BAND / FUJII KAZE

藤井風

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バンド紹介About

藤井風(ふじいかぜ)は、1997年6月14日生まれ、岡山県浅口郡里庄町出身のシンガーソングライターである。担当はボーカルとピアノ/キーボードで、鍵盤の弾き語りを軸に自作曲を歌う。ステージではギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッション、コーラスを揃えたバンド編成を組んで演奏する形をとってきた。作品は「何なんw」以降、HEHN RECORDS/ユニバーサルミュージックからリリースされている。

幼少期に父の影響でクラシックピアノを弾き始め、ジャズ、クラシック、R&B、ソウル、ポップスなど幅広いジャンルの音楽を聴いて育った。2010年1月1日、当時12歳のときに、実家の喫茶店で撮影したピアノ演奏の映像を父親がYouTubeへ投稿し始め、以後、海外のポップスやR&Bを自分のアレンジでカバーする動画が長期にわたって積み重ねられていった。取り上げた対象はブリトニー・スピアーズ、ドナ・サマー、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、エド・シーランなど幅が広く、原曲のキーやアレンジを大きく変えて弾き直す手つきが特徴だった。この動画の蓄積が、世に知られる入口になっている。

2019年11月18日、「何なんw」を配信でリリースした。岡山の言葉を歌詞に取り込み、90年代のR&Bを思わせる質感を持つ曲で、高校卒業後の19歳のときに作られたものだった。公式サイトは、この曲のミュージックビデオがYouTubeで公開された2020年1月24日をデビュー日として扱っている。

2020年5月には1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』を発表した。収録曲の作詞・作曲はいずれも本人が手がけ、多くの曲でYaffleがサウンドプロデュースを担当している。制作は、藤井風が複数のピアノ・デモをYaffleに送り、そこから曲を立ち上げていく進め方で始まった。

2021年5月には、Honda「VEZEL e:HEV」のテレビCMのために「きらり」を書き下ろした。CMのための書き下ろしは自身初で、この曲は2022年3月発表の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収められた。同じ2022年3月には、文化庁主催の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞している。出身地の里庄町は、この受賞を記念して町内に横断幕を設置した。NHK紅白歌合戦には第72回で初出場し、第73回にも出場している。

2023年には、フジテレビ系木曜劇場「いちばんすきな花」の主題歌として「花」を書き下ろし、同年11月2日には弾き語りバージョンなどを収めた「花 EP」をリリース、11月24日にミュージックビデオを公開した。2024年1月15日には、同年3月22日公開の映画『四月になれば彼女は』の主題歌を担当することが発表され、書き下ろした「満ちてゆく」を3月15日に配信した。劇映画の主題歌を手がけたのはこれが初めてとなる。2025年9月には、全曲を英語詞で構成した3rdアルバム『Prema』を発表した。

ライブでは、2021年に日産スタジアムで無観客のフリーライブを行い、約18万人が同時視聴した。同年11月には「HELP EVER ARENA TOUR」の最終公演を国立代々木競技場第一体育館で行い、その模様は2022年6月14日に映像作品『Fujii Kaze "HELP EVER ARENA TOUR"』として発売されている。2022年には大阪のPanasonic Stadium Suitaで「LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE」を開催して約7万人を動員し、Netflixで配信された。2024年8月24日・25日には日産スタジアムで「Fujii Kaze Stadium Live "Feelin' Good"」を行い、2日間で14万人を動員、初日はYouTubeで生中継された。活動範囲は日本国外にも広がり、アジアでのツアーに続いてヨーロッパ・北米での公演も組まれている。

バンド編成は公演ごとに組み替えられてきた。2021年の代々木第一体育館公演では、ドラムに佐治宣英、ベースに真船勝博、ギターにTAIKINGという顔ぶれで演奏している。2024年の日産スタジアム公演では、ギターにTAIKING(Suchmos)、ベースに小林修己、ドラムに佐治宣英、キーボードにYaffle、パーカッションに福岡たかしが並び、コーラスにARIWA(ASOUND)とEmoh Lesが加わった。制作面でサウンドプロデュースを担ってきたYaffleが、ステージでは鍵盤奏者として同じ場に立つ構図になっている。

演奏面では、ピアノを打楽器のように扱う点が挙げられる。低音側の鍵盤をスネアのように打ち込んで曲のリズムを支えたり、スラップベースに近い運指でベースラインを作ったりと、弾き語りでも編成の少なさを感じさせない組み立て方をとる。カバーではテイラー・スウィフトの曲を80年代風のバラードに置き換えたり、ビリー・アイリッシュの曲をマイナーからメジャーへ移し替えたりと、和声そのものを書き換える方向のアレンジが目立つ。

機材面では、鍵盤がそのまま音楽の中心にある。Y-UPには、KORGのGrandstage、YamahaのCP88、NordのNord Stage 4といったステージ・ピアノやシンセサイザーのほか、RolandのGO:PIANO88、YamahaのMOXF8、StudiologicのNuma Compactといった使用機材が登録されており、生ピアノに近い鍵盤感を持つ機種から、持ち運びを前提とした軽量な88鍵まで幅がある。バンド側では、代々木第一体育館公演の佐治宣英が、Ludwigのドラムキットに RolandのSPD-SXを組み込んだハイブリッド・セッティングを用い、パッドを使ったタイトなビートを作っていた。

メンバーの別活動として、ギターのTAIKINGはSuchmosのギタリストとして知られる。鍵盤とサウンドプロデュースを担うYaffleは、他アーティストの作品も数多く手がける音楽プロデューサーであり、コーラスのARIWAはASOUNDとしての活動を持つ。