THE BAWDIES
- メンバー
- 4人
- 掲載している機材
- 36点
サポートメンバーを含む場合があります。
THE BAWDIES(ザ・ボウディーズ)は、1950〜60年代のリズム&ブルースとロックンロールを土台にした、東京を拠点とする4人組バンドである。編成はROYがボーカルとベース、TAXMANがギターとボーカル、JIMがギターとコーラス、MARCYがドラムとコーラスを担当するツインギター編成で、ベースを弾くメンバーがリード・ボーカルを兼ねる形をとる。結成は2004年1月1日。ROY、JIM、MARCYは小学校からの、TAXMANは高校からの同級生という間柄で、公式プロフィール上のメンバーは結成時からこの4人のまま推移している。
結成後はインディーズ・レーベルのSEEZ RECORDSに所属し、2006年に1stアルバム『YESTERDAY AND TODAY』を発表した。この作品は「I Got You (I Feel Good)」や「Tutti Frutti」といったリズム&ブルース/ロックンロールの古典のカバーを軸に据えた内容で、バンドが影響源としてきた音楽をそのまま提示するものだった。続く2008年には、オリジナル曲でまとめた『Awaking of Rhythm And Blues』をリリースしている。SEEZ RECORDSとの関係は、その後19年にわたって続くことになる。
2009年4月22日、ビクターエンタテインメント内のレーベルGetting Betterからアルバム『THIS IS MY STORY』を発表してメジャーデビューを果たす。同作は、全国のCDショップ店員の投票によって選ばれる第2回CDショップ大賞で大賞に選出され、バンドの名前が全国区へ広がるきっかけとなった。
メジャー以降は『THERE'S NO TURNING BACK』『LIVE THE LIFE I LOVE』『1-2-3』『Boys!』『NEW』『Section #11』『BLAST OFF!』といったアルバムを重ねている。楽曲面で大きな転機となったのは、2012年2月8日に発表されたシングル「ROCK ME BABY」で、同曲は関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「ハングリー!」の主題歌に起用された。バンドにとって初の連続ドラマ主題歌となり、ロックンロールを主題にしたサウンドが地上波を通じて広く届く機会になった。
2020年代に入ってからも作品発表は途切れていない。2023年6月25日にはOKAMOTO'Sとのスプリット7インチをアナログでリリースし、2024年1月10日には松尾レミを迎えた「SCREAM feat. 松尾レミ」を配信、同年4月22日にはアルバム『POPCORN』を発表した。『POPCORN』は5月8日にアナログ盤も発売されている。さらに同年10月23日には、それまでの歩みをまとめた『20th & 15th ANNIVERSARY VINYL COLLECTIONS』がアナログで登場した。2025年には配信シングル「SUNNY SIDE UP」(4月30日)と「FORKS」(7月16日)を発表し、両曲をカップリングした7インチも7月16日に発売、11月5日には『HERE ARE THE BAWDIES』を配信している。2026年3月25日にはアルバム『THIS IS THE PARTY』を発表し、5月27日にアナログ盤が続いた。
音楽性の中心にあるのは、リトル・リチャードやレイ・チャールズに代表される1950〜60年代のリズム&ブルースとロックンロールで、レーベルの公式プロフィールでもこの2人が影響源として挙げられている。公式プロフィールにはメンバーごとの影響源も記載されており、ROYはレイ・チャールズ、リトル・リチャード、オーティス・レディング、TAXMANはザ・ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、バディ・ガイ、JIMはザ・ローリング・ストーンズ、チャック・ベリー、MARCYはザ・ビートルズ、リンゴ・スター、アル・ジャクソン・Jr.を挙げている。ROYのシャウトを軸にしたボーカルと、TAXMAN・JIMによるツインギターの絡み、MARCYのドラムが揃った編成で、古典的なロックンロールのフォーマットをそのまま現代のバンド・サウンドとして鳴らす点が特徴になっている。
