BAND / BBHF

BBHF

メンバー
5人
掲載している機材
31点
メンバーMembers 5人

サポートメンバーを含む場合があります。

バンド紹介About

BBHF(ビービーエイチエフ)は、尾崎雄貴(ボーカル、ギター)、DAIKI(ギター)、尾崎和樹(ドラム)の3人からなる日本のロックバンド。メンバーはいずれも北海道の出身で、札幌に自分たちのスタジオを構えて制作を行っている。尾崎雄貴は1991年5月27日生まれ、尾崎和樹は1993年5月11日生まれで雄貴の弟にあたり、DAIKI は1988年5月7日生まれ。3人ともキーボードとプログラミングを兼ね、DAIKI はヴィブラフォンも担当する。前身は尾崎兄弟が在籍したバンド Galileo Galilei で、同バンドが2016年10月の日本武道館公演をもって活動を終えたのち、そのメンバーとサポートギタリストによって新たに始まったのがこのバンドにあたる。バンド名は、始動当初の名義であった「Bird Bear Hare and Fish」を短縮したものである。

Galileo Galilei の活動終了後、尾崎雄貴はソロプロジェクト warbear として作品を発表し、2017年12月にアルバムをリリースした。翌2018年1月27日、そのツアーの場で新バンド Bird Bear Hare and Fish の始動が発表される。始動時の編成は、尾崎雄貴、DAIKI、尾崎和樹に、Galileo Galilei でもベースを担当していた佐孝仁司を加えた4人だった。DAIKI は2014年から Galileo Galilei のサポートギタリストを務めてきた人物で、この新バンドでは正式メンバーとして名を連ねている。2018年5月にシングル「ページ/次の火」を発表し、同じ月に東京・LIQUIDROOM で初のライブを行った。

2018年9月5日、SME Records から1stアルバム『Moon Boots』を発表し、あわせて初の全国ツアーを行った。同年には、「ページ/次の火」に続く2枚目のシングルとして発表された「ライカ」が、テレビ東京系アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の2018年7月クールのエンディングテーマに起用されている。この曲は Bird Bear Hare and Fish 名義で発表され、バンドの名前が全国的に広がるきっかけとなった。

2019年7月1日、バンドは名義を「BBHF」へと短縮し、あわせて所属を SME Records から Beacon LABEL(ラストラム・ミュージックエンタテインメント)へ移した。改名と同じタイミングでEP『Mirror Mirror』を、同年11月にはEP『Family』を発表している。2020年5月には「かけあがって」を配信でリリースし、同年9月2日には Beacon LABEL から全17曲・2枚組の2ndアルバム『BBHF1 -南下する青年-』を発表した。同作は小説の構想をもとに組み立てられたコンセプト作である。

2021年5月にはシングル「黒い翼の間を」を発表し、同曲は ECCコンピュータ専門学校のCMに起用された。2022年7月にはメンバー自身の制作拠点として Suzume Studios を立ち上げ、自主レーベル Ouchi Daisuki Club Records から作品を発表する体制へ移行している。以降、EP『13』(2022年)、EP『4PIES』(2023年3月15日)などを発表しているほか、「バックファイア」もこの時期の代表的なシングルとして挙げられている。

編成については、2021年3月6日に佐孝仁司が同月末でバンドを離れることが発表された。佐孝仁司はベースを軸に、ギターやサックス、キーボード、プログラミングも担当していた。本人はバンドのメンバーとしてではなく個人として新しい生活を送りたいという趣旨の説明をしており、音楽活動そのものは自身のやり方で続けるとしている。これ以降、BBHF は尾崎雄貴、DAIKI、尾崎和樹の3人体制で活動している。ライブでは、Galileo Galilei でギターを弾いていた岩井郁人が2019年7月からキーボードとギターで、2021年5月の「VIVA LA ROCK 2021」出演時から岡崎真輝がベースでサポートに加わった。岡崎真輝は「黒い翼の間を」以降のレコーディングにも参加している。2022年12月からは Yohey もベースでサポートを務めている。

