CONTRASTZ
- メンバー
- 2人
- 掲載している機材
- 58点
サポートメンバーを含む場合があります。
CONTRASTZは、GLAYのJIROと、LITEの井澤惇(JunIzawa)という2人のベーシストによって組まれたツインベースバンドである。ベースを2本据えた編成を軸に、オルタナティブ、エレクトロ、ロック、ダンスといった要素を横断するサウンドを作っており、楽曲配信サービスFRIENDSHIP.のアーティストページでもそれらのジャンルタグが付けられている。長年にわたって親交のあった2人が、それぞれ異なる音楽的なバックグラウンドを交差させ、その対比=コントラストを音として提示することをコンセプトに掲げており、バンド名もそこに由来している。
バンドの始動が公表されたのは2025年8月27日で、同じ日に1枚目のシングルとなる「KONTRAST」の配信が始まった。GLAYの公式サイトでも同日付でJIROとJunIzawaによる新バンドとしてアナウンスされ、ベース・マガジンのウェブ媒体でも、ツインベースの新バンドが始動しシングル配信が開始されたことがニュースとして取り上げられている。JIROはGLAY、井澤惇はインストゥルメンタル・ロックバンドのLITEという、成り立ちも演奏のフォーマットも異なるバンドを本拠地としており、その距離の遠さ自体がプロジェクトの出発点になっている。
先行曲の「KONTRAST」は、GLAYの30周年ファイナルにあたるドームツアーのなかで、JIROが登場する場面に用いられた楽曲でもある。バンドとしての音源発表と、JIROが本体のバンドで立つ大規模会場での演出とが、同じ楽曲を介してつながった形になっている。
2025年9月24日には2曲目の配信曲として「ALTZ feat. ホリエアツシ」がリリースされた。ホリエアツシをゲストに迎えた楽曲で、のちにアルバムにも収録されている。
そして2025年10月29日に、1枚目のアルバム『CONTRASTZ』がCDとデジタルの両方でリリースされた。収録曲は「BLESSING」「PIGEON」「UNITE」「YARD」「KONTRAST」「CLOCKWISE」「ALTZ feat. ホリエアツシ」の全7曲で、CDの品番はCNTZ-0001、価格は税込2,750円。先行配信された2曲を含みつつ、7曲で1枚をまとめる構成が取られている。アートワークを手がけたのは清水恵介で、THE FIRST TAKEやGLAYの「Only One, Only You」のビジュアルワークを担当してきた人物である。
音楽性の面では、2人のベースがそれぞれ別の役割を持って絡み合う点が中心にある。低音を担う楽器を2本並べた編成のまま、両者のフレーズを対比させることが狙いに置かれており、リズムの組み立ても細かく設計されている。J-POPのフィールドで長く活動してきたJIROと、変拍子や反復を多用するインストゥルメンタル・ロックの現場にいた井澤惇という組み合わせが、そのままアレンジの幅として現れている。
ベース専門誌でもこの編成は正面から扱われており、2025年10月18日発売の『ベース・マガジン』2025年11月号は、ベースとベースの組み合わせによる化学反応を主題にした特集を組み、CONTRASTZが表紙および巻頭に登場している。同号ではツインベースやベーシスト同士の対談が複数掲載されたほか、「KONTRAST」のベース・スコアと実演動画が付録として用意された。
機材面では、Y-UPに両者の使用機材が登録されている。JIROについては、Top Dogの JRO-01、JRO-03、JRO-07、JRO-09RB といったモデルのほか、Gibson の Thunderbird Bass、Music Man の Bongo Bass、Fender の American Professional II Jazz Bass などのベースが確認できる。アンプまわりでは Trace Elliot の AH400SMX と 1524T、Ampeg の SVT-15E、プリアンプやDI系では Tech 21 の SansAmp Bass Driver DI、Trace Elliot の GP12SMX、Avalon Design の U5、Rupert Neve Designs の RNDI が登録されており、歪みやダイナミクスの処理として Xotic の Bass BB Preamp、Providence の Bass Blaster、Origin Effects の Cali76 Bass Compressor、Free The Tone の PA-1QB、スイッチングやパワーサプライには Custom Audio Japan の Smart Selector や AC/DC Station IV といった機材も並ぶ。
井澤惇の側は、Schecter の AC-LT-JI/SIG というシグネチャー・モデルを軸に、EBS の MicroBass II、Tech 21 の SansAmp Bass Driver DI といったプリアンプ、Electro-Harmonix の POG2、Eventide の H9 Max、EarthQuaker Devices の Dirt Transmitter や Scrolls、OKKO の Basstard、Vivie の Rhinotes などが登録されている。スイッチャーには EarthQuaker Devices の Swiss Things、Xotic の X-Blender、One Control の Gecko MKII MIDI Switcher、アンプは Mesa/Boogie の Bass 400+ に Ampeg の SVT-810E や SVT-15E という組み合わせ、さらに Akai Professional の MPC Live II も登録されており、オクターバーやピッチ系、サンプラーまで含めて音域と質感を広げる方向の構成になっている。2人ともベーシストでありながら、ベース1本の音を作るための道具立てがかなり異なっており、そこがツインベースという編成の前提を支えている。
メンバーの別活動として、JIROはGLAYのベーシストとして活動を続けている。井澤惇はLITEのベーシストであると同時に、JunIzawa名義でのソロ活動も行っており、ベース・マガジンのウェブ企画では、練習用アンプ Positive Grid の Spark NEO を使った日々の練習方法や、個人レッスンを通じて他のベーシストと関わることについて紹介する回に登場している。CONTRASTZは、この2人がそれぞれの本体バンドやソロと並行して動かしているプロジェクトにあたる。