BAND / ASIAN KUNG FU GENERATION

ASIAN KUNG-FU GENERATION

メンバー
3人
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88点
メンバーMembers 3人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは、後藤正文(ボーカル/ギター)、喜多建介(ギター/コーラス)、山田貴洋(ベース/コーラス)、伊地知潔(ドラム)の4人で構成される日本のオルタナティヴ・ロック・バンド。1996年に大学の音楽サークルで結成され、神奈川県横浜市を活動の出発点としている。2本のギターにコーラスを重ねる編成を軸に、2003年のメジャー・デビュー以降、10枚を超えるオリジナル・アルバムを発表してきた。

結成は1996年。大学の音楽サークルで後藤正文、喜多建介、山田貴洋の3人がバンドを組み、同じサークルでドラマーとして活動していた伊地知潔が加わって編成が固まった。初期は全編英語詞のオリジナル曲を演奏し、学内や地元の横浜を中心にライブを重ねている。2000年には全英語詞の6曲入り自主制作アルバムを制作し、ライブ会場とインターネットで販売を開始した。2001年に初めて日本語詞で書いた楽曲が完成すると、その音源をFM局のインディーズ番組に送ったことがきっかけで初のオンエアにつながり、同年には2枚目の自主制作CDも発表。活動の場は渋谷や下北沢のライブハウスへと広がっていった。

最初の正式音源は、2002年11月に発売されたミニ・アルバム『崩壊アンプリファー』で、Highline Recordsから発表されインディーズ・チャートで35位を記録した。翌2003年にはキューンレコードからメジャー・デビューを果たし、8月に1stシングル「未来の破片」、11月に1stフル・アルバム『君繋ファイブエム』を発表。同じ年の夏にはFUJI ROCK FESTIVALやSUMMER SONICといった大型フェスにも出演している。

2004年は活動が大きく広がった年で、初のワンマン・ツアー「five nano seconds」を行い、自主企画イベント「NANO-MUGEN FES.」を日本武道館で開催した。10月に発表した2ndアルバム『ソルファ』はアルバム・チャートで2週連続1位を記録している。2005年には38都市48公演の全国ツアー「Tour 2005 Re:Re:」を回り、「NANO-MUGEN FES. 2005」を横浜アリーナで開催。2006年には3rdアルバム『ファンクラブ』を発表し、初のアリーナ・ツアー「Tour酔杯2006-2007」で約10万人を動員した。2008年には4thアルバム『ワールド ワールド ワールド』と5thアルバム『サーフ ブンガク カマクラ』を同じ年に発表し、WEEZERとの共演ライブも行っている。

アニメ作品との結び付きも多い。ミニ・アルバム収録の「遥か彼方」はテレビアニメ『NARUTO -ナルト-』、2004年のシングル「リライト」は『鋼の錬金術師』のオープニングテーマに起用された。2006年のシングル「或る街の群青」はアニメ映画『鉄コン筋クリート』の主題歌、2007年の「アフターダーク」は『BLEACH』のオープニングテーマとなり、2016年には「Re:Re:」が『僕だけがいない街』、「ブラッドサーキュレーター」が『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマに採用された。2017年の「荒野を歩け」はアニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』、2019年の「Dororo」は『どろろ』、2021年の「エンパシー」は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』、2022年の「出町柳パラレルユニバース」は『四畳半タイムマシンブルース』、2023年の「宿縁」は『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の主題歌にあたる。

2008年の『サーフ ブンガク カマクラ』は、江ノ島電鉄の駅名を曲名に据えたコンセプト作で、藤沢から鎌倉までの15駅のうち10駅分が収録された。この構想は15年後の2023年に『サーフ ブンガク カマクラ (完全版)』として完結し、残る5駅を新曲として書き下ろしたうえで、既発の10曲も録り直して全15駅がそろう形になっている。2010年代以降も、2010年の6thアルバム『マジックディスク』、2012年の7thアルバム『ランドマーク』と初のベスト・アルバム『BEST HIT AKG』、2015年の8thアルバム『Wonder Future』、2018年の9thアルバム『ホームタウン』、2022年の10thアルバム『プラネットフォークス』と、数年おきにオリジナル作を重ねてきた。2016年には2ndアルバムを録り直した『ソルファ(2016)』も発表している。

1996年の結成以来、メンバーの入れ替えを経ずに同じ4人で活動を続けている点も、このバンドの特徴として挙げられる。後藤正文がリード・ボーカルとギター、喜多建介がもう一方のギターとコーラス、山田貴洋がベースとコーラスを担い、2本のギターが重なるアンサンブルとコーラス・ワークが編成上の軸になっている。結成当初は全編英語詞で活動しており、2001年に日本語詞へ切り替えたことが、その後の作品づくりの出発点になった。