ライブ活動では、2021年に行った全国ツアー「SUPER MOON TOUR」が Zepp DiverCity Tokyo を含む全会場でソールドアウトとなり、続いて Zepp Haneda を含むバンド史上最大規模のツアーが組まれた。2023年12月からはビルボードライブでの公演シリーズも始めており、ロックバンドとしてのワンマンとは異なる編成・会場での演奏も並行して行っている。

音楽性の面では、ギターバンドとしての演奏に、モダンなR&Bやヒップホップのプロダクション、たとえばサンプリングや808系のドラムの質感を組み合わせる作り方が中心にある。インタビューでは、英米のスタジアム規模のロックや2000年代前半のインディーロックも参照点として挙げられており、制作中は意識的に国内の音楽から距離を取っているとも語られている。

BBHF の大きな特徴は、レコーディングからミックス、マスタリングまでを自分たちで完結させる制作体制にある。拠点は札幌にあるプライベートスタジオで、Galileo Galilei 期から使い続けているものである。2018年の機材媒体の取材では、尾崎和樹がエンジニアとドラムを、尾崎雄貴がボーカル・ギター・ベース・シンセサイザーを担当する録音風景が紹介された。ドラムはオーバーヘッドとルームのマイクで録るなど、外部のエンジニアを立てずに録り音を作る手順が定着している。メンバーの居住地は北海道と東京に分かれており、2週間程度のレコーディング期間をまとめて設け、離れている間はメールでやり取りしながら曲を進める方法が取られてきた。エンジニアなしで録れるだけの知識と技術は、理想の音を自分たちで実現したいという動機から、アルバム制作を重ねるなかで手探りで身につけたものだという。EP『Mirror Mirror』では、ガレージのスタジオでの録音に加えてミックスとマスタリングまで自分たちで手がけており、これは Galileo Galilei のアルバム『portal』以来のことだった。

録音の中核となっているのが Universal Audio の機材群である。同社のオーディオインターフェース Arrow を導入し、Unison対応のマイクプリと UAD プラグインを組み合わせて音を作り込む方法が取られている。取材で名前が挙がったプラグインには、ボーカルに使う Manley VOXBOX Channel Strip、ギターに使う Fender '55 Tweed Deluxe、コンプレッションの Teletronix LA-2A Leveler Collection や 1176 Classic Limiter Collection がある。スタジオには 6176 Vintage Channel Strip、LA-610 MkII Classic Tube Recording Channel、4-710d Four-Channel Tone-Blending Mic Preamp w/ Dynamics といったアウトボードも据えられている。ミックスエンジニアにデータを渡す前の段階で音を作っておく、という考え方が語られている点も、このバンドの制作を理解するうえで手がかりになる。

Y-UPには Galileo Galilei/BBHF として機材が登録されており、上に挙げた Universal Audio 製品のほか、オーディオインターフェースの Apollo Twin、DAWの Logic Pro、マルチエフェクターの Helix LT、オーバードライブの Archer Select、ギターの Murphy Lab 1954 Les Paul Goldtop Reissue、ベースの Jazz Bass や Rickenbacker の 4003、ベースアンプの Bassman 500 や 370、ギターアンプの 1650RT Royal Reverb などの使用機材を確認できる。プラグインやチャンネルストリップの登録が多いことは、ライブの機材と同じ比重で録音環境が語られてきたこのバンドの性格をそのまま映している。ギターやベース、アンプの登録とあわせて見ると、ステージでの音と宅録に近い環境での音作りが地続きになっていることが分かる。

メンバーの別活動として、尾崎雄貴はソロプロジェクト warbear を並行して続けている。また、活動を終えていた Galileo Galilei は2022年に再始動し、尾崎雄貴と尾崎和樹が引き続き中心を担っている。DAIKI は2014年からサポートとして関わってきた Galileo Galilei に2025年10月11日付で正式加入し、同バンドは5人体制となった。DAIKI は加入後も BBHF での活動を継続するとしており、二つのバンドが並行して動く状態が続いている。