BAND / GESU NO KIWAMI OTOME

ゲスの極み乙女

メンバー
5人
掲載している機材
91点
メンバーMembers 5人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

ゲスの極み乙女(ゲスのきわみおとめ)は、2012年5月に結成された日本の4人組バンドである。編成はボーカル/ギターの川谷絵音、ベースの休日課長、キーボードのちゃんMARI(FUKUSHIGE MARI)、ドラムのほな・いこか(さとうほなみ)で、川谷絵音を中心に始まった。公式プロフィールでは、プログレッシブ・ロックとヒップホップを基調としながらポップなメロディを組み立てるバンドとして自らを規定しており、演奏技術に支えられた展開の読めない曲構成が特徴として挙げられている。楽曲の作詞・作曲は川谷絵音が手がける。

メジャー進出は2014年で、同年4月2日にミニアルバム『みんなノーマル』をワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルunBORDEからリリースしてメジャーデビューを果たした。続いて同年8月6日に、シングル『猟奇的なキスを私にして/アソビ』を発表している。デビューから短い期間で認知が広がり、以降はワーナーミュージック・ジャパンを発表の場としながら作品を重ねていくことになる。

2015年には『私以外私じゃないの』、続いて6月17日に『ロマンスがありあまる』をシングルとして発表した。『ロマンスがありあまる』は映画『ストレイヤーズ・クロニクル』の主題歌に起用されている。2016年にはアルバム『両成敗』を発表し、この作品を軸に全国規模のツアーを展開した。

2020年以降は配信シングルでの発表が増え、『もう全部終わりにしよう』(2020年5月29日)、『YDY』(2020年9月18日)、『悪夢のおまけ』(2022年8月31日)、『スローに踊るだけ』(2022年10月28日)、『Gesu Sped Up』(2022年11月18日)が公式ディスコグラフィーに並ぶ。結成10年の節目にあたる2022年5月11日にはベストアルバム『丸』を、2024年7月3日にはアルバム『ディスコの卵』をリリースしている。

バンド名の表記は途中で変わっている。結成当初の名義は「ゲスの極み乙女。」で、末尾に句点が付いていた。2022年6月18日に千葉・幕張イベントホールで開催された結成10周年記念ワンマン公演「解体」の終演後、この「。」を外して「ゲスの極み乙女」とする改名が発表された。この公演は同年11月9日にBlu-ray/DVDの映像作品としても発売されている。

ライブ面では、2015年9月に初の日本武道館ワンマンを発表し、2016年3月30日・31日の2日間にわたって「ゲス乙女大集会〜武道館編〜」を日本武道館で開催した。この2デイズでは当時の新作『両成敗』の楽曲を中心に据えたステージが組まれた。武道館公演の前後には全国を回るツアーも組まれており、アルバム単位で構成を作り込むライブ運営が続いている。

音作りの面では、鍵盤が単なる装飾ではなくアンサンブルの骨格に食い込む点、ベースが歪みを積極的に使って前に出る点が編成上の特徴になっている。バンドの機材については、楽器専門媒体の取材で個々のセッティングが具体的に紹介されてきた。

川谷絵音のエレクトリック・ギターの中心にあるのはFanoのGF6で、ピックアップはLollar PickupsのP-90タイプを2基搭載し、コントロールはマスター・ボリュームとマスター・トーンの2つだけという構成になっている。ピックアップ・セレクターはマスキング・テープで固定され、フロントとリアのミックス・ポジションのまま使われる。弦はElixirのNANOWEB(.010〜.046)で、チューニングは半音下げ。アコースティック・ギターには佐賀のハンドメイド・ブランドであるBeffnick Brace WorkのHomie Cutを用い、Fishman製のピックアップを装着し、Elixir NANOWEB Phosphor Bronze(.012〜.053)を張って同じく半音下げで使用している。足元はエレキ用とアコギ用にボードを分け、エレキ側は二段構えの大型ボードを組む形が取材で紹介されている。

休日課長のベース・サウンドは、Darkglass Electronicsの機材が骨格を担っている。ゲスの極み乙女における主要な歪みにはMicrotubes B3Kを使い、ブレンドを全開にしてドライブを強めに取ることで、ベース本来の太さを保ったまま抜けの良い歪みを作る設定にしている。Microtubes B7Kは同バンドではプリアンプとしての使用が中心で、LOWとLO MIDSの帯域をブーストしつつドライブは抑え、低域を厚くしながら音を前に出す方向でセッティングされる。Duality Fuzzは飛び道具的な用途に回され、音程感が保たれてアンサンブルに埋もれない点が選択の理由として挙げられている。

ちゃんMARI(FUKUSHIGE MARI)はNordの鍵盤を軸にしており、メーカー公式のアーティストページではNord Electro 4とNord Stage 4が使用機材として挙げられている。バンドの録音初期からNord Electroを使い続けてきた経緯があり、アナログ・シンセを重ねてソロを作るなど、鍵盤の音色設計が楽曲の輪郭づくりに直結している。なおY-UPでは、川谷絵音の登録としてFano / GF6やBeffnick Brace Work / Homie Cut、Divided by 13 / LDW 17/39、Free The Tone / ARC-53M、Vemuram / Jan Rayなど、休日課長の登録としてSugi / NB4、Darkglass Electronics / Microtubes B7K、AKIMA&NEOS / Wild Bass 100 DX、Eventide / H9、pandaMidi Solutions / Future Impact I.などの使用機材を確認できる。

メンバーはバンド外でも活動している。川谷絵音はindigo la Endのボーカルであり、ジェニーハイや礼賛にも参加している。休日課長はDADARAYやichikoro、礼賛に名を連ね、ちゃんMARI(FUKUSHIGE MARI)はichikoroに参加するほか、FUKUSHIGE MARI名義でソロ活動や映画の劇伴制作を行っている。これらはいずれもゲスの極み乙女本体とは別の枠組みでの活動である。