ライブ活動の比重が大きいバンドでもある。全国47都道府県を回るツアーを実施し、日本武道館でのワンマン公演を3度行っている。初の武道館公演は2011年11月27日に開催され、ステージを会場の北側に据えて客席が360度を取り囲む形式がとられ、12,898人を動員した。その後も横浜アリーナや大阪城ホールといった大規模会場での公演を重ねており、TAXMANのシグネイチャー・モデルが企画された際にも、2011年の武道館や2013年の横浜アリーナ・大阪城ホール公演で使われたギターが基になっている。フェスティバルではFUJI ROCK FESTIVALやROCK IN JAPAN FESTIVALのメインステージに立ち、夏フェスへの出演も数多い。2012年以降はオーストラリアやアジア、ヨーロッパでの公演も行っている。
機材面では、TAXMANとFenderの結び付きが目立つ。TAXMANが使ってきたフロント・ハムバッカー仕様のテレキャスターを基にしたシグネイチャー・モデルが、2013年11月21日に「TAXMAN TELECASTER」として発売された。仕様はアッシュ・ボディにロードワーン処理を施した3カラー・サンバーストのラッカー塗装、ソフトVシェイプの1ピース・メイプル・ネック、21本のDunlop 6105ナロー・ジャンボ・フレット、ブリッジにCustom Nocasterピックアップ、ネックにSeymour Duncan '59ハムバッカーという構成で、通常のテレキャスターとは異なるフロント・ハムバッカーの太い音が中心に置かれている。Fenderの公式媒体では、アコースティックとエレクトリックを1本で行き来できるAmerican Acoustasonic Stratocasterについても、楽曲「END OF THE SUMMER」での使用と、アコースティックからエレクトリックへ移る展開に対応できる点が紹介されている。Y-UPでも、TAXMAN Telecasterのほか、American Original 50s StratocasterやEsquireといったギターの登録を確認できる。
JIMは自身の機材連載でメイン・ギターについて説明しており、ライブの中心に据えているのは1972年製のGibson Les Paul Deluxeである。通常のハムバッカーではなくミニ・ハムバッカーを搭載したゴールドトップ個体で、東京を離れる前に立ち寄った楽器店で偶然出会ったものだという経緯や、ヴィンテージと現行品でゴールドの発色が異なる点にも触れている。もう1本の柱が、高校時代に御茶ノ水の楽器店で入手したEpiphone Olympic Specialで、1950年代末から1960年代初頭のソリッド・ボディ・モデルにあたり、軽さと音の良さからレコーディングでも使われてきた。アンプではVOXのAC30を長く使っており、VOXの公式サイトのアーティスト・インタビューにも登場している。Y-UP上でも、JIMの周辺にはAC30やPathfinder 10、Mark VI、ES-Les Paul、Les Paul Traditionalといった機材が並ぶ。
ROYのベース・セットは、ベース・マガジンのプレイヤー紹介ページで確認できる。楽器は1968年製のFender Mustang Bass(ダフネ・ブルー)で、ライブもレコーディングもこの1本で通していると説明されている。アンプ・ヘッドはAmpeg V-4B、キャビネットはFender Bassman、DIボックスにPueblo Audio OLLAを使い、エフェクターは特に使わないという構成で、楽器とアンプの選択そのもので音を決めるやり方をとっている。Y-UPでも、Mustang BassやPrecision Bass、V-4B、Bassman、OLLAといった登録を確認できる。MARCYについては、Y-UPにLudwigやRogersの1960年代のキット、DW 5000のペダル、Lerni S-145MRのスティックなどが登録されている。バンド全体で見ても、Y-UPにはVOXのToneLab EXやCooltron Big Ben Overdrive、MXRのPhase 90やCarbon Copy、Electro-HarmonixのSmall CloneやBig Muff Pi、Bogner Ecstasy Blue、Mad Professor Sweet Honey Overdrive、Pete Cornish P-1、One Control OC-10Wなど、ヴィンテージ寄りの歪みと空間系を組み合わせた機材が集まっている。
2024年はバンドにとって結成20周年とメジャーデビュー15周年が重なる年にあたり、『POPCORN』の発表とアニバーサリー企画が行われた。翌2025年には、19年間所属したSEEZ RECORDSから独立し、ROYを代表者とする自主マネジメント「HOT DOG RECORDS」を設立している。運営体制を自ら持つ形に移行した後も、配信シングルとアナログ盤を並行して出しながら、2026年のアルバム『THIS IS THE PARTY』へと制作を継続している。