ライブ面では、2004年に日本武道館で始めた主催イベント「NANO-MUGEN FES.」を、横浜アリーナなどを会場に断続的に開催してきた。フェス出演も多く、2003年のFUJI ROCK FESTIVALとSUMMER SONICに始まり、2007年にはROCK IN JAPAN FESTIVALやRISING SUN ROCK FESTIVALを含む夏フェス10本に出演している。同じ2007年には韓国で初の海外公演を実施。メジャー・デビュー10周年にあたる2013年には9月14日・15日に横浜スタジアムで記念ライブを開催し、ロンドン・パリ・ケルンを回るヨーロッパ・ツアーとアジア・ツアーも行った。2015年にはドイツ・イギリス・フランスを回るツアーとラテンアメリカ・ツアー、2017年にはロサンゼルス、ブラジル、ペルー、メキシコを含むワールド・ツアー、2023年にはインドネシア・ジャカルタ、2024年にはチリ・サンティアゴとメキシコでのワンマン公演を実施している。2019年にはELLEGARDEN、ストレイテナーとともに「NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019」を回った。

機材面では、後藤正文と喜多建介がともにGibsonのレスポール系を中心に据えている点が共通する。後藤正文はGibson CustomのLes Paul Specialを主軸に据え、クリーンな響きが必要な曲では1959年仕様のLes Paul Special、リアのP-90を生かす場面ではInspired by John Lennon Les Paul Junior、半音下げチューニングにはLes Paul Juniorという使い分けをしている。アンプはFenderでまとめられており、クリーンにTwin Reverb、歪みにSuper-Sonic 60を用い、Vibro-Kingをキャビネットとして組み合わせるほか、'63 Tube Reverbを経由させて音を太らせる構成を採る。足元にはAPIのTranZformer GT、BOSSのDD-6 Digital DelayとDD-20 Giga Delay、EarthQuaker DevicesのAvalanche Run、Spaceman EffectsのAtlas IIIとVoyager、Caroline Guitar CompanyのKilobyte、FATの514.Dなどが並び、ディレイやリバーブといった空間系を細かく使い分ける。Y-UPには、このほかGibsonのJ-45やMarauder、StrymonのblueSky、Chase BlissのAutomatone CXM 1978といった登録もある。

喜多建介は、2004年に入手したGibsonの1959 Les Paul Standard Reissueを長くメインとし、半音下げ用に1958 Les Paul Standard Reissueを併用している。アンプは歪み用のBogner Ecstasyとクリーン用のSHINOSのLuck 6Vという2台体制で、レコーディングではDivided by 13のLDW 17/39も使われた。ペダルボードにはJim DunlopのCry Baby 535Q Multi-Wah、MXRのM132 Super Comp、Electro-HarmonixのPOG2とFreeze Sound Retainer、BOSSのTB-2W Tone BenderやMD-200 Modulation、DD-20 Giga Delay、FRV-1 '63 Fender Reverb、EarthQuaker DevicesのTransmisser、StrymonのZelzahなどが組み込まれ、Custom Audio JapanのRS-616で制御される。Y-UPではGibsonのES-335やFenderのCustom Shop Telecasterといったギターの登録も確認できる。

山田貴洋はFenderのPrecision Bassを長く主軸にしてきた。当初はジャズ・ベースを使っていたが、バンドのサウンドにより硬質な低音がほしいという理由からプレシジョン・ベースへ持ち替えた経緯がある。ライブ用のボードには、Darkglass ElectronicsのMicrotubes B7K Ultra、EarthQuaker DevicesのTone Job、Empress EffectsのBass Compressor、VivieのRhinotes、Free The ToneのARC-53Mなどが組まれている。伊地知潔はPearlのMasters Premium Legendを軸にしたキットを使い、22インチのバスドラム、10インチと12インチのタム、16インチのフロアタムという構成にPearlのスチール・スネアを合わせる。シンバルはSABIANでまとめられ、HH Medium Hats、AA Medium Thin Crash、AA Medium Crash、AAX Stage Ride、AAX O-Zone Splash、AA Chineseを組み合わせている。Y-UPには、Masters Maple PureやSensiTone Classic IIといったドラム、RemoのAmbassador Coatedなどのヘッド、Pearlのスティック167H/2も登録されている。

メンバーはバンドと並行して別の活動も持つ。後藤正文はGotch名義でソロ作を発表しており、2014年に『Can't Be Forever Young』、2020年に『Lives By The Sea』をリリースしたほか、レーベル「only in dreams」を主宰している。2011年には新聞『THE FUTURE TIMES』を発行し、2017年には小説『YOROZU~妄想の民俗史~』も発表した。伊地知潔はインストゥルメンタルのバンドPHONO TONESでも活動し、ドラム・パフォーマンスの単独イベントを開催している。