕打ち」「block off」の2曲をアコースティックの編成で演奏したのち、「灯火」「誰かがキスをした」「Breeze in me」「イキツクシ」を続ける構成だった。2020年10月と2021年4月には無観客の配信公演を行い、2021年10月2日には東京国際フォーラム ホールCで「時雨になるのよ」と題した公演を開催した。
音楽面では、川谷絵音が楽曲を書き、歌と演奏をメンバーが担うという分業が続いている。REISとえつこという2人の歌い手が同居し、その2人がともに鍵盤を弾くため、重なり合うボーカルと鍵盤のアンサンブルが音像の中心にある。そこへ休日課長のベースが加わる編成であり、ギターを軸に組み立てるロックバンドとは違う形で、ベースと鍵盤からグルーヴを組み上げる構成になっている。フェスの場でも、速さや音量で押すのではなく、アコースティック編成を交えたアレンジの可変性を見せる方向で組み立てられていた。
機材面でまとまった情報が公開されているのは休日課長で、ベース・マガジンの取材では、ライブでの主軸としてSugi GuitarsのNB4を挙げているほか、同社のRMB Iも使っている。レコーディングでは1965年製のFender Jazz Bassを手に取る機会が多く、ショートスケールのFender Mustang Bassも所有する。アンプまわりでは、AKIMA&NEOSのWild Bass 100 DX HeadやMarkbassのCASA Head、BarefacedのキャビネットSuper Twin、AKIMA&NEOSのMulti Tube D.I.といった機材が挙げられている。
足元では、Darkglass Electronicsの歪み系ペダル、EventideのH9、Empress EffectsのCompressor、ベースシンセサイザーのFuture Impact I.などを曲ごとに使い分ける一方、レコーディングではエフェクターを通さずに録ることも多いという。歌と鍵盤が主役の編成の中で、ベースが低音とグルーヴの両方を引き受けるため、歪みや倍音を足す機材が並ぶ構成になっている。
鍵盤側については、Y-UPにREISの使用機材としてNord Pianoが登録されており、DADARAYの音の骨格を成す鍵盤の一端を確認できる。
メンバーはそれぞれDADARAY以外の場でも活動している。休日課長はゲスの極み乙女のベーシストであり、ichikoroにも参加しているほか、料理を趣味とし、レシピ本を刊行している。REISはnikiie名義でソロのシンガーソングライターとして活動しており、DADARAYではREISという名義を使い分けている。えつこはkatyusha名義での活動に加え、ゲスの極み乙女やindigo la Endのライブでサポートを務めている。